エイはリラックスしている
エイです。今日は私の愚痴を聞いてください。水族館では私って人気ですよね?そういうことにしてください。話が始まらないのでいいですね。
私は大海にいた時には、海の底でいるんです。砂の上は気持ちいいですよ。柔らかくって、ふわふわしているんです。でも天敵がいるのが怖くって。あいつらの雰囲気を感じたら、じっっっっっっと隠れるんです。あの時の恐怖と言ったら思い出したくもありません。
いや、昔のことは別にいいんです。今はこの水族館で揺蕩っていますから。これでもリラックスしているんですよ。え、知っている?そりゃ人間から見たら何にも考えていないような顔してますよね。実際、何も考えていないんですけど。
この水槽の中で何も恐れずに泳いでいると、安心して余生を過ごすことができます。いやー生きてて良かった。そうそう、愚痴の話でした。実は最近の餌の質が悪くなってきているんです。水族館で人気の私の体調管理はもっと徹底してほしいです。
中身?中身自体は変わっていないんですけど、飼育員の方々の顔があまり良くないんです。なんか経営でも悪くなってきているんですかね。
というわけで、私の顔を見に来てはいかがですか?干物にするとエイリアンみたいだと言われますが、私は水槽の中でひたすらリラックスしているのであなたも見に来てください。同じようにリラックスしましょうよ。ま、私は人気者なので、たまには水族館の看板として励んでみました。
え、愚痴の話は一体何だった?はて、一体何の事やら。さぁさぁ、あなたも是非水族館に。今日も私は揺蕩っています。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます