41. 北斗くんの風邪
「ん…」
珍しく自然と目が覚めた。
「え!もうこんな時間?」
時計を見ると11時だった。学校休みでよかった。
「ほく、起きて。」
「…。」
いつもならほくが起こしてくれるのに、今日はまだ寝ている。起こそうとしても返事がない。
「ほく?」
ほくの身体を触ると熱い。もしかして熱?
「ほく、起きれる??」
「ん。」
「ほく、大丈夫?」
「みぃ、おはよぉ」
ほくが起きた。いつもより目がとろんとしててやっぱり体調が悪そう。
「ほく体調悪いでしょ。」
「んー、わるいかも」
「頭痛い?」
「うーん。」
「とりあえず、熱測ろ?体温計持ってくるから待ってて。」
「おれもいく」
体温計を一階に取りに行こうとするとほくに腕を掴まれる。
「大丈夫だよ。ちょっと寝てて。」
「やだ。おれもいく」
「えぇ。どうしたの?」
「おれもつれてって」
「んー、わかった。歩ける?」
「うん!」
やっぱり体調悪いから心細いのかな。
「ほく、やっぱり身体熱いね。」
「そう?」
「うん。」
ほくに後ろからハグされる。身体が熱いのがすぐに分かった。
そのまま一階へ行き、ほくをリビングのソファに座らせる。運悪く、麻美ちゃんと北斗パパは出かけている…。
「あった。ほく、これで測って。」
「みぃ、やって。」
「分かった。」
ほくの脇に体温計を挟む。
「みぃ、音なったぁ。」
「はぁーい、」
お昼ご飯の準備をしようとすると、ほくに呼ばれる。
体温計を見てみると38度…。
「結構高い…。ほく辛いね…。」
「ふらふらする。」
「部屋に戻って、寝よっか。ほく、少し食べれる?」
「うーん。ちょっとなら。」
「じゃあ、ちょっとだけ食べよっか。」
「うん。」
りんごやゼリー、おにぎりを用意した。
ほくは、ソファに寝転がっている。しんどそう…。
「ほく、おまたせ。食べれる?」
「みぃ、たべさせて。」
「うん、分かった。」
ほくが起き上がる。それだけでもかなりキツそう。
ほくの口に食べ物を運ぶ。
こんな時に不謹慎だけど、すごく甘えてきて可愛い…。笑
「おいしい?」
「うん。おいしい。」
「よかった。」
少なめに用意したからか全部食べてくれた。よかった。
「ほく、部屋戻ろっか。」
「うん。」
ほくを二階へ連れて行く。すごくくっついてくるけど、やっぱり身体が熱い。心配だなぁ。
「ほく、これおでこに貼るよ。」
「ん。」
「はい。」
「つめたっ」
「ごめんね、冷たいね…。」
「うん。冷たかった。」
「ごめんごめん。」
おでこに熱を冷ますシートを貼る。すごく冷たそうにしてた。笑
「ほく、寝れそう?」
「分かんない。」
「とりあえず、ベッドに横になろっか。」
「みぃも一緒に寝よ…?」
「え、」
「だめ?」
「うん、分かった。」
「やったぁ。こっち来て。」
「うん。」
ほくに呼ばれ、ベッドに入り一緒に寝転ぶ。ほくにぎゅーされる。
「みぃ、俺が寝てる間にどっかいかないでよ。」
「分かったよ。」
ほくが熱なんていつぶりだろう。
「みぃ、すき」
「みぃも好きだよ。はやく元気になってね。」
「うん。」
少し横になってみたけど、寝る気配がない…。
「ほく寝れない?」
「んー、しんどい。あたまいたい。」
「そっかぁ。辛いね…。」
「うんー」
すごく体調悪そう…。少しでもはやく寝れるように、ほくがいつもやってくれることを真似する。
「みぃ、」
「ん?」
「眠くなってきた、」
「よかった。」
ほくがいつもやってくれるトントンをして頭を撫でると眠くなってきたみたい。
「おやすみ。」
寝れたみたい。良かった。
今思ったけど、私ほくにトントンしてもらわないと寝れない…。
ほくが起きるまで暇だな。
「ん…」
ほく、汗をかいて辛そう。とりあえず、ほくにぎゅーされてて動けないから、トントンして、僕が起きるのを待つ。
「ん、みぃ、」
「ほく、起きた?」
「おきた」
2時間ほどしてほくが起きた。
「ほく、汗びっしょりだね。拭こっか。」
「うん、あつい」
「タオル持ってくるね、」
「まっておれも」
「すぐ戻ってくるから待ってて。まだフラフラするでしょ。」
「おれもいきたい」
「すぐ戻って来るから」
「ほんと…?」
「うん。隣の部屋にあるから、10秒で戻ってくる!数えて待っててね。」
「はぁい」
ほくの頭を撫でて、すぐにタオルを取りに行く。
「お待たせ。」
「みぃ、きた」
「すぐだったでしょ?」
「すぐだった」
すぐ戻ると安心したみたい。
「ほく、服脱げる?」
「みぃ、ぬがせて。」
「分かった。」
汗を拭くために、ほくの服を脱がせる。
「拭くよ。」
「うん。」
いつも、一緒にお風呂入ってるけど、身体をまじまじと見てないから、少し恥ずかしい。腹筋すごく綺麗に割れてる…。
