クラス転移で神様に?

空見 大

第1000話 設定

 キャラ設定や能力設定など。

 基本的に本作「クラス転移で神様に?」はこの設定を元として作られています。

 この資料と本編が異なる場合は書き直し、もしくは間違いである可能性が高いので、報告していただけるとありがたいです。

 また不定期で内容が更新されます。

 一番上から

 「#登場人物資料__・__#」

 アルへオ家

 ヒロイン

 王国

 共和国

 森妖種の国

 連合王国

 鍛治国家

 帝国

 魔界

 「#世界設定__・__#」

 王国

 共和国

 連合国

 帝国

 法国

 評議国

 その他

 「魔法の種類」

 「技能設定」

 「魔物設定」

 「神の能力について」

 「魔法について」

 「エルピスの所有する能力」

 「エルピス以外が所持する能力」

 「道具」

 「各章のテーマ」

 「今後の展開予定」

 「まだ書いていない今後の予定」

となっております

【2022/09/23】更新















【アルヘオ家】

 エルピス・アルヘオ

 エルピスは希望、家名であるところのアルヘオはギリシャ語で古代を指す言葉。

 古代からの希望という意味であり、これには創生神が深く関わっている。

 本作品の主人公。

 基本的に何事に対してでも効率主義ではあるが、譲れないもののためにはたとえ不利益であったとしても行動する人間らしい一面がある。

 また敵には一切の容赦をせず、必要な場合は殺人も許容すべきものだと思っている。

 これに関しては転生後の種族が人ではないことと、転生前の彼の家庭事情が関係して居るのだが、本編ではあまり語られる事はない。

 髪色は夜空のようなきれいな黒髪をしているが、神の権能を使用した場合、周囲の魔力がその色に染められる事によってエルピスの髪の色も変わり、少し色が変わる。

 鍛治神:赤

 魔神:青

 邪神:紫

 妖精神:緑

 龍神:金

 盗神:茶

 目の色は両目とも違い、片目が薄い金色もう片方は青みがかった黒目。

 だがしっかりと目の中を覗き込まなければ、両方まったくもって分からない程には薄い。

 半人半龍ドラゴニュートの効果によって幼少期を素早く終え、5歳時点で人間の8.9歳程度の見た目になる。

 力をしっかりとした理性のもと操れるかというチェックを両親から行われた際にアウローラ家に拾われており、その後訳あって王子達含め家庭教師として王国に滞在することになる。

 王国内の役職としては王族家庭教師兼特別優遇食客となっているが特に意味はない。

 一人称は少年期僕、青年期は俺、敬語は尊敬している人以外では仲のいい人以外に使う。


 イロアス・アルヘオ

 イロアスは英雄、アルヘオは古代

 主人公エルピス・アルヘオの父親。

 温和で優しく、敵対者であろうと命を救おうとするその姿は、正に英雄に相応しいといえる。

 魔法においては最高位冒険者の中でも随一と言っていいほどの強さを誇り、その巧みな戦術と豊潤な魔力は人として歴代的に見ても最高峰。

 また全ての魔法を見ただけでなんとなく使用する事ができ、苦手な属性もなくまさに生まれ持っての天才である。

 特に光系魔法は彼の得意とする魔法であり、その一撃は称号解放前の幼少時代のエルピスの障壁程度なら容易く破る事が出来る力を持つ。

 黒髪黒目の日本人風の外見。

 普段着ている服が武闘家が好んで着る服な為、よく武闘家と間違われる。

 座右の銘は、命あるもの皆家族。

 共和国・連合国・王国・法国・帝国に確かな地位を一代で確立し、その実力はさながる事ながら、知略にも長けている。


 クリム・アルヘオ

 クリムは罪、アルヘオは古代

 エルピス・アルヘオの母親。

 龍達からは恐怖と尊敬の念を込めて破龍とも呼ばれ、かつては龍の姫と呼ばれていたこともある。

 性格は比較的温厚、日光浴などを好み戦闘を自ら仕掛ける事はあまり無い。

 命の価値に関して自分なりのルールを抱いており、たとえ弱者や小さきものであろうともみな平等のようにして扱う。

 ただしそれも家族に危害が及んでいない時の場合に限った話であり、もし家族の命に危険が迫るような事があれば容赦なく敵を抹殺する。

 外見は金髪の金眼で長髪、所謂所のモデル体系であり身長は170センチ前半。

 少し天然。

 四大国主催の武闘大会において、男女混合ながら優勝しその名を大陸全土に轟かせた強者。


 フィア・アルヘオ

 フィアーは恐怖、アルヘオは古代

 主人公、エルピス・アルヘオの実の妹。

 両親が国王の命令で魔族領に滞在して居た時に産まれた。

 そのため未だ一度も直接兄と会った事が無い。

 だが連絡手段が無いわけでは無いので、たまに兄と手紙でやり取りをして居る。

 彼女からすれば兄の話は全て尊敬に値する話であり、そんな彼女の気持ちをエルピスも嬉しく思っている。

 得意魔法は召喚魔法、自らが契約した魔物を使役して戦う魔法ではあるが、彼女はまだ幼き身ゆえにその力を存分に発揮するには暫しの時が必要そうだ。

 髪の色は金色、先祖返りでも転生でもない証だが、過去に一度だけ先祖返りの症状が生まれてから現れた例があるのでまだ確実な事はわからない。


【召使い 】

 リリィ・アストラス

 リリィ純白な、の、アストラスはアストラルの鈍り、星の、星からのなど

 エルフの中でも飛び抜けて精霊との親和性が高く、それが理由となり村の中で次代の村長候補として名が挙がった。

 その際に自らの息子を次の村長としようとして居た村長と対立が起き、面倒ごとを嫌うリリィは誰に言われるでもなくそのまま村を出発し、旅先でクリムと出会う。

 火と水の精霊が特に親和性が高く、本気になれば戦術級に匹敵する程の魔法を連続で使用する。

 普段は金髪翠目だが、精霊魔法を使用する際は金髪に片目青、片目赤のオッドアイになる。

 エルピスの事を非常に可愛らしく思っており、年齢差が如何ともし難いため恋愛対象に見る事はないが、弟や親戚の甥などのような形容し難い愛情を持つ。

 年齢はだいたい150歳くらい。


 フィトゥス・ヘスティアス

 フィトゥスはルカニアの聖人の名、ヘスティアスは炉

 契約を重んじる悪魔の中で、自身が仕えたいと思った相手にしか契約どころか召喚にすら応じない異端児。

 強制召喚を行ったとある貴族との契約を断った事によって、瀕死の重傷を負うが、それをイロアスに助けられた事によってアルヘオ家に絶対の忠誠を誓った。

 もともとかなりの強さを誇っていたが、エルピスに邪神の魔力を流し込まれた事で更に次のステージへとたどりつき、その恩を感じてアルヘオ家の中でも特にエルピスに付きっきりになっている。

 黒髪黒目で全身黒色な服を着ているが、これはエルピスが黒色が好きなため着ているだけで、たまに普通の服を着ているのが目撃される。

 本人は年齢を100歳くらいと言い張っているが、本当は7000歳くらい。


 ヘリア・ティリック

 ヘリアはこの世界の森霊種の女性に使われる名詞、ティリックはトリックが鈍ったもの、悪戯好きな女性。

 エルフであって森を嫌い、かといって#窟暗種__ダークエルフ__#の様に暗い所が好きかと聞かれれば其方も嫌いな、どちらつかずのエルフ。

 髪も金髪と言うより茶髪に近く、本人も自分がエルフだとは思っていない。

 森の中でイロアスに出会い、特に行く当ても無かったので雇ってもらう事にした。

 家事全般もしっかりこなせるが、基本的に笑う事は無く、 同僚とも仲がそれほど良くは無かった。

 だがエルピスが生まれてからは笑う事も増え、フィトゥスと殺し合いの喧嘩をしているのが偶に目撃される。

 年齢は59歳ほど。


 メチル・サージェント

 メチルは彼女自身で語感が好きだからと付けた名、サージェントは戦士階級もしくは戦士に付けられる名である。

 元はエルフの森に住んでいたのだが、森が人間に焼かれ奴隷として捕まった所をイロアスに助けられて、アルヘオ家に来る事となった。

 森霊種らしく慎ましやかな身体をしているが本人にそれをいうと蜂の巣にされる。

 魔法よりも弓の方が得意で、彼女が料理当番の時は良く鳥や飛龍が並ぶ。

 413歳ほど


 ティスタ・フェルナンス

 ティスタは猫人族の女性名詞、フェルナンスも同じく女性名詞である。

 猫他人族の中でも特殊な種族の彼女は、熱狂的な迄に魚を追い求める傾向にあり、海で釣りをしていた所を奴隷商人に捕まった。

 逃げようと思えばいつでも逃げられたが、奴隷商人に言われた王都にあるらしい幻の魚を追い求めて連れてこられてやったとイロアスに伝え、それをイロアスが可哀想だと思って買い取る事になった。

 後日そんなものは無いと言われ驚いたのは、彼女の中でも1番の黒歴史になったのは別のお話。

 34歳、人間換算で24



 ペディ

 アルヘオ家最古参のメイド。

 基本的にはイロアスやクリムの側についており、アルヘオ家で唯一通常業務を行わなくていい人物でもある。

 元々は森霊種の国の騎士であったが、政治に腐敗していく騎士団を見て嫌気が差し退職。

 その後新たな仕事先を求めて各地を転々としていた際にイロアスと出会う。

 その戦闘能力はアルヘオ家の召使い達の間では随一であり、本邸に居た頃には戦闘訓練などを行なっていた。


 アーテ・シュテルクスト

 神や人の心を狂わせる神アーテと最強を意味するシュテルクストが語源

 父に龍人、母に人間を持つ半人半龍でエルピスと同じ種族でもある。

 口調は近くに住んでいた荒くれ者達から覚えたのでお世辞にも綺麗な口調だとは言えないが、彼の心根は優しく直ぐに様々な人物と仲良くなることができる。

 父の血が濃い為鱗の出現や擬似的な龍人になることが可能で、デメリットとして身体に著しい負担をかけるが戦闘力を飛躍的に上昇させることができる。

 年齢は15


 トゥーム

 墓地 墓所を意味するトゥーム

 人間の純潔であり冒険者として様々な墓を暴いてきたオリハルコン級冒険者。

 単体としての実力は金剛石にも満たない程度ではあるが、その全身を覆う武装は数々の墓暴きによって得られた産物であり、その装備を使用することでトゥームはオリハルコンとしての実力を発揮することができる。

 年齢は43


 アケナ

 鬼と人のハーフであり、トコヤミの姉。

 軍略に長けており指示だしとしてパーティーを生存に導く。

 使用する技能はどれも広範囲に渡って効果が及ぶものが多く、そのどれもが他の技能とは類似性の低い独自の形態を持って作られたものである。

 これは鬼神の先祖返りとしての側面が強く出ているのだが、本人がそれを知ることはない。

 薄紫の髪に同じ薄紫の瞳をしており、髪型はロングヘアー年齢は21


 トコヤミ

 アケナの妹であり純粋な鬼人

 混ざりものの姉と違い鬼人としての力を存分に発揮できる為、妖術や幻影などの絡めてから純粋な攻撃戦闘まで全てを一手に担うことができる。

 ただし周囲に味方がいれば居るほど魔力や攻撃力が下がる性質を持っており、付近に仲間がいないことが彼女が最大限戦える条件である。

 黒髪黒目、綺麗なサイドテール

【親戚】

 ダレン

 空に浮かぶ島に住む元最高位冒険者の一人。

 先祖返りであり才能自体はたぐいまれなるものを持っているといわれていたが、戦闘行動自体を嫌っているためいまだその才能を完全に開花させることには成功していない。

 ダレンとイロアスの父は特にこれといった特徴もなく一般的な男性の用に思えたが、ダレンはそんな父の事を心の底から尊敬しており和を重んじる性格なども父譲りの物である。

 黒い髪に黒い目の先祖返り特有の見た目をしているため街中を歩くことはほとんどない。

 彼の先祖返りの能力は未来視、魔力を大量に消費する者の数十秒先の未来を見切ることが可能であり、彼が最高位冒険者たるゆえんでもある。


 クレーべ・ラン・エルレント

 クレーベとは種族名であり、彼女の正式な名前はエルレントである。

 最上位種族に分類される空の王者でありながら、生まれつき自らの力に体を蝕まれており病弱。

 ダレンと様々な経緯を経て結婚し子供を産んだ彼女はもはやクレーベとして同じ仲間からは認められていないが、それでも彼女の人生は幸せなものなのだ。


 ヘレン

 人と最上位種の間に生まれた転生者。

 強くなるという事に関しての才能で言えば作中においても最高峰ではあるものの、成長の速度は他種族に比べても亀の歩みのような遅さであり年を重ねなければその強さを周囲が認識することはないだろう。

