家出をしたら君に出会えた
本の花
第一章 家出をしてみた!
家出をしてみた.1
「桃、明日何時から塾なの」
もう布団に入ってあと少しで寝るところで母にそんなことを言われた。
「わかんない。また明日調べとくよ。おやすみ」
「桃、そn...」
母は何か言ってたみたいだけど、眠りについた私には何を言っていたのか知る由もなかった。
ピピピ、ピピピ。枕元に置いていた目覚まし時計の音で目が覚めた。カーテンを開けると雲ひとつない空。
「なんかいいことありそう」
そんなことを呟きながら、一階に降りて行った。
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