第13話 大みそかの紳士の爪切り

 自分で自分を紳士というのは、自画自賛のアホとしか思えんが、まあ、そういうことで、ひとつここはお許しを。


 この「大みそかの紳士」というのは、岡山市内の養護施設で園長をされていた稲垣金蔵氏が退職後に著された本の題です。実際は「おおみそか」という表記だったかもしれないが、あえてここは、漢字にしました。

 昭和後期の養護施設、現在で言う「児童養護施設」の「くすのき学園」での6年間の出来事を、事実関係等をデフォルメしつつ描かれたその光景は、時代と世の中に取り残された、終戦直後からの旧態依然とした、孤児院の雰囲気がまだ完全に払しょくされていなかった頃の光景そのものでした。

 この養護施設の実名、私は存じ上げておりますが、述べるのはさすがに難なので、ここでは述べませんし、自著でも述べておりません。その代わり、稲垣氏の使われていた「くすのき学園」という名前を利用させていただいております。


 さて、自称「大みそかの紳士」ことワタクシ、今朝、爪を切りました。

 昨日からどうも気になっておりまして、どうもな、と思っておりましてね、それでもって、さっそく、手の指の爪を切りました。手の指を切ったらオオゴトだけど(どっかの世界になっちまうぜ~苦笑)、あくまでも、爪ね、つめ。


 まずは起き出して少しばかり仕事した後、宿舎の大浴場で少し温まり、身体を洗いました。それから自室に戻り、早速、爪を切ることに。爪切りはすでに、見えるところに移動させております。

 ぼちぼち切って、やすりで整え、上手く整いました。

 その後朝食を終え、文書作成のためにかれこれキーボードを叩きまくっておりますが、無駄な力が入らなくなったようで、何より、調子がいい感じです。


 これで、いい具合に年が越せそうです。

 では皆さん、よいお年を。

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