 転生前はエルピスの前世の妹であり、こうして親戚に生まれたことは創生神のいたずらなのだろうか。

 彼女自身はエルピスに対して引け目を感じているがエルピスにはそういった感情も特になく、この世界で再び仲良くなれたらいいなと思って居る。


【ヒロイン】


  エラ・セルバ

 エラは時代、セルバとは森林などのことを指す。

 元々は森妖種と窟暗種の大戦後に愛を交わしていた少数の両種族の間に生まれた子供であったが、数十年前に混霊種を忌み嫌う森妖種の国の権力者によって作り出された獣に両親の命を奪われた。

 混霊種メディオである彼女は半精霊半人なので、エルピスの称号精霊神の効果もあり、エルピスが生まれた時からずっとエルピスの事が気になっていた。

 それ以降はどっち付かずの気持ちで仕えて居たが、王都にてクリムとイロアスに自身の気持ちを再確認するように促された事でようやく自身の気持ちに気づく。

 黒髪のショートカットで、透き通るような白い肌をしている。

 目の色は黒に緑がかかったような色をしているが、これは混霊種の中でもエラがどちらかというと窟暗種によっているからでありハーフの特徴の一つといってもいい。

 人間では窟暗種との識別を瞬時に行うことが難しいが森妖種や窟暗種は対象を目ではなく精霊でとらえているため、付近の精霊が暴れている時などはエラも森妖種の前へと堂々と出ていけるのだがそのような状況はまれである。

 未だに胸が膨らまない事に緊張感を覚えている17歳(人間基準で考えると14歳)


 アウローラ・ヴァスィリオ

 アウローラとは知性の光、創造性を司る女神を指す

 ヴァスィリオ家生まれの転生者であり聡明な女性。

 転生前は出会いのない仕事をしており、婚期を逃した事が原因で一人で面白おかしく生活して居た。

 30代の時にトラックに轢かれそうな親戚の子を助けて死亡。

 ローム日本担当の神から貰ったスキルを有効活用しようと内政を頑張るが、そもそも使い方がよく分からず撃沈。

 その後エルピスと出会い仲良くなり、今度こそ婚期を逃さないために頑張っている。

 真っ黒な髪の毛と真っ黒な目が特徴的。



 創生神が唯一その手で作り出した人物であり、アウローラの生きていた年代がエルピス達よりも後の時代であるにも関わらず彼女の方が早く転生しているのはひとえに創生神が手引きをしたからである。

 その精神性は善その物であり、聖人と呼ばれる者たちのような傍から見れば狂っているように見えるものほどではないが、時に常識では考えつかない程にをとろうとする節がある。

 常にエルピスが人であり続けられるかどうかを心配しているのも彼女であり、亜人やその他種族の感性に引っ張られること無く人の感性をエルピスに持ち続けてもらう事こそが自らがエルピスに出来る最も良い行動であると信じている。

 最近姉御ポジになっている事に困惑している16歳


 セラ・ゼーラフ

 セラとはフランス語で未来を指す言葉であり、聖書においては一呼吸開けるなどの方法で使われていた。ゼーラフとは熾天使の事を指す

 元は創生神に仕えて居た天使。

 その力は強力で、創生神でさえ怒った彼女には手がつけられなくなるほど。

 突如居なくなった創生神の事を心配して居た彼女の元に、創生神の生まれ変わりであるエルピスが来た事で、今度こそは逃すまいと着いて行くことに。

 その際に能力の大半を封印されたが、それでも強大な力を持っている。

 唯一面と向かってエルピスに好きと言ったことがある、中々に凄い人。

 実はロームの姉だったりする。

 銀色の髪と赤い目が特徴的。

 出会った当初は気が強いのにもかかわらず、エルピスがいる世界に入った直後は甘えん坊になるのは肉体年齢に精神年齢が少なからず引っ張られているからである。




 冷愛を司ると同時に死を司るセラだが、その仕事は悲劇的な運命の制作という何とも悲しいものであった。

 彼女は己の仕事に対して不満を口にせずただ決められた役割を淡々とこなしていだが、創生神から見捨てられたかもしれないという不安感をよりにもよって冷愛を司る自分が被ったため、その現状を変えようと四苦八苦していたところを同僚の天使たちに見られている。

 実はその時こそがセラに明確な感情が生まれた時であり、セラが自分の胸の内にある感情を正確に理解し始めたのもそのときからである。

 基本的にエルピスのやる事に口を出さずその結果を見守っているが、これは何も傍観主義者であるというわけでもなんでもなく、単純に自分が問題に対して対処を行うと簡単に終わりすぎてしまいエルピスの可能性を潰す事にもなりかねないからだ。

 最も顕著な例としてはニルとの遭遇戦であるが、殺意をむき出しにしていたニルに対してセラは特に何もすることなくエルピスが処理を終えるまでただの一度も手を出していない。

 これはエルピスならば処理できるだろうという信頼とニルならば殺してもなんとかできるだろうという打算的な計算の元の行動だがそうしてセラが手を出さない事でエルピスの成長につながっているようなことは少なくない。

 最近あちこちからエルピスが女の子を引っ張ってくる事に危機感を感じている?歳


 ニル・レクス

 ニルとは何もない、ゼロなど。レクスは王を指す。無の王、何も持たない王

 創生神が神を生み出していた原初の時代に創生神の意思とは別に、まったく関係なく生まれた神の一柱。

 性格は残忍にして凶暴で有り、生まれた当初は破壊と殺戮を司る神であったが、創生神によって権能を取り替えられ狂愛と信愛を司る神になった。

 創生神エルピスのことを心の底から愛しており、言葉では言い合わらせないほどの愛情を捧げている。

 全体のステータスが高く、能力を抜きにしても普通に強い。

 灰色の髪に透き通る様な白い肌をしており、一応セラとは義妹の様な関係。



 狂愛を司る彼女は全ての恋心の終着点を自称する神であり、その精神性ははっきり言って壊れてしまっている。

 この世界線においてニルが暴走していないのは単にエルピスのヤンデレに対する認識が愛情が行き過ぎてしまう人、それだけで止まってしまっているからであり残虐行為や極度の独占欲、自傷癖など要素としてあってもおかしないものの発生を防げている。

 もしエルピスの中でヤンデレといえば監禁するものであるという固定観念があった場合、初めて会ったあの場所でニルが新しい空間を作り出したその時から世界が破滅する時までエルピスは新しく作られた世界の中で生きることになっていただろう。

 もしエルピスや普段から旅を共にしている人物たちが傷つけられた場合、最も相手が警戒するべきなのはニルではなくセラだ。

 もし彼女の目の前で彼女の大切なものに傷をつけてしまったのならばもはやニルを警戒したところで結末は決まってしまっているのだから。


 アーコルディー・レネス・ティア・アーベスト

 アーコルディーとは決して枯れる事はないと言われる花、レネスとは仙桜種の女性名詞である。ティアは段階的な、段などアーベストは仙桜種の言葉で新しい

 無限の時を生き、無限の命を持つ仙楼種せんろうしゅの一員。

 遥かなる時を掛けて研鑽されたその剣撃は、神にも届き得る程。

 彼女の愛刀沈丁花は同じ桜仙種の手によって作り出された逸品であるが、エルピスとの数回にわたる戦闘の影響もあって破損してしまう。

 その後感情を取り戻して生き生きとしていた鍛冶師が新たに打ち直した刀が月桂樹げっけいじゅ、両方が不滅の意味を持つ刀であるがその性能はまた一回りも二回りも上昇している。

 元々感情を表に出すのが得意な性格でなかったことに加えて、感情を自らの意思で無くしていたレネスは他人の口調をまねることで日々の生活を送って居てたが、長い年月が経ったことで徐々に感情の出し方を覚え感情をなくしたと思い込みながらも徐々に自我を確立させていた。

 そうして感情をそのまま受け取れるようになると自分自身というものがどういうものなのかを理解し、己の口調というものを短期間で確立した。

 クーデレと言ってしまえば話は早いだろうが長年の経験が邪魔をして素直に他人に甘えることができず、とはいえ直接的に拒絶の意思を示すこともないのでツンデレでもない全く新しいジャンルの存在でもある。


【王族】


 一代前王妃ニンス・ヴァンデルグ

 花嫁、ヴァンデルグは初代の名。

 人前にあまり姿を現さないが、何故か民衆にその顔が知れ渡っている不思議な人物。

 金色の髪が特徴的ではあるが、普段人前に出ず余り城内を歩かないのでエルピスもどんな顔かは知らない。

 第一王子と第一王女更に第ニ王子と第三王女第四王女を生んでいる。

 32歳


 前国王ムスクロル・ヴァンデルグ

 筋肉であるムスクロのなぞり

 ヴァンデルグは王族に代々受け継がれてきた家名

 筋肉隆々の武闘派系王様、若い頃はクリムやイロアスと共に冒険に出た事も。

 その実力は他国に居るだけで抑止力と言われるほどであり、一体多数の戦闘においては無類の強さを見せる。

 首から下げている宝石や指輪などの装飾品は、全て彼が冒険者だった時代の産物である。

 29歳。


 現国王グロリアス・ヴァンデルグ

 栄誉ある、名誉な、などの意味をもつ

 少女の様な体つきと声で、良く女性──と言うより美麗な顔と白雪の様な肌。そして少し長い髪の毛の所為で少女だと間違われる。

 自分より年下なのに、自分よりしっかりしているエルピスをまるで兄の様に慕っている。

 最近の悩みはエルピスがいなくなったせいで、妹やら弟から文句を言われる事。

 それに対して僕の方が寂しいんだから、文句を言うなと毎回弟や妹に言っているのは、王城勤の使用人達全てが知るところ。

 17歳未婚


 第一王女イリア・ヴァンデルグ

 存在なき存在

 王国国内最大派閥の宗教で、己の力のみでトップに上り詰める程の魔法の才を持つ。

 その回復魔法の腕と援護魔法の的確さ故に神才とも呼ばれている。

 エルピスとは案外仲が良く、神様関連の話で盛り上がるが、エルピスが神と分かってからは、一個人としてでは無く、信者として喋りかけて居る様な雰囲気を漂わせている。

 16歳未婚


 第ニ王子ルーク・ヴァンデルグ

 名の通りチェスの城を指す

 知略や駆け引きに長けた兄と違い、勉学の程はからっきしだが、エルピスから直々に鍛えられたその戦闘能力の高さは、並みの兵士を凌駕する。

 先代国王を除いて唯一単身で龍を倒した事がある。

 15歳未婚


 第ニ王女ミリィ・ヴァンデルグ

 特に意味はない

 自分だけ側室の娘である事に不安感を覚えていたが、アウローラに仲を取り持ってもらって以来、みんなと仲良く過ごせている。

 エルピスとは余り喋っていないが、尊敬している兄から信じられていたり、自分の為に色々してくれたアウローラの事を救ったりしているエルピスの事を、心の底から尊敬している。

