ダンス・ダンス・ダンス（歌舞伎町の女）

第1話 歌舞伎町の女

ディスコで踊りつかれて朝が来きた。

いい女の部屋に転がり込めない日は最悪だ。

サテン（喫茶店）でモーニングを食べても

まだ大学の授業まで時間がある。

そんな時はストリップ劇場に行く。

早朝割引きのストリップ劇場は

ジジイで満席だ。

かぶりつきに行くのは素人でさ、

待ってれば女の子が後ろからやってくる。

まだ新人の女の子は座ってるお客に

サービスしに来るんだ。

「踊り子たちが、あなたのお席に参ります！

手を上げて踊り子を呼んでください！

おひねりをよろしくお願いします」

というアナウンスで一斉にジジイたちが手を挙げる。

笑っていていたら、とんでもない美形の女の子が

横にきて、なんで手を上げないの？

と言って睨んでる。

僕は小声でお願いします。といった。

さっさとジーパンおろして！

あまりにも顔が美しいので目が離せなかった。

僕はバイト料の中から

5000円を渡した。

また会えるかな？

私は「武蔵」というステージネームよ。

武蔵か、、、。

結局、僕はディスコの帰りに

ここに通うことになる。