数秘術の世界

第71話 Life Path Number 33 無償の愛の奉仕者

Life Path Number　ライフ・パス・ナンバー 33

　現実的なものより精神的なものに思いを馳せることが多く、目に見えないものをたいせつにする、愛にあふれた独特の感性を持っています。

　ひじょうにスケールが大きく、スピリチュアルな感性に優れているので、どこか人間離れした雰囲気をまとっている人が多いかも。天真爛漫といえば聞こえがよいが、独特の発想力から突拍子もないことを言うので、ときに浮いて見えたり、変わった人のようにも扱われますが、そんなことは意に介さず、我が道を行きます。感覚のまま行動するので人の目を気にしたり、常識にとらわれたりしません。

　無償の愛にあふれ、自分のことより他人を優先する傾向があります。人間のみならず、動物や植物などを含め、地上すべての存在に愛が向けられています。

　純粋で無邪気、害のない人という印象で、癒やしキャラとして溶け込んでいます。悪意やずる賢さとは無縁で、周囲からの評判は高いのですが、世間離れした発言や献身的すぎる行動が悪目立ちすると、その善意を利用されることも。それでも当人がダメージを負うことはまれでしょう。たとえ負ったとしても、回復する不思議な力が備わっています。

　だまされていることにあとから気づいたり、誰かに指摘されてはじめて発覚したりすることもあるでしょう。自身は、だますよりもだまされるほうがよいと思っていて、それほどダメージを受けていないことも。仕方ないと割り切る気持ちは素晴らしいのですが、より悪意を持っている人から、さらなる被害を受けないよう、慎重になることも必要です。

　もしピンチにあっても、日頃の善行のおかげも相まって、手助けをしてくれる人が現れたり、強運に助けらけて、大きなダメージを受けずに済む、ということも多々あるでしょう。

　３がふたつ並ぶので、その創造力が発揮されると革命のような改革を起こします。また一桁に還元した６の母性や掛け算した９の奉仕精神が強調されたときは、罪人をも大きな愛で包み込んでしまうような包容力を発揮します。

　周りの人々にとって、やや捉えどころがありませんが、人と違う自分に気づいて、孤独感に襲われることがあるかも。しかしそれは一時的。程なく自分の個性を受け入れて立ち直っていくでしょう。

　しかし、集団でいると自然と人に気を遣うので、自分の感覚だけで動ける「ぼっち」活動が、身軽で楽だと感じているかも。

　無意識に相手を思い、自分ができることはないか、と考えることが日常生活のベースになっています。家族や恋人、同僚など自分の身近な人はもちろん、会ったことのない遠くに住む人や地球全体であってもその思いは変わらない、奉仕の精神で接するでしょう。

　日々誰かが救われて感謝されますが、自身は見返りを求めることなく、むしろその行為により自己実現を図っていきます。

　許容範囲はとても広く、他の人ならなかなか許せないようなことでも、大きな愛で包んで許せます。受け入れる人の数も圧倒的に多いでしょう。ただし独自の限界を超えたら、怒り狂うことも。

　また、真面目に話を聞いているように見えて、自分の興味ではないと、まったく違うことを考えていて、会話にならないことも。

■仕事・適職

　「世のため人のため」を地で行き、「奉仕」「貢献」分野で自分を生かせます。一般的な感覚や常識が通用しにくく、浮世離れしたところがあるので、旧来型の組織で働くよりも、個人の裁量で行動できる職場が向いています。また、努力家で実行力があるので、専門職や職人なども適職です。

　ただし、安定を求めて大企業で働いたり、営利優先の仕事に就いてしまうと、収入面で安泰だとしても心が満たされず、結局は辞めてしまいがち。

　自分に合う仕事が見つからないと転職を繰り返すこともあるので、まずは心の充足感を優先しましょう。「人のため」になる仕事を選びましょう。

　業種の向き不向きは関係ありません。強いていえば医療、ボランティア、平和活動関連などのグローバルな奉仕活動や、神秘的な能力を活かした作家、講演家など精神世界でのリーダー。ヒーラーやチャネラー、カウンセラーなどのセラピストの適性があります。多くの人に影響を与えたいので俳優やタレント、ミュージシャンなどの芸能人になる可能性も高いでしょう。

■恋愛・結婚

　直感が働くのでドラマチックなひと目惚れが多いでしょう。波乱万丈を望むあまりわざと自身を窮地に追い込む危険な相手を選ぶことも。また友人から自然に距離が縮まっていくことも。愛の幅が広すぎて、自身の恋愛感情に気づかないことも。相手の容姿や肩書などよりもフィーリングを大事にします。その人の発する言葉やまとっているオーラを感じ取って、自分に合うかどうかを瞬時に察知します。周りには自分の選んだ人を理解されないこともありますが気にせずに。

　交際が始まると、相手には惜しみない愛情を注ぎます。お互いを尊重し合える関係がベスト。尽くしすぎると相手の態度がどんどん変わってしまうことも。相手のわがままや欠点を助長してしまうことがないよう気をつけましょう。

　結婚相手は、しっかりしている人を選ぶことが大切。常識を教えてくれたり、精神面はもちろん、経済面でもサポートしてくれる人がお勧め。家庭という枠に収まる人ではありません。子どもが小さい頃は可愛がる子煩悩なタイプ。「良き夫・妻」の役割も果たしますが、家族に収まらない大きな愛を周囲へ撒き散らします。仮に生涯独身であっても誰とでも仲良くなって長年の付き合いのような関係も築けます。

■金運

　自分のためにお金を稼いだり使ったりという欲求がそれほど高くありません。周囲の人たちが喜んでくれるプレゼントや食事などにはお金をかけますが、自分のためだけにご褒美としてお金を使う機会は少ない。

　損得勘定もしないため、自分にとってメリットがあるかどうかでは動きません。人のため世の中のためという観点で行動し、そうした行動にお金がついてきます。

　よくも悪くもお金に無頓着な人が多く、管理力が皆無に近いので、稼いだぶんはそのまま使ってしまって貯金ができない、ということになるかも。そういう場合は金銭面でマネジメントしてもらうとよいかもしれません。

■健康運

　全般的に健康に恵まれています。ただ子どもや若い頃は死せょ右若だったり大病を患ったり、精神ダメージを受ける事件やアクシデントに巻き込まれるなど。

　他人を優先する思考回路ができているため、どうしても自分のことに関しては無頓着になりがちです。

　パートナーや家族の健康管理には一生懸命になれるのに、自分の体調管理は後回しになっていることが多いでしょう。

　人のために献身的に動いているうちに、心に疲れをため込んで、気づいたらストレスでいっぱいになっていたことも大いにありそう。胃痛や腹痛、不眠などがあって初めて体調不良に気づくことも。

　ときには、アロマやエステ、温泉に行って体を休めましょう。ヨガや瞑想などをして、心身ともにリラックスすると回復が早いはず。

　適度なアルコールは気分転換にもよいのですが、お酒に飲まれることがないように気をつけましょう。