さ
たぬよしはまた狸として生まれ変わり、親においかけられていたが、いよいよ決心を固めた。
「急に止まったな。覚悟を決めたかたぬよしよ」
「ああ、お前と対決する。そして俺が勝ったら俺を自由にしてくれ」
「それは断る。俺は親だ。だからお前と縁が切れることはない」
「じゃあ、お前を殺す」
「なるほど、そう来たか。じゃあ俺も殺す」
こうして親と子の死闘が始まったのであった。
たぬよしの親の名前はたぬよしは知らなかった。興味もなかったし、おやも名乗らなかったからだ。
「俺の名前はだな。死神だ」
「えっ、たぬきじゃん」
「親が俺を死神と名付けたんだ。俺は最初は嫌だった。しかし、死神はみんなに嫌われるが任務をぶれることなく遂行するプロフェッショナルだ。だから嫌いから好きに変わった」
「心変わりだな」
「そうだ。そしてお前をたぬよしと名前を付けたがお前の裏の名前は死神ジュニアだ」
「なんだよその。裏の名前って。店の隠しメニューかよ」
「よい突っ込みだ。才能あるぞ」
「お笑いのか」
「ピエロのだ」
「はは……」
「では、今日も後一時間を切ったのでそろそろ作者も眠いだろうからいざ尋常に勝負」
「メタ発言はやめろ。一気に興ざめする」
「今日サメだと。サメなど見ていない」
「いいから。めんどうくさい」
加速する死神たぬき。
果たしてたぬよしの運命はいかに。
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