 最近勉学にはまりだした14歳


 第三王子ーーアデル・ヴァンデルグ

 フランスの女性名、女らしさを持つイメージ

 自分以外にぺディしか年下が居ないため、かなりの甘え上手。

 魔法の才、剣の才共にそれなりに才能を発揮しているので、将来が楽しみにされている。

 王国騎士団団長の座をアルキゴスから受け取っており、魔法技術にも長けている秀才。

 11歳


 第四王女ーーペディ・ヴァンデルグ

 特に意味はない

 ようやく宮廷作法を覚えたばかりのまだまだ幼い子供。

 王国祭時点ではまだ0歳だったので、エルピスとは面識がない。

 5歳


 ヘンデリス・ヴァン・デスタルト・ヴァスィリオ

 ヴァンデルグ王国初代王。

 冒険王と呼ばれた彼は龍の宝玉をその手に、王国を建国したと言われている。

 エルピス達が転生前に見た戦闘に居た人物こそこの冒険王であり、彼が残した装備はF式と呼ばれ王国の至宝として残されている。

 転移者でありF式装備の由来はフル装備のfをとってそのままつけただけである。


【ヴァスィリオ家】

 ビルム・ヴァスィリオ

 ビルムは勇敢な、ヴァスィリオは王国

 アウローラ・ヴァスィリオの実の父親であり、王国内で国王の次に権力を持つ人物。

 前国王であるムスクロル・ヴァスィリオとは旧知の仲で、アルヘオ家とも友好関係を築いている。

 基本的なステータスは低く、戦闘は得意ではない。

 交渉術に長け外交なども取り仕切っており、ビルムがもし王国に対して牙を向けば国が傾く事は間違いないと言われている。


 ネロン・ヴァスィリオ

 ネロンは王国内でよく使用される女性名詞

 アウローラ・ヴァスィリオの母親。

 本編においてはほとんど出番は無いものの、こちらも交渉術に長けており外国と王国とを繋ぐ橋渡しの役割を果たしている。

 ちなみに生身の戦闘ではビルムより強い。


 アルキゴス・ヴァスィリオ

 アルゴスの変化系、多くの目を持つ神の名

 あだ名はアルさん。

 黒髪黒目のちょっと声が低いのが悩みの21歳。

 性格は無愛想ながらも、何かあるとほっとけない兄貴肌。

 王族直下部隊である近衛兵の団長であり、王国内では王族の次に権力をもっている。

 宮廷魔術師長であるマギアとは師弟の関係で、師匠であるマギアとは街で話している姿が目撃されるなど、結構仲が良い。

 縁談などの話を持ちかけられてはいるが、全て断っているので未だに独身。

 剣技に関しては近隣諸国でも右に出る者がいない程の強さを持ち、その為にイロアスなどとたまに組手をして居たりする。

 使用武器は剣


 マギア・ヴァスィリオ

 王国内において宮廷魔術師長という地位を持つ、魔道に精通したご老人。

 エルピスやイロアス程の魔力量は無いにしろ、一般基準で考えれば数百年に一人の逸材と言われていいほどの魔力量を持つ。

 使用する魔法は火や水といった属性系の魔法ではなく、どちらかといえば無属性に分類される魔法を好んで使う。

 エルピスが盗賊役として王城に潜入した際には、魔力感知に引っかからない爆弾や平衡感覚を奪う魔法など絡め手も使用していた。

 弟子であるアルキゴスには魔法の使い方を教えるのではなく魔法に対する対策を教え、日々お互いにお互いの攻撃に対する対抗策を共に練っている。

 使用武器は杖(魔法)


【近衛兵】

 ルードス

 黒髪黒目で髪型はツーブロック。

 年齢は19歳と少し若いが、大人びており中々の好青年。

 独身だが許嫁がいて、2日に一回程のペースで修練場に来ては、エルピスやプロムスに爆発しろと心の底から願われて居るとか居ないとか。

 現国王グロリアス・ヴァスィリオを護衛している。

 あだ名はルーちゃん

 使用武器は片手剣


 スペルビア

 青髪青眼と言う少し珍しい目の色をした人物、年齢は21。

 少し好戦的ではあるが、戦闘面において秀でた成績を収めている。

 エルピスとよく修練場で戦う姿が目撃されていたが、連合国との一件があってからは肉弾戦ではなく知略戦でエルピスと戦っている。

 これはエルピスの全力が既に自分が届かないものであるという事を理解したからであり、エルピスの事を育ててあげたいと内心思っている彼が、戦術面においてエルピスを育てるためでもある。

 第ニ王子ルーク・ヴァスィリオを守護している。

 あだ名はスペ公

 使用武器は無数の短剣


 フィリア

 茶髪茶目で長髪な女性。

 妖艶な雰囲気を纏っている所為で年上と思われがちだが、近衛兵の中でも最年少の18歳。

 休日はプロムスとニ人で外出している姿が、市民の間で目撃されている。

 かなりドジっ娘であり、エルピスと魔法の訓練をした際には水をエルピスにぶっかけ、アルキゴスと戦闘訓練をした際には闇魔法と光魔法を間違えて、目の前で光源を発生させ、アルキゴスの目を潰しかけたことがある。

 第一王女イリア・ヴァスィリオを守護。

 あだ名はフィリリン

 使用武器は杖


 アネーロ

 黒髪黒目のショートカット、年齢は20

 皆んなの頼れるムードメーカーだが、ちょっと馬鹿なのが偶にキズ。

 下町から冒険者果ては貴族にまで顔が効く割と凄い子。

 冒険者組合や教会にも良く顔を出しており、近衛兵の中でも一番の顔の広さ。

 第ニ王女ミリィ・ヴァスィリオを守護している。

 あだ名はネロ

 使用武器は弩弓


 プロムス

 金髪金眼の22歳

 おちゃらけた性格の所謂パリピ。

 面倒くさい事は嫌いだが、命令された事はしっかりとやる案外筋の通っている男。

 エルピスと対戦した後に直ぐにエルピスの事を認め、仲良くなろうと近づくが、上手いことあしらわれた挙句に都合のいい時だけ頼られる舎弟のような扱いになっている。

 第3王子アデル・ヴァスィリオを守護。

 あだ名は特に無い

 使用武器は無く、素手で戦う。


 オペラシオン

 黒髪黒目の少し髪の毛を伸ばした御仁。

 年齢は32歳と少し高いが、それを感じさせない俊敏な動きと経験からくる戦闘は、アルキゴスも参考にする程。

 1代前王妃ニンス・ヴァスィリオと第四王女ぺディ・ヴァスィリオを守護している。

 使用武器はレイピア



【共和国】

 序列一ファルス・エルフォード・マハス・ディタルティア lost

 貴族派閥最上位の人物であり、共和国の中で最も権力を持つ人物でもある。

 他者に対して仕事を押し付ける才能だけは共和国の中でも随一であり、恨みを各方面から受けていたのでフェルに殺害された際には喜びの声が上がった。

 実は本人の能力は非常に高く才能にも恵まれていたのだが、その才能を十分に発揮することができずに死んでしまったのはひとえに彼の肥大しきった自尊心のせいである。


 フレデア・マハル・ディタルティア

 学園祭でありエルフォードの甥にあたる人物である。

 学園で行われた会議ではエルピスの事を断罪しようと考えていたものの失敗し、剣での対決を挑むもそちらもあえなく撃沈。

 叔父であるエルフォードの才能を唯一知っていた人物であり、その悪癖を理解しながらもどうにか矯正の方法を考えていた最中に殺害されてしまった為やりきれなくなった思いをエルピスにぶつけている。


 序列二バスタ・ロフス

 商人としての血脈を持つ盟主の中で最上位の人物。

 基本的にエルピスと関わることはなく、また自分の担当している領地から移動する事もない為話題に出ることも殆どない。

 そんな彼が二位としての地位を維持できているのは、単に彼の危険なことに対しての予測能力が高い為であり、一度の失敗もない彼は為政者としてはこの世界の中でも特に優れていると言っても良い。


 序列三ライハン・ヴォルデウス

 同じく商人としての血脈を持つ盟主。

 エルピスに関わってくる事は殆どない。

 ライハンの父である

 長女ライハン・サージェント

 学園にてエルピスと出会った長女。

 魔法の才能に長けており、それなりの実力を持っている。

 序列四サイタンス・イルサレム

 イルサルム・イルサレム

 序列五アレクシード

 序列六スプリデット・トルネール

 序列七インジェント・ホダール

 エンダールホルダール裏切り者


【森妖種の国】


【連合王国】

 連合国最高司令ディクタトゥラ・フォン・カール

 一人息子アイデリック・フォン・カール


 ラーリット・ハーブ 裏切り者


【鍛治国家】


【学園】


【帝国】

 皇帝モナルカ・ミクロシア・センテリア

 エモニ・ミクロシア・センテリア。

 エモルナ・ミクロシア・センテリア

 第三皇女ハーマイト・ミクロシア・センテリア

 老騎士パララス

 アルマンデード・ラスグリーン・ターボルク



【法国】

 法皇

 長女

 次女ペトロ・ケファ・アリランド

 三女フィーユ・ケファ・アリランド

聖人セクネス

【エルランド公国】

 アルフォード卿

【評議国】


【国名】

 王国

 初代冒険王によって作り出された人類種だけでなく亜人種にも人権を認めた最初の国家。

 昨今では当たり前になった亜人種たちの人権だが、はるか昔には当然そのような文化などなく、また亜人も人を人として扱うことなどなかったのでそれが世界の常識であった。

 噂によれば初代国王は転生者であったという話があるものの、その噂の真偽は歴代の国王たちですら知るところではない。

 世襲制であり一夫多妻制や一妻多夫性が特徴であり、年間を通して温暖な気候と安定した雨量が国の特徴である。

 国土も四大国を除けばかなり上位の方に位置しており、育てられている農作物は全世界へと輸出されており王国の金銭状況をよくしている。

 初代王が一切魔法を使えなかったからか現国王グロリアス・ヴァンデルグに代わるまでは代々剣聖や拳王を輩出していたが、その反面魔法使いはこれといった人物がおらず、魔法使いの教育体制もほとんど貴族や王族のみが他国から家庭教師を雇い入れて個人的に教えているような状況であった。

 昨今では国王厳命の元に魔法使い育成場を作り出すため多額の出資がなされており、これからの魔法使い排出が期待されている。

 しかし奇妙なことにこれらの動きはグロリアスが国王になってから6年は経過した時の事であったはずなのだが、王国が世界に対してその魔法研究のすばらしさを見せつけたのは戴冠式から三年以内の研究結果が殆どなのだ。

 これらはエルピスが生み出した新たな公式によって生み出されたものなのだが、それを知っているのは王国内部でも少しだけだ。


 法国

 人類を守るというスローガンの元に教皇を王として存在する人類生存圏内で最も広大な土地を持つ国。

 国の宗教として仙道教と呼ばれる宗教を採用しており、これは法国を護っていると言われる神が考え出した宗教の教えである。

 人類以外の亜人種に対しても比較的有効な態度で接してはいるものの、性濁豚などの一部人類に意図的に害をなす存在に対しては苛烈なまでの対応を見せることもある。

 回復魔法の習得者数が最も多く、また外科的な手術が唯一行われている国でもあるため他国から病気を治しに来る人物は後をたたない。

 法国といえばこれ、といったような特産品はあまりないが全体的に食事は美味しい。


 帝国

 現皇帝に統治されるまでは東部小中国連合という名前のより集まりであったが、それら全てを武力によって皇帝が統治した事で産まれた国である。

 特産品は龍の鱗から作られる武具、これは近年までは龍の谷から盗み出していた様なものであったが、最近になって不可侵条約が結ばれてからは食料の代わりとしてそれらを受け取っている。

 国土は広く海を跨いだ先にも飛び地があったりと端から端までかなりの長さがあるが、技術力などは全て帝都に集められているため地方はそれほど栄えていない。

 皇帝がその武力によって無理やり統治した場所であるため反乱分子が毎年出てくるものの、最高位冒険者である皇帝相手に武力で挑むのは無謀としか言いようがないだろう。

 噂では第一皇女がなにやら悪いことをしているらしいというのが帝都中で囁かれているが、彼女を敵に回すべきではないというのは帝国貴族たちの総意の様である。


 共和国

 7つの国からなる盟主制度を採用した民主主義風社会主義国家。

 盟主は継承制ではないとされているものの数百年間変わっておらず、いまもなを昔の血脈が受け継がれている盟主も数人いる。

 貴族よりの盟主と商人寄りの盟主によって特色がはっきりと分かれており、彼らがそれぞれ直接統治している統治地と呼ばれる場所では貴族寄りの場合は芸術や美食が、商人よりの場合は様々な物品や冒険者たちが愛用する様な武具など販売するものからして違う。

