異世界あるある 転生物語  たった一つのスキルで無双する!え?【土魔法】じゃなくって【土】スキル?

よっしぃ

序章 何者かのミスで死んでしまった

第1話 あり得ない事故で死んでしまった

 俺の名は土砂どしゃ 剛史つよし24歳。

 今日は休日、自宅の部屋でパソコンを使ってネットをしている。

 何を調べているかと言えば、セ△ウェイ、いやキッ■ボードみたいなので、地面に足をつけずに、しかも電動でない乗り物があるかどうかだ。そしてコンパクトな奴。できれば電車に持ち込みたいんだ。

 で、探してみるとあった。

 Me-M●verというらしい。

 三輪なのだが、足踏みで進むようだ。

 うーん高い。20万近いな。


 Hal▼bikeというのもあるな。こちらの方が軽そうだ。

 自分で作りたいが構造が怪しい。

 バネか?

 作るより買った方が安そうだな。耐久性等を考えると。


 うーん・・・・スケ☆ーではちょっとなあ。

 バランス◇イク・・・・あれは甥っ子が使っているな。

 あれに乗れば自転車に乗るのが簡単みたいだ。

 いやしかし、熱効率を考えると圧倒的に自転車なんだよな。

 自動車って20%ぐらいだが、自転車は70%。

 ここは折り畳み自転車か?

 マウン◎ンバイクならどうだ?タイヤは簡単に取り外しができる。輪行バッグに入れてしまえば持ち運ぶ事が出来るが、手軽に持ち運ぶには重いな。

 かといって一輪車ではな。悩むなこれは。


 どうするか?

 Me-M●verみたいなのを参考に、一度試しに動力部分を作ってみるか?

 俺はこう見えて手先が器用だ。

 休日は色んな物を作ったりしている。どうでもいい事だが。

 そんな事を考えていたのだが、


【どごーん!!!!】


 突然外から凄い音がした。

 何だ?そう思って窓を見ようとしたが、その時窓が壊れて目の前に何かが飛んでくる。


 うわ!そう思ったんだが、

【あ、やべ!】

 と聞こえた気がした。

 俺は此処で意識を失った。


 ・・・・

 ・・・

 ・・

 ・


【あれ?ここは何処だ?】


 俺は夢を見ているのだろうか?

 どう見ても何もない真っ白な世界。

 自分の足元も見えないし、手も見えない。

 周囲に何もないぞ?


 そして暫くすると誰かの声が聞こえてくる。


【うわ・・・・何たる事だ!】

【あーお前さんやらかしたな!】

【タイミングが悪かったのだ!している時に、まさかあのような偶然が起こるとは予想できぬわ!】

【いやだがどうするんだ?若いのを放っておくのか?】

【うわ!そうじゃった・・・・】

 剛史は困惑していた。何が起こっているんだ?そして俺はどうなった?

『なあ、これは夢なのか?』

【おおすまぬな!お前さんは運悪く事故で死んでしまったんじゃ。】

『は?俺が死んだ?何でだ?こう見えて持病はないぞ?健康体だ!それに何で自宅の部屋でネットしていて死ぬんだ?』

【ああそれはな・・・・斯々然々という訳でな、もうお前さんはぐちゃぐちゃのべちょべちょで即死じゃ。】

『はあ?意味不明だし!それにそうだ!あんたの声が聞こえたぞ?【あ、やべ】だったか?』

【うぐ・・・・じゃが済まぬが生き返らす事はできぬし、今お前さんの居た星・・・・地球というたか、既に飽和状態でな違う星に転生してほしいのじゃ・・・・今なら其方の知識で異世界、いわゆる魔法の世界なら空きはあるのじゃ。】

『いやなんで異世界なんだよ?俺はパソコンやスマホでネットの出来るこの世界がいいんだよ!』

【おいじーさん時間がないんじゃねえか?若いのもうすぐ消滅するぞ?】

【うわまずい!すまぬが若いの、この10面ダイスを振ってくれぬか?あちらの世界にはスキルが存在していてのう、そのダイスの数だけスキルが手に入るはずじゃ・・・・】

『おいちょっと待て!何勝手に・・・・なあ1と出たんだが?』

【うはははは!これは儂の勝ちじゃな!】

【いや待てまだ勝負は決まっておらぬ!】

【何がじゃ!動揺しくさりおって!!】

【あ、済まぬがそういう訳であちらの世界で・・・・せめてここでの記憶を思い出せるようにして進ぜよう。】

『おいコラちょっと待て!何勝手に解決してやがる!つうかこれあんたらのミスじゃねえのか?』

【若いの細かい事は気にするな!お前さんの新たな人生に幸あらん事を!プフフフ!!!】

『おい今笑いやがったな!覚えてやが・・・・』

【ふう・・・・何とか間に合ったか。たった一つのスキルか・・・・しかもあ奴の元の名からすれば土関連になりそうじゃが。済まぬが異世界あるあるのチートはない。】


 こうして剛史は新たな生を異世界で受けた。


 そして何も思い出す事なく10歳に。

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