第2話カギが差さらない

いや~、仕事帰りトイレを我慢していると、判断力が鈍りますな。

普段と、変わりなく鍵穴にキーを差し込むがなかなか入らない。

こっちは、緊急事態なんだ!

まさか、マンションの角でたっしょんする訳にはいかない。

僕は立派な成人男子なんだ!

下着を汚してしまうと、始末に負えない。

必死で鍵穴と戦う。何故なんだ?

朝は入ったと言うのに。

もう、メルトダウンの可能性が大だ!

キーを確かめる。

……僕はバカなのか?ドアのキーではなく、車のキーだった。

急いでトイレに入る。

勝利の瞬間だ。

慌ててはいけないと、心に言い聞かすのであった。

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