 長年続いた血脈であったが既に三人アルヘオ家の手によって他界させられている。

 もちろん突然の急死に民は驚いていたが、連合国からの干渉もありそういった問題点はなんとか解決できている。


 連合国

 公国

 鍛治国家

 学園

 連邦


【異世界人】上から席順


 相川旬斗あいかわしゅんと

 自身で戦うのがどちらかと言うと苦手で、それならば他人の力になろうと強化系の魔法でスキルを構成した奥手な青年。

 魔法を使用しての支援能力は決して高くは無いが、特殊技能ユニークスキル【支援者】の力を使う事で、大幅な能力上昇を引き起こす。

 本来なら変化させることの出来ない筈の魔力の限界量や、寿命すらも支援魔法を使う事で上昇させる事ができ、文字通り限界を突破して味方を強くできる。

 秋季や和人と行動を共にすることが多く、戦闘中には二人の影に隠れている。


 安保大河あぼたいが

 影の薄さにおいてはもはやエルピスに認知すらされておらず、王国防衛戦においては頭数にすら認識されていなかった哀れな青年。

 理由としてはそもそも戦闘系では無く製産職として技能スキル構成を組んでいること、そして彼自身の性格が奥手な事も関係している。

 だがしかし実家が工業系の家業をしているだけあって旋盤やフライス盤に関してそれなりの知識を有しており、平和な世界においてはクラスメイトの誰よりもお金を稼ぐ素質を持っている人物でもある。

 他のメンバーが帝国に向かう中ただひとり王国に残った人物でもあり、エルピスの行きつけの店にいる土精霊に教えをこいているらしい。


 網谷陸あみやりく

 学園を攻めた生徒のうちの一人。

 ニルの手によって殺害されている。


 天音乱あまねらん共 番

 共和国編にて空の口から生存が示唆された女生徒。

 雄二達に完全服従している生徒でもあり、その実態は殆ど娼婦に近いものである。

 獲得している能力は魔物を手名付けるもの全般であるが、己より弱い魔物にしか効かない能力であるため殆ど使い道はない。


 伊藤敬太いとうけいた共 番

 失ってしまった日常を追い求めるあまりに壊れてしまった青年。

 この世界に来ることを最初は喜んでいたようにも見えたが、年数を重ねるごとに理想論では片付けられない異世界の厳しさに揉まれ、徐々に心を病んでしまった。

 希少種族である機聖種を分解して己の手札にするなど戦闘方法は少々特殊ではあるが、その分対応が難しいので下手な実力者では感覚を掴む前にやられてしまう。

 上野海うえのかい最新話


 浦原紅葉うらはらもみじ

 京都の最も由緒正しいと言われる血筋が流れた一族の長女。

 噂では式神を操る事が出来て、他人に呪いをかける事が出来るとか。

 麗子とセットで虐められていたりもしたが、こちらも晴人がなんやかんやして助けられた。

 戦闘時は刀に鎖分銅を取り付けた少々特殊な装備で戦うが、これは彼女の家に代々続く戦闘方法。

 動きに隙がなく、剣を構えてから切るまでの一連の流れすら何百の時月を重ねて編み出された戦闘方法は、どんな生き物でも破る事は困難。


 加藤雄也かとうゆうやlost最新話

 帝国にて冒険者として活動していたが、事故によって死亡。

 冒険者としての階級はオリハルコンであり、単身では無くチームを組んで戦闘を行なっていた。

 事故の概要としては同じ仲間を庇う為に行っていた遅滞戦闘において援軍が来なかったことである。

 これは事故として扱われているが同じチームメンバーが意図的に援軍を遅らせていたものであり、その理由は雄也の持つ力に対して他のメンバーが嫉妬していたからであった。

 弓を扱うことを得意とした彼が生きていたのであれば、部隊の目となり遠隔攻撃の要となってくれていたことだろう。


 小泉龍樹こいずみたつき最新

 戦争の開始を機に雄二達の側へと寝返った人物。

 その実態は非常に分かりやすい強い者についていく精神であり、人類と雄二を天秤にかけた結果強者はそちらであると判断したまでである。

 使用する能力は幻影、敵に回せば非常に厄介な能力となる。


 小林朝陽こばやしあさひ

 精霊剣、精霊魔法、精霊呪術という万能型。

 なのに基本喋らないせいで、あまり精霊と仲良く無い。

 エルピスに庇ってもらっていた立場でありながら現在はどこかへと行方をくらませており、その安否は完全に不明である。

 噂によれば妖精神であるエルピスに対して背を向けたことにより妖精や精霊から無視されているという話ではあるが、そんな彼が今後戦闘活動を行えるかどうかは見解が分かれるところだ。


 西郷秋季さいごうしゅうき

 ボディビルダーの父と調理師の母の間に生まれた筋肉ダルマ。

 自身の力を操ることに関しては連合国で暗部となって居た誰よりも上手く、直感のみで技能スキルの使い方を覚えた天才。

 一見筋肉に任せて力を振り回すだけの脳筋かと思われるが、彼の祖父が作り上げた独自の流派の技を使いこなし、その技の威力は伝統ある国技と遜色ないほど。

 特殊技能ユニークスキル【災禍】と言うものを持って居るが、これは彼の流派の奥義をロームに無理やり頼んで特殊技能ユニークスキルにして貰ったものである。


 冴島幹さえじまみき

 エルピスが最も心を許していた人物であり、そして罪の意識を持たざるままに大量の人間を手にかけた悲しき殺人鬼でもある。

 手にしている能力は疾風迅雷、韋駄天、女帝などなど。

 特殊技能ユニークスキルの中でも比較的上位に位置する能力を多数保有しており、個人においての戦闘能力はクラスメイト達の中でも最上位である。

 また実家が武道場であり本人も師範代クラスの力を持つことから、近接戦闘においては類稀なる力を手にしている。

 いまは自らの罪を贖うために釈罪の旅を行なっているが、その過程で出会った帝国の皇女の欲望を受け止め矯正していくことこそが自らの仕事であると判断している。

 元は性別不詳であり下手をすればヒロイン候補にすら選ばれていた人物だが、展開上あまりにも人を殺さなければいけないため却下となった。


 佐竹春子さたけはるこ帝国

 帝国にある修道院の手伝いをしているシスター。

 雄二達と行動を共にする事を嫌い、この世界で生きていく事を決めた人物でもある。

 付近に住んでいる人物からは目付きの悪いシスターとして馴染まれており、口調こそ厳しいもののその言葉からは優しさが感じられる。

 使用できる能力は探知系、それもかなり広範囲にわたってのものだ。

 雄二達の元に残ったクラスメイトを少なからず軽蔑している節があり、それ故に自分達とは違う道を選んで無事に生き延びた麗子や紅葉を尊敬している。


 佐原千賀さはらちか

 詳細不明


 島崎花梨しまざきかりん

 相手が所持している生命活動を行なっていない物品を奪える奪取と、素早さが上がる疾風を持つ盗賊職。

 身体能力の全てが移動速度に振られており、筋力面に関して言えば課題が残ると言わざるおえない。

 戦闘に関して言えば殆ど素人に毛が生えた程度のものであり、転生者特典によってそこいらの兵士よりは強いにしても転生者の平均よりは低いと言わざるおえない。

 雇い主から娼婦にされそうになったところをエルピスに助けてもらうも、そのエルピスに対して何故もっと早く救ってくれなかったのかと恨みを抱いており、結婚式の祝い品を即座に八つ裂きにするほどには嫌っている。

 夫である前山蒼太と結婚して前山花梨となってからは徐々に性格も丸みを帯び始め、王国で幸せな家庭を築き始めている。



 13高瀬春たかせはるlost

 英雄願望を持って死んでいったむしろ幸せとも言える青年。

 元来の夢は小説家であり、空想の世界を好んでいた高瀬からすれば異世界への転移は喉から手が出るほどに欲しがっていたものでもあった。

 この世界に来てからはというもの所有技能にものを言わせて下克上、もしくはジャイアントキリングと言われるような行為を好んで行なっており、その結果無謀な戦闘に挑んで呆気なくも死亡した。


 高宮空たかみやそら

 自らの身体を死体に変える事で人間が必要な生理的活動のほぼ全てを排除した男。

 所持していた技能は死亡した人物からの限定的な技能の奪取であり、彼がエルピス相手に使用した能力のほぼ全てが彼が殺してきた、ないしは死亡を確認した人物の能力及び魔法である。

 性格は卑劣そのものであり、エルピスがもしあの場で助けていたのならばアウローラやエラを人質にとり再びエルピスの前に立ちはだかった事だろう。


 波賀麻希はがまき

 日本有数の波賀電気の長女。

 高校入学一年目にその気が強い性格故に虐めを受けるが、晴人エルピスがそれを庇い、それ以降他の生徒とも仲良くなる。

 晴人が虐められていた理由は、麻希を虐めていたのが雄二の彼女だった為だったりする。

 使用する魔法は精神系魔法で、一通りの精神系魔法は全て網羅して居る。

 もし異世界に転移しなければエルピスの嫁になっていたであろう人物であり、だからこそエルピスとの会話は他の人物に比べて少し多い。

 その点で言うのであればアウローラの存在は異世界版の彼女だと言っても差し支えがなく、アウローラと麗子の立場が逆転していた可能性は十二分にある。

 紅葉がエルピスと仲良くしようとしている事を分かっているため協力こそしているが、自分の立場がよく理解できていないため本人も困っているようである。


 原田正紀はらだまさき

 学園侵攻中にニルとの戦闘で死亡。

 所有している能力は考えてない。


 二見彩夏ふたみさやか0話登場

 詳細不明、生死不明、現在地不明。

 最低限存在する情報としては直接戦闘に対して恐怖心を抱いており、魔法使いとして異世界で暮らす事を目標としていたことのみである。

 それも日本にいた頃の精神性であった時の話であり、現在どうなっているかに関して言えば謎である。


 前山蒼太まえやまそうた

 所持スキルは索敵、隠蔽、二刀流の三点セット。

 一応片手剣スキルも獲得はしているが、そもそも余り戦う機会が無い。

 オールラウンダーではあるが、魔法の詠唱が苦手であり近接戦を行うことが多い。

 能力からも分かる通り某有名電脳小説に影響を受けた構成をしているものの、蒼太能力的に言えばそれほど強みのある能力でもないので戦闘能力自体は大したことがない。

 ヒステリックがちな島崎と結婚したのは単に彼がお人好しだからであり、家族から話されて精神性が不安定になった彼女に同情して共にいるという反面ももちろんある。

 ただしそれは前山にも言えることであり、二人は共依存の関係性だと言ってもいいだろう。


 宮本怜みやもとれい最新話

 所在地は帝国領首都に存在する修道院であるが、その行動理念は不明なままである。

 日本にいた頃は素行不良の言わば不良と分類されていた彼女であるが、科学技術や数学的能力に非常に長けており仕事になればそれ相応の成果を残す人物でもある。

 手にしている能力は既知の概念における限定的な行使を可能にする【神択】と呼ばれる特殊技能ユニークスキルであり、この能力取得のために彼女は他の能力全てを犠牲にした。


 森下遥希もりしたはるき

 エルピスの元同級生。

 陽気な性格から誰とでも仲良くなるが、中学校の時から同じクラスだったエルピスとは特に仲がいい。

 所持能力は拘束バインド、限界突破、魅了チャーム

 異世界転移の影響で余り年を重ねない為、高校生時代と外見もほぼ一緒。

 その性格からクラスメイト達を纏める役を往々にしてエルピスに任せられる役回りでもあり、基本的にクラスメイト達の代表として表に立つことが多い。


 山本真之介やまもとしんのすけ最新話

 帝国領において兵士として行動中。

 所持している技能スキルは近接戦闘に特化しており、対人戦闘においてはそれなりの実力を有している。

 噂によれば検問所にいる老騎士と最近親密な会話をしているらしく、帝国を守る為に日夜怪しいものが居ないか目を光らせている。


 吉井和人よしいかずと

 鞘に武器を納めた状態から、かなりの速度で武器を抜く事が出来る抜刀Ⅱ。そして剣の速度を数分に一度に限り飛躍的に向上させる閃光Ⅲを使う居合が持ち味。

 神域の下位互換である仙域を持つなどその能力は対個人相手に非常に強力なものである。


 山宮小春やまみやこはる

 副担任であり聖女でもある稀有な女性。

 その特殊技能ユニークスキルは豊穣と神威の二つだけではあるが、戦闘ではなくサポートに回った彼女を敵に回すのは相当に不利である。

 一般的に気の弱い女性であり担任からのセクハラに耐えていた過去があったりもするが、法国で神の道に入ってからは一人で生きていける気丈さを手に入れた。


 前田智まえださとる

 アウローラの元同僚であり転移者。

 冒険者二人に付き添われて行動していることが多い彼の持つ力は、生産系に多く偏っている。

 だが彼の最も特徴的な才能といえばこの世界においてまだ未発達な工業を使用しての遊戯の開発であり、その知的財産の資産価値はかなりの金額であると考えられている。


【龍】


 イプリオン

 王国南部に存在する人類種未開拓領域の龍の森の長老をしている龍種。

 元々は冒険王であり初代王国国王ヘンデリス・ヴァン・デスタルト・ヴァスィリオとの契約によって森に暮らしていたが、長命種である龍とは違い少ない時間を生きている人類は既にその契約を忘れてしまっていた。