「みぃ、どうかした?」
「腹筋すごいね」
「ありがとう。笑」
「やっぱほくも水泳休む?」
「どうして?」
「だって、女の子、ほくの腹筋みたらドキドキしちゃうもん…。」
「しないでしょ。みぃドキドキしてんの?」
「する。」
「まじ?嬉しいんだけど。」
「他の子に見せないでよ。」
「分かった!」
無理なお願いしちゃった。水泳休めないから、必然的に女の子たちはほくの身体を見ることになる…。
「ごめん。風邪ひいてるのにこんな話して。」
「いいよ。笑 可愛い。」
「ほく、体調どう?」
「うーん、まだあんまり良くない…。」
「どうする?また寝る?」
「うーん、もう寝過ぎて寝れないかも。」
「そうだよね。でも、起きてるのしんどくない?」
「しんどい。」
「とりあえず、またベッドで横になろ?」
「わかった。みぃもだよ。」
「みぃもなの?」
「うん。一緒におしゃべりしよ。」
「分かった。」
ほくとまたベッドに寝転がる。
「みぃー、しんどいよー。」
「だよね…。熱もう一回測ってみる?」
「体温計一階でしょ?」
「うん。」
「やだ。みぃ、ずっと俺の隣いて。」
「分かった分かった。笑」
ほくのおでこにキスする。昨日からずっと甘えてるけど、すごく可愛い。
「あー、はやく、口にちゅーしたい。」
「風邪治さないとね。笑」
「今日でなおす」
「治るといいなぁ。」
「治ったら、明日いっぱいちゅーしよ?」
「うん、しようね。」
「あと、」
「ん?」
「えっちも。」
「うーん、明日はやめといた方がいいんじゃない?病み上がりだし。」
「やだ、する。」
「キツいよ絶対。」
「するの。」
「また体調崩しちゃうよ?」
「やだ、したい。」
「んー。体調良かったらね。」
「うん!やったー!」
「もう…。」
「さっき、みぃがタオルで身体拭いてくれた時からしたかった。」
「そうなの?」
「うん。あのシチュエーション、エロい。興奮した。」
「はいはい。」
「はぁ、今日エッチしたいのに。」
「ほく、」
「なあに」
「当たってる…。」
ベッドでほくがハグしてくるから、ほくのモノが当たっているのもすぐ気がついてしまった。
「美蘭ちゃんがエッチなのが悪い。」
「ほくが変態なんだよ。」
「ねぇ、エッチしたい。だめ…?」
この上目遣い…。なんでも許したくなる。でも、今日はダメ。
「ダメ。」
「えぇ。これどうすんの。」
ほくが自分のモノをさして言う。
「我慢して。」
「やだ。もう勃ちすぎて痛いんだけど。」
「えっ痛いの?」
「うん。痛い。俺もう美蘭ちゃんとエッチできないかも…。」
「ど、どうすればいいの?」
「触って…」
「どこを?」
「ここ」
「わっ、」
ほくに手を引っ張られ、触る。
「痛くない?」
「んっ、きもち」
「もう、また体調悪くなっちゃうよ?」
「いいから、触って」
「…うん、痛かったら言ってね。」
このままだと辛そうなので、触り続ける。痛くはないみたい。
「んっ、はぁっ、」
「きもち?」
「んっ、きもちい、みぃ、もうちょっと強く触って、」
「こう?」
「んっ、うんっ」
強く触ってみたけど、痛くないのかな?
「ねぇ、直接触って」
「えっ、」
「だめ?」
「えぇ。もう寝たほうがいいんじゃない?」
「みぃ、おねがい」
「…分かった。」
自分はとことんほくに甘いんだろうな…。
「みぃ、ぬがせて」
「はいはい。」
ほくのズボンと下着を脱がせる。
「おっきい…」
「はやく、触って」
「ん、分かった。」
ほくに教えてもらいながらほくのを触る。
「んっ、やばい、きもちい」
「よかった。」
「はぁっ、」
ほくがなんというかすごく妖艶。
自分の顔が熱くなる。
「ん、イきそう…」
「え、どうしよう」
「みぃ、ティッシュ当てて」
「わかった。」
急いでティッシュを取る。
「やばい、イくっ、んっ」
その瞬間ティッシュが湿ったのが分かった。
「はぁっ、はぁ、」
「イけたね。」
「…うん。」
「ほく、かわいい。」
「恥ずかしい…。」
すごく恥ずかしがってる。笑
「もうー、北斗くん悪い子。風邪なのに。」
「ごめんなさい…。笑」
「もう…。明日エッチできないかもね。」
「やだ!する!」
「じゃあ、早く寝て。」
「はぁい。」
ほくにトントンすると思いの外すぐに寝てしまった。
寝たら少し体調が良くなったみたいでご飯を食べて早めに映像を見た。
「みぃ、落ち着いた?」
「うん。ごめんね、風邪ひいてるのに。」
「大丈夫だよ。ありがとう。」
「うん。今日は早めに寝よっか。」
「うん!」
「おやすみ。」
「おやすみ。」
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