(参加作品その26)幼馴染みとたぬきとお守り (黒本聖南様)

   

『幼馴染みとたぬきとお守り』

https://kakuyomu.jp/works/16816700428435502183



(私からの一言)

 武蔵野がテーマの小説を書く、というヒロインとの会話から、物語はスタートします。主人公とヒロインが「武蔵野」を散策しようという話になる、自然な導入部です。

 しかし単純にデートにならないのが、この物語の面白いところ。うまい展開だと思いましたが……。

 作品読了後、コメント欄のやりとりを拝見して、近況ノートも読んで「一応独立した作品ではあるけれど、これは一種の続編もの」と知って、作品に対する印象がかなり変わりました。


 もしも主人公やヒロインが一種の狂言回し的な立場に過ぎず、物語展開そのものに彼らのキャラクター性があまり関わらない作品ならば、コンテスト応募作品としても単体で楽しめるし評価できるのだと思います。でもこの作品の場合、私は「主人公やヒロインのキャラや背景(おそらく前作で語られているのではないか、と思える部分)が話の本筋にガッチリ関わる」と感じました。もちろん私個人の印象なので間違っているかもしれませんが、一度そう思ってしまうと、これを「第2回角川武蔵野文学賞」応募作品として読んだ場合、あまり素晴らしいと思えなくなってしまいました。

   

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