 だが前国王であるムスクロル以前から王国の王達は龍種を神聖なものとして尊敬の念を抱いていたので結果的に彼らの土地を奪おうとすることもなく、前代の初代の生き写しとも呼ばれるムスクロルとあらたな契約を結びアルへオ家を森に入れてからは王国からの食糧供給などもあって悠々自適な生活を送っている。

 元々は竜の谷を追われてきたもの達の生き残りであったのだがその性質は特殊であり、性格は基本的に非常に温厚。

 森の管理などを任されている彼らは龍種でありながら森霊種しか使えないといわれていた木魔法の修得に成功するなど独自の進化を遂げている。

 長老であるイプリオンはそんな龍達を管理する立場であり、破龍とも呼ばれ龍からも恐れられるクリムの対応に日々頭を悩ませているのだ。


 エキドナ

 エルピスの叔父、ダレンの家に向かう際に立ち寄った龍乗り場で出会った龍種。

 基本的に龍乗り場に居る龍種は生まれつき人に育てられた龍種かその劣化種の飛竜しかいないのだが、エキドナだけは唯一自分からあの場に居ることを許容していた野良の龍種。

 その性質は気高くそれでいて怠惰。

 あの場にいた原因は竜の谷から追放されたことで安定して食料を得る手段を考えた結果である。

 己の力に慢心することなく常に自分自身の力の使い方を考えており、気に入らない事があれば力で解決する龍神よりもよほど理性的。


 ラルロイド 海神の側近

 海神の右腕レヴィの妹。

 他の神に仕える生物とは違いこの兄弟は海神の手によって作られた子供のようなもの。

 その実力は折り紙付きで一瞬ではあるものの水の中であれば光の速度にすら到達するのではないかと思わせる速度を出すことができる。


 レヴィ 海神の側近

 ラルロイドの兄であり海神を除けば全海の中でも最強の存在。

 その存在は人類史の神話でもたびたび描かれており、日によって年齢の変わる海神の相手を務めているからか苦労性。

 基本的に雑用は全てレヴィに任される。


【冒険者】

『トゥルー』

 ライオネット

 最高位冒険者であり評議会を守り続けてきた守護神。

 その年齢は200とも400とも言われており、その実力は折り紙付き。

 彼女はその声によって対象を殺害するという能力を持っているが、彼女の能力の本質は歌に言語を乗せることによって対象に対して思い描いた状況を強制的に行使するという権能にも似た力である。

 彼女の歌声は海麗種すらも簡単に凌駕してしまうほどの催眠効果も有しており、彼女に対して不信感を抱いた人物は往々にしてそうして処理されている。

 食と言葉に対して強いこだわりを持っているとの噂が立つことが多いがそれは事実であり、彼女は人生の中で食事と会話こそが人生を楽しくしてくれるものだと心の底から信じているのだ。


 人類生存領域にて未確認の四柱目の神、エルピスが生まれる前から居るので正確にはである混沌の神の信徒であり、神に対して相当の忠誠心を持っていることが予想されている。


『美食同盟』

 金剛級冒険者PT

 その名の通りこの世界に存在する美食を味わうために作られたPT――というわけではもちろんなく、大都市生まれの一般冒険者4人がいつか美食を余すほど食べられるほどに大成したいという思いを込めて作られたPTであり本当に美食を追いかけているのはグスタフのみである。

 またエルピス達を共和国に送ってからはアルへオ家が信頼した冒険者PTとして名前が売れるようになり、相当に良い暮らしをしているとか。

 グスタフ

 少々肥満気味の前衛タンク役。

 祝福の効果が超級以下の魔法に対しての耐性取得という非常に珍しい能力であり、このPTに犠牲者が出ていないのはグスタフの役割が大きい。

 アリアが好きだがアリアはディルが好きだと思って居る


 サリア

 後衛魔法使い。

 攻撃魔法はそれほど得意ではないものの、使い手の少ない索敵魔法や罠魔法などの扱いが非常にうまくゲリラ戦に特化している。

 木々の生い茂る森林地帯や迷宮内などでは攻撃魔法もそれなりの威力を誇り、場合によっては前衛として活動することもある。

 ディルが好き


 アリア

 短剣と弓を使いこなし中衛役としてPTのバランスを保っているバランサー

 祝福にの効果によって死角というものが存在せず常に周囲を警戒することができるので、奇襲などをよけるのに適している。

 グスタフが好きだがサリアが好きだと思って居る


 ディル

 パーティーリーダーであり暴走しがちなメンバーをまとめることのできる青年。

 使用する武器は剣、グスタフと共に前衛をすることもあればサリアと同じくらいまで後ろに下がり全体に指示を出したりと忙しい。

 今までこの四人でしか活動してこなかったので友情と恋心の差があまり分からなくなってしまっており、恋愛についてはあまり考えないようにしている。


『商業組合』

 元は法国に拠点を置いていた中堅冒険者チーム。

 チームとはいえその数はたったの二人でしかなく、冒険者として警護依頼をしていたところ前田と出会いそれから行動を共にするようになった。

 元々それほど稼ぎがなかった上に稼ぎ頭である前田の影響で生活にかける金銭の感覚がずれてしまったので、おそらく前田と離れると路頭に迷う。

 オリビア

 グレース


【神様】

 創生神

 神の中で一番最初に人間が作り出した物語に興味を示し、またその物語を心の底から愛したもの。

 人々がその手で作り出した全てのものをこよなく愛し、また人々が壊した全てのものを改めて作り出した人間でもある。

 ほぼ全ての神、生命体を作り出したが、彼自身はあまりその行為を好意的に思っていない。

 自らが物語の登場人物へとなる為に数千年の時をかけて転生という文化を定着させ、またそれと同時に転生する事で無事に異世界転生も果たした。

 創生神ではなくエルピスとなってからは過去の記憶はかけらも残って居ないが、時折創生神だった時と同じ行動をとったりする。

 本体は視覚的に認識する事が不可能であり、もし視覚に捕らえた場合、見たものの最も崇める物を具象化した姿になる。


 ローム

 日本担当の神様、基本的に放任主義で、偶に助けを求める人に救いの手を差し伸べて居たりする。

 司るのは親愛と冷徹。

 神が司るものと性格にはあまり関連性はないが、ロームの場合は別で創生神直々に一番適していると言われ親愛と冷徹を司っている。

 最近の悩みはエルピスから連絡がこない事。


 ハーミルン

 学園編最終、クラスメイト編最初にて存在が語られたセラの後任の神。

 本作に絡んでくることはおそらくこの登場以降一文も存在しないが、その仕事自体は非常に面倒な事である。

 ロームを下っ端の管理員とするのであればセラの立ち位置は中間管理職、引き継ぎもなしに面倒ごとを全て押し付けられる辺り神の世界でも有能で話を聞く都合のいい人物は良いように使われるようであった。


 鍛治神

 またの名をレルバン・フォン・コーラス・ヘパイストス。

 鍛治神の中でも稀代の天才とされており、鍛治神達が未だかつてなし得なかった常に進化し続ける迷宮を作り上げた神。

 権能は認識の変換、創生神との取引によって彼女が手に入れた権能であり、その性質はもはや鍛治神のそれともまた違ったものに変質し始めている。

 鍛治においては右に出る者がいない彼女ではあるが、その実特に鍛治が好きだというわけではなく新しいものを作り出すのが好きな人物であった。

 夫が死ぬまでは鍛治を殆どしておらず、迷宮が作られ始めてからは何も作っていないので彼女の作品は先代の鍛治神達の製造物よりも更に高い値で取引される。

 迷宮を作り終えてからは世界中をうろうろとしているが、それもまた彼女の目指す何かを成し遂げるためである。


 海神わだつみ

 大海を統べる海の神。

 気前がよく親切で礼儀正しい、どの様な種族であろうが見下すことはなく、楽しそうなことをしていれば正体を隠してその場に遊びに行くことも少なくはない。

 そんな彼はこの世界でも三指に入るほどの実力者であり、現状においてエルピスが唯一勝てない存在であるともいいえる(190話時点)

 敵味方の区別をはっきりと付けたがる性格であり、一度味方と判断されると何かと融通を聴かせてくれる兄貴分の様な存在になるが、敵と判断されれば最後即座に殺されることになる。


