第5話「急に、、」
母から電話があった
「HANAが危ないかも、、、んー」
私は焦った、動画を送るように言った
そこには弱りきったHANAがいた
でも私はなにか悟ってたのかもしれない
職場につき同僚が私の異変に気づき上司が休みをくれた
母にすぐ連絡し急いで向かった
HANAにあった時はもう眠ってた
母は朝起きたら心臓止まってたこと
私を焦らさないために少し危ないって嘘ついたこと
泣きながら謝ってた
祖母も泣くの我慢してHANAをさすってた
私はこの2人を支えなきゃって思った
後悔させたくなかったから
私が一番に冷静でいなきゃいけないと言い聞かせ
獣医の話を聞き「急性心不全」と診断された
葬儀までの手配、他の家族への連絡を済ませた
HANAを抱いた瞬間我慢してたものが溢れ出した
私は母に悟られないようHANAに覆うようにうずくまり
泣いた声を殺して泣いた
お花を買ってきて欲しいと親に頼み私は1人HANAと残った
まだ言えてなかった言葉を伝えた
「私は幸せだったよ」「ありがとう」「来てくれて、たくさんの楽しい思い出くれてありがとう」
「大好きだよ」「ゆっくり休んでね」
止まらなかった、思いも涙も止まらなくなった
親たちが帰ってきて私の涙は引っ込んだ
最後にHANAと手を繋いだ時
HANAは起きなかった、花に囲まれて大好きな豚の耳や おやつに囲まれて、おもちゃ、家族に見守られてた
次にHANAを抱いた時
HANAは小さくなっていた
私たちが集めて、白い綺麗な箱に入り、眠っていた
強く強く、壊れないように抱きしめた
ねぇ、HANA
急すぎだよ、オムツも選びたかったよ?
もっとおやつ食べさせたかったよ?
もっと話したいこといっぱいあったんだよ?
抱きしめて抱きしめながら寝たかったんだよ?
一言事前に知らせてよ、
きっとあなたはこう言うよね
「ごめんね、私でもびっくりしちゃって!
急だったから!昨日食べたキャベツの味も覚えてるの!」
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