第6話 朝二日目

「・・・・うぅ・・・・うぅぅ・・・」

バサ!!

ベットから跳ね起きる

「うう・・・はぁ・・・はぁ・・・」

あまりの寝起きの悪さ

何となく体の重さを感じる

そして、スマホを手に取り時間を確認する

「1時間・・・早く起きちゃったな・・・」

そういいながらベットから起き上がる

なぜか二度寝する気にはなれなかった

そして何となく頭を抱えて

「なんだったんだろう・・・この寝起きの悪さ・・・」

正直寝起きは良いほうですっきり朝は起きるのだが・・・

「なんか酷い夢をみたような・・・」

昨日の今日で気味の悪いものを見たから夢にも影響したか?

そんな思いを胸に朝の支度をする

しかし

「ちょっと早すぎるな・・・」

いつもの感じで支度をするとあっという間に終わってしまった

「うーん・・・」

すこし思考して

「朝でも食べるか・・・」

そういって外に出る

いつもは食べない朝食

しかし

時間もあることだからお店で食べることに

簡単なモーニングメニューがある店へと歩く

その途中

何気に今朝のことを考える

(いつもはほんとに寝起きはいいのにな・・・)

そんな思いがなかなか拭えない

ただただ目覚めが悪いだけならいいのだが・・・

(なんだろうか?なんか後を引くような・・・)

はっきりとは見えてこない

だけど、それが余計気持ち悪い

そんな思いがずっと離れないでいた

そして、結局ははっきり見えないのが気持ち悪いから

同じ感覚の繰り返し

「ふー、やめておこう・・・」

なんとなく言葉にして思考を止める

堂々巡りをやめて歩く道を意識しはじめると

「!?」

(あれ?)

なんとも言えない独特なにおい

それは決して気持ちのいいものではなく

それでいて嗅いだことのある匂い

(死臭だ・・・服?)

そう思って匂いを嗅ぐが

(しない・・・でも・・・)

確かに漂う匂い

(まさか体!?)

そう思い嗅いでみるが

(・・・わからないな・・・)

正直、あんな匂いでも慣れてしまって

自分ではわからないことが多々ある・・・

「ふー、お店はやめておくか・・・」

今朝からぱっとしない気持ちが

予定外のことでまた落ちる

「コンビニでかって公園で食べるか・・・」

そう言いながら方向を少し変えてコンビニに向かう

そのさなか匂いはしなくなっていたが

多分、鼻が慣れただけと

コンビニの中も足早に買い物を済ませて

公園に向かう

そしてベンチに座り

ぱっといない気分を引きずり

サンドイッチをほおばり

空を見上げた

「はぁ~こんなに空は青いのに・・・って感じだな・・・」

晴れない気分とは裏腹にまっさおな空が

今日はなんだか恨めしかった

なんだかしっくりこない気持ちを引きずり

現場へと向かう時間を過ごした

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