 ドゥヴァ《心の試練》

 憎しみと生を司る神。

 セラに対抗する手段として破壊神によって作られた存在であり、その性質は悪そのものである。

 創生神によってその命を落としており、創生神と同じタイミングで転生を果たす。

 記憶こそ失っているものの創生神とセラを害すべきという思想は変わることがなく、転生した体でもエルピス達に襲いかかる。


【仙桜種】

 エモシオン村長

 感情の全てを失うことを望んだ仙桜種の制。

 創生神によって初めて創り出された仙桜種であり、山神としての側面も持つ。

 外見こそ一見無邪気な少女のそれではあるが、一度口を開けば老けて見えるほどに古風な話し方と雰囲気はさすがに歳を重ねているだけのことはある。

 戦闘自体はそれほど得意ではないが、歳をとっているからこその熟練した戦闘は中々のものである。


 リーベ レネスの父

 恋心を失っていた仙桜種。

 仙桜種の実質的な管理を行なっている。

 己の道は魔法を極めることにこそあると考えており、レネスに魔法を教えようとしたものの自分には合わないと断られている。

 ただ魔法への対策などはリーベから教わっている部分も大きいので、その点ではレネスにとっての魔法の師匠とも言えるだろう。


 エイル・ライン・アーベスト・セカンド 《試練》

 慈悲の名を冠する仙桜種。

 己の人生を剣に賭けた男であり、全ての剣術を知る男である。

 レネスの剣の師匠であるがその性格は自由奔放そのもの、数百年ふらりとどこかへ旅をしたかと思えば気がつけば里に帰ってきているような男である。

 しかし腕前だけはやはり折り紙付きであり、己の力をしっかりと受け継いだレネスの事を良い弟子だと思っている。


 ノレッジ 

 知識を求める仙桜種。

 この世の全ての知識を収集することを己の役割としており、仙桜種の村でも分からないことがあればノレッジに聞くものが多い。

 レネスの知識の師匠であり、全ての仙桜種達に知性を与えた教師でもある。


【魔界:始祖の魔物】

 魔界の魔物達の始祖。

 平均して能力値が異常な程高く、各々に特殊な魔法がある。

 ただ始祖と言っても1番最初の魔物がいまもなを生きているわけでは無く、大体500年に一度くらいの割合で変わっている。


 究極の粘液生命体アルティメットスライム

 フィリル・リルフェス

 多種多様の魔法に対する完全耐性と、物理に対する完全耐性を有する者。

 物理攻撃は完全に無効化され、魔法自体もほぼ全てが弾かれる為、不意をつくか完全耐性を破る程の威力の魔法を叩き込むしか倒す方法は無い。


 闇夜の帝王トゥルーヴァンパイア

 バーン=フィリップ

 太陽を憎み夜の影をこよなく愛すヴァンパイアの王。

 彼の周囲は自動的に夜へと変わり、存在するだけで周囲一帯を自身の庭へと変える。

 力が尋常ではない程に強く、彼の固有能力である吸血は直接的でも間接的でも血を吸った相手を支配下における。


 英霊の死霊使いヘレディック・ネクロマンサー

 通常の死霊使いとは格別の力を持つ英霊の死霊使い。

 元は伝説級の魔物使いだった人物の先祖返りが代々引き継いでいる。

 自分が知り合った人物で、かつその人物から許可を得ているとその人物が死んだ後にその人物をアンデッドとして召喚することができる。


 緑厄の愚王ゴブリンロード

 緑鬼種の中から一定確率で生まれる緑鬼種の王。

 正確には神の力を授かった緑鬼種が先祖返りによって力を得たもの。

 再生能力こそ失ってしまったが、そのかわり高い知性と緑鬼種に対しての絶対命令権限を持つ。


 愚物の集合体コレクト・ハルピュイア

 魔界のゴミが集まる【廃棄場】から一定周期で現れる魔物。

 他の始祖に比べて知性が無く付近に存在する魔物を無条件で攻撃する性質が存在し、敵味方の区別などはない。


 不死者の王アンデットキング

 古代に栄えた亜人の国の王の骨。

 生命体としての活動は行わず、付近の敵意などに反応して攻撃を行う。


 地獄の覇王ヘル・ザ・ロード

 魔界と人間界の狭間にある虚空から生まれた生物。

 生物にはその造形を認知することができず、居るという状況だけは把握できるもののそれがどのような姿でどのような見た目をしているのかは分からない。


 万病の生みの親イルネス・ペアレント

 丸い綺麗な球体のような見た目をしているが、その実様々な毒や病原菌の元となって居る存在。

 魔界で流行る大体の病気はこれが関係して居るが、サイズを自由に収縮可能な為殺害することは不可能である。

 死という概念が存在しない生命体なので基本的には死なないが、五百年周期で仮眠を取るので数年間は行動を休止することもある。


 原初の悪魔レイヴン・ブラッド・アフター

 全ての生命体の悪意の根源となるために生まれてきた存在。

 周囲の生命体が持つ感情の強さに応じて自らも強くなる性質があり、また他の種に比べて比較的栄えており当主のみがこの名を名乗ることが許されて居るが種族的な話で言えばそれなりの数存在する。

 呪いに対しての完全耐性を有しており、また魔法技術にもたけている


【種族】

 人類種ヴェーク

 この世界でそこそこ繁栄し、そこそこ強く、そこそこ邪魔な存在。

 亜人達からしてみれば己こそが神に選ばれたと嘯く人は邪魔な存在であるが、なにぶん数が多い上にたまに尋常ではないほど強い者が現れるので手出しはされていない。

 ただしそれでも端の方に追いやられている存在であり、様々な種族と交渉することでいまの人類の生活は成り立っていると言っても過言ではない。


 土精霊ドワーフ

 20年は前に鍛治神の呪いをかけられた事によって、幼い姿のままに身体が止まってしまった種族。

 ただし見た目は幼いが力はいままでの土精霊とも対して変わらないので、その点で言うと動きやすい身体は物作りが生き甲斐である彼ら土精霊からしてみればそれなりに良い者なのかもしれない。

 二歳児に部品さえ渡せば銃を作れる程度の生まれ持っての才能があるので、もし科学技術に彼らが手を出せば大陸の勢力図は大きく変わることだろう。


 森霊種エルフ

 緑の髪に緑の目、細長い耳が特徴的な森霊種であるが、それら全ての特徴は彼等彼女等が森の中に長い間滞在することで起こる身体変化である。

 森霊種は周囲の環境に適応してその姿形を変える性質を有しており、髪色も目の色も周囲の気温や精霊や妖精といった目に見えないものの干渉を受けて変化する。

 ただし共通して寒い場所には耐性があり。


 海麗種マーメイド

 船乗り達を歌声で水底に誘う亜人種。

 彼女達からしてみればただ歌を歌っているだけなのに勝手に海に飛び込まれるのは迷惑なのだが、海に飛び込む側としても航海の途中に無理やり飛び込みさせられるのだからお互い様である。

 共和国・王国近海に生息しており若い間は海麗種、歳をとると海老種と呼ばれる。


 海老種レギオン

 歳を重ねた海麗種やそれに類する亜人種達の総称。

 海の魔物は歳を重ねるごとに強くなる性質があり、名称がわざわざ変更されているのは人類にとってそれだけ脅威に違いがあるからである。

 同じく共和国・王国近海に生息。


 深海種アクアス

 深海に住む巨大な海洋生物の総称。

 その体長は10メートルを軽く超えることが多く、意思疎通が取れる者だけが深海種と呼ばれる。

 海龍とはまた別種である。


 人卵植インセクト

 小さな壺のような見た目をした生物。

 亜人種にしては珍しく意思疎通がとれることはなく、人間だけではなく多数の亜人を強制的に苗床にする性質がある。

 魔物に分類されてもおかしくない種ではあるが、たまに意思を持った個体が確認されることがあるので会話ができないだけで意識はあるとして亜人主の分類になっている。


 性濁豚オーク

 二足歩行の豚。

 他種族の雌を孕ませ自分の子供を産ませる特徴がある。

 全世界にちらほらと見掛けられる彼等だが、なにも意思疎通が取れないわけではないので人と友好的に過ごしている者達も一定数はいる。

 だが中には己の身を弁えない愚かなものも居るわけで、上位種に手を出そうとしては種の数を多く減らしてきた。


 天死種クレーべ

 天使ではなく天死と明記されているのは、元は天使であった者が堕天した姿だからである。

 王国付近の上空に居るとはされているが、その存在はここ数十年間確認されていない。

 ダレンの嫁がこの天死種であるのは、上位種との戦闘で傷ついた天死種を助けたところが要因である。

 見た目は人のそれと同じ。


 月狼種ムーンウルフ

 月の狼とも呼ばれ様々な地域に生息する狼。

 神の言葉を伝えるとされており、その姿を見ると幸運が訪れるとされている。


 緑鬼種ゴブリン

 全身緑色の小さな小人。

 意思疎通を取れるものと取れないものがいる。

 脆弱で知恵もない種属ではあるが、多くの人数で襲えば人ならなんとかなることもあり凄惨な事件が年間を通して一度は起きている。


 半人半龍ドラゴニュート

 人でありながら龍であるハーフと呼ばれる亜人種。

 人によるか龍によるかで強さに大きく違いこそ産まれるが、殆どの半人半龍は世界に名を残せるほどの実力を持つ。

 冬は寒さで冬眠することもしばしば、正し熱に対しては強い耐性を持つ。


 天戒種シュヴァン

 人と鳥の中間地点にある生命体。

 鳥人種ハルピュイアの女王が代々継承している種属であり、その力は空を支配できるほどである。


 仙桜種せんろうしゅ

 この世界で唯一創生神の手によって作られた種属であり、上位種としてこの世界でのバランスを保っていた種属でもある。

 感情を封じていたが自分達の成長限界を感じて感情を解放、仙桜種としての力を最大限発揮すると身体から漏れ出た魔力が桜のように散る。

 無限のような寿命を己の技術を高めることだけに使いたがるので、仙桜種の村に行けば遥か昔のいまや存在しない過去のものでも知ることができる。


 窟暗種ダークエルフ

 洞窟の中を好んで生息する森霊種の近親種。

 遥か昔に領土を争って森霊種とは仲が悪いものの、人間やその他の種族とは普通に交流を持っている。

 特に土精霊とは親密な交流を持っている。

 呪いなどが得意。


 混霊種メディオ

 森霊種と窟暗種のハーフ。

 両種から嫌われる存在であるが、森霊種の事を嫌っている土精霊からは大変好かれている種族でもある。

 近接戦でこそ半人半龍に勝てないが、魔法や呪術というような中遠距離ではハーフ最強の名を欲しいがままにする。


 粘触種テンタクル

 粘性を持った太い棒の集合体である。

 進化すれば意思疎通を持てるようになるらしいが、この種に関しては冒険者には見つけた瞬間から殺害が命じられているのでそこまで育つことはない。


 獣人種ビース

 帝国領の奥に住む人と獣の混ざり合ったような見た目をした種族達。

 非常に好戦的であり戦うことを望んでいる。

 森霊種や土精霊達と比べても遜色がないほどの繁栄ぶりを見せており、人口もそれに比例してかなりもの。


 獣聖種ビースト

 獣人種の中からだに生まれてくる突然変異。

 全ての面において獣人種よりも強く、最も数の多い上位種として世界にその名を轟かせている。

 現在獣人種の統治はこの獣聖種達がほとんど行なっており、政治経済軍事は彼等の手中にある。


 機聖種マキナ

 いつかの鍛治神によって作られたこの世に存在しなかった新たな種族。

 機械の体と永遠に学習するその機構は、迷宮の製造に際して使われなかった自動学習機能を無理やり詰め込んだだけである。

 種族の数こそ少ないもののその能力は馬鹿にならないだけのものがあり、年月さえかけることができるならばいつかは上位種や神の座すら見えてくるだろう。


 幻影種フェイカー

 森の中に住む小さな精霊。

 旅人を惑わせ森の中に止めることを好み、それで旅人が死んでしまうことも少なくない。

 本人に悪気はないがだからこそタチが悪い。


 誘いの妖精ピクシー

 姿を持たない蜃気楼のような存在であり、対象となる種族の異性として扇情的な格好で現れることが多い。

 森だけでなく洞窟や山奥など過酷な環境に対象を誘き寄せ死亡させることで、その体の中にある魔力を喰らい生きていく。


 土下人ノーム

 泥でてきた体を持つ。

 鉱石が好物


 土大獣ベヒモス

 大地から生まれる巨大な獣。

 その外皮は数多の鉱石によって固められている。

 冒険者組合の指標では接敵時は退避が推奨されるほどに凶悪な生物であり、人と会話しようとすることはほとんどない。


【首都】

 共和国首都ディタルティア

 共和国内において商業の中心地とされる都市である。

 その年の最も選挙時の投票率の高かった盟主がこの街の担当となる決まりがあり、そのためこの街の街長になる事こそが共和国盟主たちにとって最大の目標であるといえる。

 建築は基本的にレンガを用いて作られており、飛竜種などが上空を飛ぶことはまれなので高度制限などは存在しない。


 森霊種首都リーバスガイデ

 土精霊の国の首都と肩を並べる大きさであり、神樹によって守られている世界唯一の都市。

 数千年間同じ森妖種が女王として君臨しており、権力は全てその女王に集中しているのだが女王が動くのは数百年に一度程度の気まぐれなので平時は長老と呼ばれる長い時を生きていた森妖種たちが代わりに統治している。

 元々は森の中で過ごしていた森妖種たちだったが、どこかで異世界人が参入してきたことで建築方式が日本式に変化し、それ以降は平地に暮らすことも増えてきた。

 商業的には木工や植物の管理、野菜や果物栽培や農作物の製造法などを他種族に販売しており、年間を通してそれなりの売り上げを誇っている。


 帝国首都センテイリア

 人類生存圏内において最も広大な領土面積を有しており、中央に存在するこの首都は産業というものはあまり存在しない。

 その理由としてはこの首都はその他の街から送られてくる貢物に生活の基盤を有しており、この街に住む限りはたとえはたらかずとも暮らしていけるだけの金銭と食料が安定的に供給される。

