【コラム2】「自分は歌が下手なのでカラオケに向いていない」と思っている方へのアドバイス

 2022年2月現在の日本におけるカラオケには機種を問わず採点機能があり、歌唱終了後にはその人の歌が上手か下手かが容赦なく点数で表示されます。


 何点以上を「上手」で何点以下を「下手」とするかに定義は存在しませんが、実際にカラオケに通い詰めてきた経験からするとDAM系列の機種では85点以上を「上手」、75点以下を「下手」とするのが適切なように感じます。


 なお、JOY系列の機種はDAM系列の機種に比べて採点が甘め(厳密には、歌唱スキルよりも音程の正確性が重視される=音程さえ合っていれば高得点を取れる)ですので、90点以上を「上手」とした方が正確と思われます。(私自身はJOY系列の機種で低得点を取ったことがないため、「下手」の基準は判断できません)



 ここで独自に設定した「上手」「下手」の基準にはどのような根拠があるかというと、すべては私自身が明らかな「下手」からまあまあ「上手」まで上達した経験に基づいています。


 かつてはDAM系列の機種で65点~75点が当たり前だったのがカラオケボックスによく行くようになり、様々な曲を覚えていくうちに現在では80~90点を安定して取れるようになりました。(JOY系列の機種では85~95点)



 前置きはここまでとして、世の中でカラオケを苦手に感じている人には「自分は歌が下手なのでカラオケに向いていない」と思っている方が多いです。


 カラオケ自体が好きでなければそもそも行く必要はないのですが、中にはカラオケそのものは好きであるにも関わらず「歌が下手な自分にはカラオケに行く資格がない」とまで考えてカラオケを遠ざけてしまう方もいます。



 しかし、その選択は本当に正しいのでしょうか。というより、自分自身のためになるのでしょうか。


 そもそも諦めるのが早すぎますし、カラオケの採点機能はあくまでおまけ要素です(←ここ重要)。本当に必須の機能ならば来店する度に手動で設定する仕様になっているはずはありませんし、採点機能など無視して好きに歌っても何の問題もないのです。


 このコラムでは「自分は歌が下手なのでカラオケに向いていない」と思っており、なおかつ本当はカラオケを楽しみたいと考えている方に向けて、シンプルな2つの解決策をご提案させて頂きます。




 【解決策その1】歌が上手くなる努力をする


 「俺は歌には自信ないんだよねー」とか「カラオケで全然いい点が取れないんです」と言う人にまず聞いてみたい質問として、「カラオケにはよく行くんですか?」というものがあります。


 週に数回のペースで行っていても歌が上手くない、いわゆる「下手の横好き」な人も中にはいますが、実際には月に1、2回しか行っていないという人も少なくありません。



 スポーツで例えれば分かりやすいですが、草野球をやっているサラリーマンの人が「普段から素振りもキャッチボールもほとんどやらないけどなぜか試合で活躍できない」と嘆いていれば「じゃあ練習したらいいでしょう」と言われて終わりです。


 カラオケもこれと全く同じことで、上手くなりたいと思うのならせめて週に1回はカラオケに行き、1回につき最低でも2時間は歌ってみるべきです。(余計な邪魔が入らないよう、その際には一人カラオケ、いわゆるヒトカラも大変お勧めです)



 また、歌が上手くなるためのもう1つのメソッドとして、「様々な曲を新しく覚える」そして「歌える曲を増やす」ことも重要になります。


 これも草野球に例えれば、いくら練習時間が長くても「バッティングセンターに行ったら2時間ずっと時速120キロのストレートしか打ちません」というのではあまり効果があるとは思えません。


 2時間バッティングセンターにいるなら様々な球速や変化球を設定して打った方が練習になるのと同様、カラオケでは毎回新しい曲を覚えて歌った方が当然上達は早くなります。



 単に歌の練習になるのみならず、流行曲を多数覚えれば若者との会話が通じやすくなりますし、好きな歌手がいるならその歌手の曲を次々に覚えていくのもファンとして楽しい試みになるでしょう。


 これらの2つのメソッドに取り組めば確実に歌唱力は上達し、「自分は歌が下手なので」という前提自体が消滅してくれます。




 【解決策その2】歌が下手でも気にしない


 休日にカラオケボックスに行くと、時々ものすごい大音量で歌っているにも関わらず歌が下手な人に遭遇します。


 離れた部屋でも聞こえる音量で下手な歌が聞こえてくるため、正直迷惑に感じることもありますが、よくよく考えるとカラオケボックスを身体の底から楽しんでいるその人こそ真のカラオケユーザーと呼べます。



 先述の通りカラオケの採点機能はあくまでおまけ要素であり、本人が楽しめてさえいれば70点を切ろうが60点になろうが何の問題もないのです。


 邪魔な音程バーに惑わされないようそもそも採点機能を入れないのもよいですし、毎回70点以下でも「それがどうした!」という鋼のメンタルを持つ人は美しいとさえ思います。



 この解決策で問題となる点として、人付き合いでカラオケに行った場合のことがあります。


 例えば会社の上司がカラオケ好きで、部下と行くカラオケボックスでも問答無用で採点機能を入れてきたとします。「そういった時に点が低かったら恥ずかしい」「だから普段から練習しておいた方がよいのでは」と考えてしまう人も多いでしょう。



 ですが、まず大前提として真のカラオケ好きは一緒にカラオケを楽しんでいる人の点数などいちいち気にしませんし、相手の点が低いから悪く思うことなどあり得ません。


 意地の悪い上司なら「君は歌が下手だねえ」などと言ってくることもあるかも知れませんが、それはあなたに問題があるのではなく他人の歌唱力を悪く言う上司の性格に問題があるのですし、そのような下らない言葉は聞き流してしまえばよいのです。


 嫌な上司の前でも気になる異性の前でも堂々と好きなように歌う鋼のメンタルを持って、歌の上手下手を気にせずカラオケを楽しむのも素晴らしい心構えと言えるでしょう。





 今回のコラムの内容は以上となります。


 繰り返しとなりますがカラオケを楽しめるかどうかに歌が上手いか下手かは全く関係ありませんし、カラオケにとって採点機能はあくまでおまけ要素です。


 「私は歌が下手だから……」と思っている方には何よりもまず「週に1回2時間カラオケに行ってみてはどうですか」とアドバイスしたいと思いますし、「歌が下手だけどカラオケは大好きだ」と胸を張って言える方には「これからもどんどんカラオケに行きましょう!」と背中を押したいと思います。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る