第18話「天体観測と少女」

 冬、



 空気がすんだ夜にすることは?


 選択肢は二つ。


 一、星を観る


 ニ、月を観る


 百合は星を観ていた。


 瑠璃に誘われた。


 百合は二人で星を観るのが大好きだった。



「百合、望遠鏡もって来ればよかった?」

 瑠璃、望遠鏡無しじゃ天体観測にならない。


「要らない」

 百合、保温のステンレスボトルにいれたブラックコーヒーを飲む。


「でも百合、土星の輪、観たくない?」

 瑠璃、百合が飲んだあとブラックコーヒーをいれてもらい交互に体を暖める。


「観たくない」

 百合にとってこの時間が至宝。



 空気がすんだ夜にすることは?


 選択肢は一つ。


 大好きな人と居ること。



 百合は星を観るのが大好きだった。

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