 とはいえ仕事がないわけでもなく基本的この街の多くの人物は帝国内の帳簿を管理する役割を担っており、いわば街そのものが仕事場のような環境である。

 そのため首都に住むのには相当厳しいい条件が課せられており、また他国の人間が首都に入るには皇帝直筆の承諾書が必要になるため一般人は立ち入ることのできない町である。



【かっこ】

「」会話文

()心情文

 〈〉魔法名

 《》機械音声

『』多種族

 〔〕通信魔法


【世界の基本設定】


【ダンジョンが何故あるのか】

 この世界のダンジョンは全て誰かしらに作られたものであり、自然発生したダンジョンは一つもない。

 世界各地に様々なダンジョンがあるものの、これは創生神が作り出した最初のダンジョンから得られるダンジョンの種子を使用して作られたもの。


【宝箱などから出るアイテムについて】

 ダンジョンの中に時折現れる宝場の中に入っている物は、様々な種類がある。

 代表的なものはダンジョン内で死んだ生物の破片などだ。

 死んだのが人間であれば武器や防具が、魔物であれば魔石などが入っている。

 それとは別に完全にランダムで中身が入っている宝箱もあり、まったく関係のないところであろうとその宝箱からは様々なものが排出される。

 これは創生神が世界を作る時に組み込んだシステムの一つで、秘境に残された冒険者の遺品や、絶滅してしまった生物の素材などが排出されるようになっている。


【敵の強さ】

 階層主:5の倍数が付く階層に存在する、階層の主人。

 その力は並みの魔物とは一線を画し、並みの冒険者程度では歯が立たない。

 フロアボス:2つの階層につき1匹程度で存在する。

 通常の魔物に比べればかなり強いが、落ち着いて対処すれば勝てる相手。

 ただし階層が深くなればなるほど強くなり、五十を越えれば10階層程度の階層主と同じ力を持つようになる。

 エリアボス:1つの階層につき1匹はいる。

 フロアポスとは違い、どちらかと言うと迷宮内の生き物が生存競争に打ち勝った姿。

 そのため迷宮内に存在する魔物の亜種が多く、場合によっては群れの長として行動している事もある。


【魔法設定:難易度・特徴】

 初級魔法:比較的取得難易度が低く、指南書や魔道書があれば一般人でも使える様になる簡単な魔法。

 小さな種火や水滴を作る事から始まり、初級魔法の中でも高難易度なものでは火球などを生成する事が出来る。


 中級魔法:初級魔法の火 水 風 土 雷の上位互換である炎 氷 空気 時 光を扱える様になる。

 この上位属性を使えないものと使える者で、魔法使いとしての適性が大きく変わっていく。

 中級魔法を修めることで、晴れて見習い魔法使いを名乗れるようになる。


 上位魔法:性質変化が加わり、中級魔法から更に難易度が跳ね上がる。

 その上範囲指定まで自らでする技術が必要になってくる為、魔法操作だけでなく長年の感も必要になってくる。

 20代でこの魔法を扱えれば、天才とも呼ばれる程。

 魔法使いを名乗れるのはこの段階から


 超級魔法: 八属性全ての性質変化を覚え、更にそれなりの魔力量を有している者が使用できる魔法。

 魔法と魔法を組み合わせる複合魔法の最低ラインでもある。

 一般的には高度な修練を受けた50代の魔法使いが、ギリギリ使えるかどうかという魔法。

 この魔法を使用できる者は無条件で魔法組合の会員になる事が許可され、また他人への教育が許可される。


 戦術級魔法:高度な修練を積み、研鑽に研鑽を重ねた魔法使いが数人集まり使用出来る魔法。

 戦術級と言う名の通り、一度の使用で戦いを左右するほどの威力。

 極一部の者しか使用出来ない上、世に伝えられている数は非常に少ない。

 過去に何度か戦で使用された事はあるものの、その全てが一つの魔法で最低四桁の犠牲を出している。


 国級魔法:国が極秘裏に開発した大量殺戮魔法、もしくはそれに類するものや国を崩壊させうる魔法の総称。

 大規模な儀式に、これでもかと宝具を詰め込みようやく使用可能。

 この魔法を一人で使用出来るものは魔術組合、冒険者組合合わせても20人にも満たないと言われている。


 神級魔法:神の称号を持つ者しか使用出来ない魔法。

 世界の法則を変換し、この世の全てを思うがままにする究極の魔法。

 しかしてその実態は魔法ではなく創生神が残した世界のリソースにアクセスできる権利の総称で、具体的にいうのであれば魔法とは違う。

 使用出来る人類はエルピス・アルヘオのみ。


 天災魔法:神級魔法より上の

 魔神やそれに類する魔法関連の神のみが使用出来る。

 一つの神の称号に対し一つだけしか覚える事が出来無い上に、代が変わる毎に魔法の効果が変わる。

 この魔法によって攻撃された対象は、あらゆる時間枠の中において確定的な死を付与され、また誰かが認識している世界においてその効果は発揮される。


【魔法詠唱について】

 魔法の詠唱順は主に使用魔法を司る神の名前→したい事(燃やす凍らすなど)→造形→威力で形成される。


【魔法スキル設定】

 魔法関連のスキルはIからⅤまでのスキルレベルで構成されており、レベルが高いほど魔法の質・発射速度・属性数・操作数・ダメージ量などが上がる。

 ダメージ量増幅効果は意図して発動しない限り、基本的には発動しない。


【スキルレベル設定】

 技能スキルI1から5のローマ数字で形成され

 I:見習い・Ⅱ:一人前・Ⅲ熟練者・Ⅳ:達人・Ⅴ:伝説級の5つで構成されている。

 ただし同じスキルレベルでも使用者によって威力などが変わる。

(例えば熟練した魔法使いがレベルⅢの魔法を使った場合は、レベルⅣの新米と同程度の火力が出せる)


【ユニークスキル設定】

 特殊技能ユニークスキル:スキルの上位互換であり、獲得するにはかなりの修練と才能が必要になり、一万人が同じ修練をしても1人程度しか得る事が出来ない。

 だがそれだけに技能スキルには無い効果や、それだけで戦闘を有利に運べる程の有用性を秘めている。


【スキルによって表記方法が違う理由】

 創生神が担当していたのは魔法や種族などの構成する上で必要最低限な事柄だけであり、人間達が長い年月をかけて編み出したスキルは管轄ではないので長い年月の中で表記がバラバラになった。

 とはいえ効果自体に対した差はなく、特に問題というわけではない。


【冒険者組合ランク順】

 最高位冒険者

 冒険者全体から見て0.1%にも満たない人物しかなることのできない役職

 10年に一度だけ各国の冒険者組合から適性試験を終えたものを選出することで決定される。

 全員が災害級の実力を有しており、最高位冒険者の中でも一握りの上位数名は人間の最高位冒険者は天災級をも言える力を持つ

 人間の最高位冒険者は十人に満たず非常にレアな存在である


 ヒヒイロカネ

 PT単位でなれる冒険者の最高位の証。

 一般的な冒険者が目指す最終地点はここであり、最高位冒険者は目指す場所ではなく尊敬する場所として認知されている。

 この位の冒険者は一国に4~20pt程とそれほど少なくないが、その実力差はかなりまばらである。


 オリハルコン

 個人で到達できる最高位のクラスであり、その実力は大きな街で噂されるほどである。

 ただしオリハルコンの中には最高位冒険者の昇格試験を控えるものや、一人で冒険者として行動しているからヒヒイロカネにはなれないが個人でそれに近い実力を持つものがいるなどその実力差は全階級の中で最も幅広いといってもいい。


 金剛石

 熟練した冒険者の中でも才能を持つものしか成ることのできない階級。

 金剛石から龍種などの強力な種族に対して組合の許可を取ることをせずに狩猟することが許されており、これは国から発行されている組合員限定の特権である。


 白銀

 一般人が頑張った末に到達できる程度の階級。

 冒険者を引退した老人などが多い階級でもあり、現役を退いたものの仕事を必要とする冒険者が多くいる階級でもある。

 その点もあってかもっとも死亡率の高い階級でもあり、さっこん冒険者組合で調整がささやかれている。


 金

 一般的な国家の兵士などが該当するレベルの階級。

 一般的な視点からすると相当な強さではあるが、冒険者組合という枠組みで見た中ではそれほど強くもない階級。

 討伐依頼書の張り出しが本格化される階級でもあり、亜人種の場合は無条件でこの階級からスタートする。


 銀

 事実上人間のなる一番最初の階級。

 基本的な依頼は雑用的な者が多く、冒険者というよりは万事屋として扱われることが多い。

 かつてはここから最高位まで這い上がった冒険者もいたとされているので、冒険者の間でも卑下されることはなく同じ冒険者としての扱いをしっかりと受けることはできている。


 銅

 冒険者見習い、もしくは一定期間の冒険者資格剝奪時に渡される階級。

 依頼は殆どないに等しく、他の冒険者の依頼について回ることが仕事のようなものである。




【魔物危険度設定】

 神災級カタストロフ

 神によって起こる災害ではなく、神にとっての災害となり得るものの総称。

 創生の時代から現代まで一度しか指定されなかった危険度であり、ギルド職員の間ではお伽話と同じものとして扱われている。


 天 災 級ワールドディザスター

 単体で種族を滅ぼすまたは大陸を支配できる力を持つ、絶対者として君臨する人類の敵につけられる階級。

 具体例を挙げるとすれば太古から魔界に住まう魔族などが分類される。

 基本的に単体で国級魔法を撃てるような存在が多く、冒険者組合でも何があっても手出ししないようにと指示が出ている。

 ただしこれは亜人種には適用されずあくまでも魔物のみであり、またこの階級は強さの幅があまりにも大きいため昨今では取り合えず強い敵が発見されると天災級に扱われることがあるので、審査の細分化が見直されている。


 災害級カラミティ

 歴戦の飛竜種や魔族などがつけられる階級。

 その力は天候を操る程で、街を襲えば一瞬にして荒野に変える程の力を持っている。

 災害級の名の通り災害と変わらない力を持ち、またいきなり様々な現れるという点を含めても決して名前負けはしていない。

 一部地域では災害級は神として信仰されている地域などもあり、様々な伝説を生み出した獣達もこの階級に認定されている。

 ヒヒイロカネクラスの冒険者数名でようやくまともな戦闘になるレベルである。


 土地神級

 力ある魔物や亜人。または人などが、他の生命体から信仰され、なおかつ世界が課した試練を越えた物に与えられる階級。

 土地神級になると種族自体が違うものへと変わり、様々な面で強くなる。

 冒険者組合の適正として最低でも金剛石以上の冒険者の戦闘が推奨されている


 特異級ユニーク

 通常の魔物の中に、稀に現れる上位種などがつけられる階級。

 個体によってかなりの実力差があり、ほとんどの魔物がここに分類されるため冒険者は特異級ユニーク相手でもしっかりとした対策を必要とする


 通常種ノーマル

 一般的に魔物と呼ばれる種族の生物の中で、人間にとって無害、もしくは農民でも武器を持てば一対一で勝てるような相手


【レベルについて】

 この世界におけるレベルとは戦闘経験を指し示すものであり、上昇率には個人差が現れる。

 たとえば才能の無いものがスライムとの戦闘を行った場合得られる経験値を一として、才能あるものが戦闘を行えば五の経験値が入る。

 とはいえこの値は目安でしかなく、一部の職では就職の際に一定のレベルが要求されるものの、あまり私生活などには関わってこない。



 というのはこの世界で一般的にささやかれている一般論でしかなく、実際のところ身体的な強さとしてのレベルは存在しないがこのレベルを一定以上まで上げていないと取れない役職や称号などが存在する。

 たとえば神に関する称号も一定以上のレベルを要求するものが多く、また戦闘経験以外でも極まった生産職が生産を行ったり魔法の才に溢れたものが魔法の鍛錬などをするとレベルも上昇する。

 これは創生神がロームがこの世界を作っている時期に思いついた要素を勝手に組み込んだからであり、だからこそギフトという形でこの世界の紙ではない上位世界の神が力を付与しているのだ。


