第18話 メキシコ国境の街
今日はちょっと剣道部から離れますが。
ティファナ、という街をみなさんご存知でしょうか?
カリフォルニア州と接する場所にある、メキシコの街です。カリフォルニアでは飲酒できる年齢が21歳以上となっているのですが、メキシコは18歳から飲めるのです。
そのため、以前はこの国境の街ティファナに、多くの若者がお酒を飲みに、アメリカからやってきていました。
しかし年々治安が悪化。今どうなってるか知りませんが、私の留学中はすでに、「酒と女と麻薬の街」として知られていました。
剣道部に来ている日本人の男性有段者の1人が、仕事で度々ティファナに行くことがある、ということで話を聞いてみると。
「向こうに行くときは、カバンの中に金網を入れていく」
とのこと。なんでかって?
柔らかい鞄のままだと、ナイフで斬りかかられて、中身の財布を抜かれるからなのだ!
怖いですね。いざとなったらカバンが武器になるし一石二鳥、と笑ってる、剣道家も怖いですが。
で、ある時、語学学校の韓国人に誘われたのです「ティファナ行かない?」と。
「まじか。いいよ!」
本当にね。おバカだったんですね。
うっかり路地に入ろうものなら、首絞められて失神している間に財布取られる街なんですけどね。外務省の海外安全渡航情報ではレベル2 不要不急の渡航は控えるよう言われている場所です。
まあ、若かったんですね……!
(もはやソレで全てを済まそうとしている)
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