第17話地獄の特訓part2(with神獣)
神獣の保護が決まってとりあえず神獣を休ませた。回復してても精神的な傷や疲労は取れないからね。
2日ほどたって神獣が完全に回復したことで神獣も訓練に参加することになった。俺?もちろん神獣が回復している2日間みっちりしごかれましたよ。
訓練は俺はいつもの地獄であるが、今日は神獣との手合わせをしてみた。俺も強くなったし神獣を傷つけるのでは無いかと心配したがそんなことはなくギリギリの戦いだった。
いや神獣さんめっちゃ足速いですもん。ヒットアンドアウェイ戦法に弱すぎた。神獣の体力切れで勝ったけどね。
この結果から俺はいつもの地獄(ちょっと易しくなった)に加えて神獣のようなヒットアンドアウェイ戦法や遠距離からの攻撃への対応も訓練するようになった。神獣はというと体力作りからだという。神獣ということもあり能力的にもかなり強いらしく、体力を重点的に上げた方が強くなれるのだという。それに加えて人になれる訓練も同時にするという。
………そういえば神獣神獣って言ってるけど名前はなんて言うんだろうな。聞いてみよう。
訓練が終わった夜、神獣に名前を聞いてみた。
神獣曰く「名前はあるけどどうせならナノハにつけて欲しい。」との事。
というわけでデーテルと考えた結果「ビャク」となった。
ビャクに自分の能力を見せてもらうと
名前:ビャク
種族:神獣
能力:韋駄天
不可避の一撃
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備考:成長途中。成長につれ能力が追加されていく。また成長過程によって能力に差が出る。
称号『神の使い』
なんとも強そうな能力を持っているようだ。
あの狼に勝てたんじゃないのかと聞いたところ韋駄天は足が早くなるだけですぐに疲れてしまうし、不可避の一撃についても攻撃力が少ないため大したダメージにならないのだという。ただこの強さで成長途中との事なので成長したらものすごい強さにはなるだろう。
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(sideアースラ)
コクレン国への進軍は概ね成功と言えるだろう。その旨をヘスティアに伝えようとしたが何故か一向に伝わらない。
正直あまり使いたくはない能力だが《神の叡智》でヘスティアの居場所を調べたところ、、、死亡しているという結果が出た。
うそだ。
つい最近楽しく会話していたのに。
なんで……
誰が、誰がヘスティアを殺した!
それに魔王の席が空いたのなら魔王に知らせが行くはずだ。なのに来なかった。そうなると考えられるのはただ1つ魔王の座を奪った輩がいる。そんな事態になっているなら、コクレン国ごときを潰している場合ではない。早く第五階位魔王城へと向かわなければ。
……ヘスティア…守って上げられなくてごめん。
距離からすると1週間もかからんな。……仇は打つ!待っていろクソ野郎。
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(sideコクレン国)
「どうやら第三階位魔王は撤退していったとのことです。」
「撤退?奴らの方が優勢であっただろうに。何か起こったのか?」
「それを含め現在調査中でございます。そしてキレン国から第五階位魔王ヘスティアに深い傷を与えることに成功したとの報告が。報告からは力が弱まっていく感じがしたため討伐した可能性が極めて高いと。」
「なるほど、それはよくやったぞ!ならあそこを攻め落とすのも時間の問題。早く手に入れたいのはやまやまだがこちらもダメージが深刻であるからな。どれくらいで準備が整いそうか?」
「はい、今回の損害を顧みるに3ヶ月はかかるとの見立てであります。」
「……3ヶ月か。ギリギリだな。一応魔王は討伐したということにして他の国へは秘匿しろ!いいな?」
「はい!」
あと3ヶ月であそこが手に入るぞ。それまでゆっくりしておくとするかの。
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