【神人について】

 神のような人間ではなく、完全に神となった人類種の事を指す。

 人間では不可能な事(断食、暗視、光速移動、不眠)などが可能になったり、運動能力が上がったり記憶力が上がったりなど効果は多岐にわたる。

 また自然治癒能力なども上昇する。


【エルピス・能力詳細】


【魔法関連の技能】

 五大属性

 魔法の基本属性である、火・水・風・土・雷の五つの属性魔法を覚えたものが得られるスキル。

 効果は①魔法を使う際に、威力上昇とMP消費減少が付く。

 ②スキルレベルが高ければ高いほど魔法効果が上昇。

 ③複合魔法の使用に伴う魔力操作と、複合魔法の難易度に補正有り。


 特殊属性

  火・水・風・土・雷5つの魔法の上位互換である炎・氷・空気・時・光を纏めた複合スキル。

 基本的な効果は五代属性と同様だが、能力自体のバフ効果がこちらの方が高い。


 盗魔法

 盗神の称号を持つものだけが使用することの出来る魔法。

 神級魔法とは扱いが別の魔法であり、様々な事に使用できる。

 具体例を挙げるなら鍵開けや、仲間の透明化、声真似など。


 聖魔法

 光魔法・精霊魔法・精霊呪術・エンチャントのスキルを手に入れる事で習得可能になるスキル。

 ①上記四つのスキル効果が上昇し、威力が上がる。

 ②魔力が神聖なものへと変わる。これは切り替えが可能。

 ③精霊との親和性が高まる



【技能】

 気配察知・魔力察知。

 気配察知は相手の心音や周りの気配を感じ取って、相手の位置を把握する。

 魔力察知はこれとほぼ同じで、自らの身体ではなく魔力でこれを代用する。ただし効果範囲には違いが出る。

 距離を狭めるほど精度が上昇し、また情報量も増える。


 魔力操作

 魔力操作時に補正がかかる技能。

 魔法もこのスキルのレベルが高ければ高いほど発射速度が上がる。


 鍛治

 剣、槍、刀、斧などの武器類を強化、生成する事が出来る。

 この能力の応用としてエンチャントなどがある。

 アイテム作成時に強化しやすくなる。


 農業

 農業作業時に力と俊敏性補正。

 品質上昇


 覇気

 自分より魔力量、種族としての地位が低いものを威圧する技能。

 効果としては相手の動きを阻害し、鈍らせる効果がある。


 建築

 物を立てる際に自動的に補正がかかる技能。

 頭の中で完成図が浮かび上がり、それに必要な素材やそれらを置く位置、釘の配置まで完璧に把握することができる様になる。


 詐称

 相手を騙しやすくなる技能。

 表情が考えた通りのものになり、また喋る際にすらすらと言葉が出てくる様になる。


特殊技能ユニークスキル

 品種改良

 一定の確率で農作物の品種改良に成功する。

 この効果は1日に一度しか使えず、品種改良した種を増殖させるか新たに品種改良するかのどちらかしか利用できない。


 魔剣士

 文字通り魔法を使って戦う。

 持っていないと、戦闘中剣と魔法を同時に使えない(というよりしづらい)

 一般的にはそれなりに修練を積んでいれば能力は獲得できるので、かなり有名な能力の一つ。


 悪魔召喚/天使召喚/

 1日100体まで上位個体を召喚可能

 10体分を使用で上級個体

 100体分使用で熾天使降臨

 悪魔も同等。

 ただし熾天使や最高位悪魔は1匹だけしか契約できない。


 ガチャPがたまるとガチャが引ける。

 ガチャPは1000円で1P

 ノーマル・レアの2種類が有り、ノーマルからは生活必要品が。レアからは冒険に使用するものが出てくる。


 経験値増加200倍。

 習得速度、レベル、スキルなどが上がりやすくなる。


 完全鑑定。完全隠蔽。

 完全隠蔽の効果は、ステータス・称号・魔法などを10分の1以下にする代わりどの様な魔法スキルを用いても鑑定出来なくする。

 完全鑑定に関しては、本人が得たい情報だけしか表示されない。

(例えば名前だけを知りたい場合名前しか表示されず、ステータスなどは表記されない)


 無詠唱

 詠唱破棄の効果が得られる。


【称号】

 龍神

 龍の神に与えられる称号。

 効果①龍の魔眼を獲得・龍語習得。

 ②スキルLevelが上昇しやすくなり、超級以上の龍に襲われなくなる。

 ③龍化可能・ブレス習得ブレス威力最大強化・飛翔レベル10獲得

 ④ステータス上昇Ⅴ、水流を操る事が可能になり、変身能力が身につく。

 ⑤ステータス上昇率アップ

 ⑥龍種の支配

 ⑦伝承内における龍種の再現化

 ⑧周囲に存在する龍種の強化

 ⑨周囲に存在したことのある龍種の強化

 ⑩全龍種の魔力使用可能

 成長10


 妖精神

 ①精霊の目を獲得・妖精と精霊に好かれるようになる。

 ②仲の良い妖精や精霊は自由に召喚可能

 ③精霊との強制契約・強制召喚可能

 ④精霊魔法威力向上Ⅴ・精霊魔法習得

 ⑤精霊の翼・スキル〈天災〉獲得

 ⑥森霊種などの妖精・精霊由来の種族に対する魅了と強制的な指揮権

 ⑦未来視

 成長度7/7


 鍛治神

 ①鍛治スキルが最大以上になる・作る武器が全体的に強化される。

 ②錬成が使用できる

 ③錬金術効果上昇Ⅴ・武器効果上昇率Ⅴ

 ④武器制約無効化・全武器使用可能

 ⑤ルーン文字全解除

 ⑥特殊兵装製造可能

 ⑦全土精霊への強制命令権と存在変更権

 ⑧その世界において火の神が存在しない間に限り火の神に成り代われる

 8/8


 盗神

 ①完全鑑定・完全隠蔽を習得。

 ②自動的に隠密能力が付く・称号開放中存在が認知されなくなる(任意で変更可能)

 ③完全隠蔽のデメリットを消す事が可能

 ④相手のスキルやステータスを盗める

 ⑤盗魔法の修得

 ⑥移動時の地形無視

 6/6

 邪神

 ①身体の周りに障壁が自動的に張られる。

 ②悪魔や魔神との契約を無償で出来るようになる。

 ③能力向上Ⅴ・魔物関連のスキル効果上昇Ⅴ

 ④万病を支配出来る

 ⑤対象が今後行うであろう罪を知れる

 ⑥信者数に応じて破壊行為の威力上昇Ⅴ

 ⑦精神支配攻撃の無効化

 ⑧精神の安定化

 ⑨悪性を有する存在に対しての洗脳

 ⑩輪廻転生

 成長度10/10


 魔神

 ①魔法スキル習得速度向上Ⅴ・全魔法属性適正

 ②全魔法習得

 ③魔法想像

 ④魔力回復速度向上Ⅴ

 ⑤魔法攻撃無効化

 ⑥魔法操作

 ⑦概念変更

 7/7


 全能の神

 生産系と戦闘系の神の称号を持つ者に与えられる称号

 神の権能並列使用可能と、それに加え神の力を効率よく使えるようになる。


 元創世神

 創生神をやめて、人間に転生した創生神に与えれる称号。

 来世にて幸せな生活を送れるようになる


 異世界からの転生者

 異世界からの転生者に与えられる称号

 異世界言語獲得速度UP


 勇者

 異世界から召喚された者に与えられる称号。

 この称号による効果は、"痛覚軽減""恐怖緩和""能力取得速度アップ""異世界言語習得"(ただしエルピスの場合は後から手に入れた効果なので、能力取得速度アップと異世界言語習得は使えない)


 上級龍殺し

 上級から上の龍を殺した者に与えられる称号。

 冒険者組合の金剛石認定試験のうちの1つにこの称号を持っている事が条件付けされている。


 最上位悪魔の主人

 最上位悪魔と契約を結んだ物に与えられる称号。

 この場合の最上位とは、原初の悪魔レイヴン・ブラッド・アフターと契約を結んだ物が該当する。

 契約者間での能力の貸渡は勿論の事、悪魔は主人が死なない限り何度でも生き返る事ができ、主人の力が増せば増すほど自らの力も増していく。


 最上位天使の主人

 最上位天使と契約を結んだ物に与えられる称号。

 大まかな効果としては上記と変わりは無いが、天使の場合は回復魔法にも補正がかかる。


 神獣の主人

 神に使える獣を従えた物に与えられる称号。

 神獣の力は主人の力量によって変わる。

 能力の貸し与えや契約を使用しての強制召喚などにもこの称号は使われる。


 不屈

 耐え難きを耐え忍び難きを忍んだ者に与えられる称号。

 精神的・肉体的苦痛に強くなる。


 商売人

 自らの商品が世に認められる事によって得られる称号。

 特に称号自体に効果は無いが商人の間では、自分の発明品が世に認められたという事を示す物になっている。

【体質】

 龍の魔眼

 龍の中でも最上位の龍のみが得られる魔眼。

 ①魔力の流れを見る事が出来る。

 ②魔眼を解放している間は、他の竜種を支配下における。ただし中位の竜まで。

 ③使用者の実力に呼応し能力が増える


 精霊の心眼

 ①精霊を直接見る事が出来るようになる。

 ②1つ目の能力の派生で、時々未来が見える事がある。

 ③使用者の契約精霊に応じて能力変化


【加護】

 ローム神の加護。

 危機察知の効果と毒物無効の能力が対象者に対して付与される。


【各章のテーマ】



【裏設定】

「ヴァンデルグ一族」

 初代冒険王ヘンデリス・ヴァン・デスタルト・ヴァスィリオが記録に残る1番最初のヴァスィリオの名の持ち主。

 何か一つの才能に突出して居る物が多く、その為兄弟間での役職が明確に分かれるので、身内同士の殺し合いなどはほとんどない。

 初代が肉体派だった為に一族全員がなんらかの武術を身にしている。


「アルヘオ一族」

 一番最初のアルヘオが血の底に眠る龍と天空に住むドワーフの子供だったので、比較的に夜に強く龍関連の特殊能力を得やすい傾向にある。

 しかもドワーフが先祖に居るため、手先が器用なものも多い。

 それほど長くは続いていない為血統による能力獲得はまだないが、後数千年もすれば手に入る事だろう。



「アルヘオ家に使えるメイドと執事」

 その数は全国に建てられた別荘全てに10人ずつ配備しても余裕で余ってしまうほどで有り、一人一人がかなり優秀。

 アルヘオ家に使えるメイドの中でも、直接アルヘオ家の者達に仕えられる者はかなり限られ、更には住み込みとなるとそれなりの試験を突破しないといけない。


【まだ書いてない今後の展開予定】

 セラとエルピスが敵対。

 エルピスが悪。

 創生神の思いに感化されて悪堕ち

 回復魔法が使えず負ける


 子供を殺せば世界を救うという条件を持ちかけられたイロアス。

 全世界の人間が見守る中で英雄として、そして一人の父親として選択を迫られる。



 そもそも創生神が転生した理由

 エルピスが創生神として生きていた生を捨て人として活動を始めたのは、創生神が己の想像力に限界があることを知ったから。

 本来ならば創生神の力を使えば強制的な転生もしなくて済んだはずなの、に転生してしまっているのはそういった理由から。

 破壊神を倒し、その瞬間に創生神である自らが消滅することによって破壊と創生の概念が消えた新たなる世界の形を作ろうとしている。


 アウローラの立ち振る舞いについて

 クラスメイト編からどこか怪しい立ち振る舞いを始めたアウローラ。

 彼女は彼女なりに王国とエルピスを繋ぎとめられるように行動しようとしているので、それを口に出せないことによっておかしいところが目立ってしまっている。

 彼の祖父であるマギアが言っていた通り人間にとってエルピスの力は過ぎたものであり、このままでは欲におぼれた人間がエルピスに近づくか恐れた人間が彼に牙をむくのではないかと危惧しているからである。

 もはや人ではないエルピスに残された最後の人間としてのパーツがアウローラであるといえる。

 創生神が最後に創生した人間であり、だからこそ名前に創生神としての要素が入っている。


 最終話でアウローラが死亡。蘇生魔法が存在しない上に転生したら記憶を全て失う。それを無くすには神の力を使う必要があるが、神の力でも世界のルールは変えられない。創生神の協力によって代償とともにエルピスはアウローラの復活を果たそうとする。その際に出た時空の歪みで神の世界に変化が発生し、その変化によってエルピスは転生する。転生はエルピス自身の責任でも

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