妹が家にいません.6
「連にいもそう思うよね」
とリビングについて楓をボーっと見ていたら、楓にいきなり話を振られた。さっきまでの会話を聞いていないから、すぐに答えてあげたいがのに何とも返事ができない。
「楓、ごめん。なんの話をしていたんだ?」
そう尋ねると、楓は
「えーっとね、その先生はかっこいいよねっていうはなし」
えっ、ソ ノ セ ン セ イ ハ カ ッ コ イ イ ネ...。かえでがそんなことをいうなんて...。おれもうだめかもしれない、いや待て。まずまず、その先生は誰だ?...いきなり違う話になるとは、思えない。あっ!、プールの神林草乃美先生か!いや~、男の先生のことかと思った。そんなことを頭で考えていると、楓に
「蓮にい、大丈夫?」
なんて心配させてしまった。
「大丈夫、大丈夫。うん、俺も神林先生かっこいいと思うぞ」
というと
「やっぱり、連にいもそう言うと思ったんだ~」
楓は満面の笑みでそんなことを言った。あ~、楓はかわいいな~。
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