第27話
今日のご飯を食べ終えた。それはお好み焼きという奴で粉物である。中にとろろが入っていて美味しかった。鰹節が踊り、ネギが弾け? 口の中でハーモニーを奏でていて、鼻から抜ける香ばしい匂いと共に柔らかな触感が脳の快楽場所を刺激した。どの場所かは詳しくは知らない。ちなみに甘い物や油ものを食べると脳から快楽物質が出るとかでないとか。そうであれば確かにこの二つを好む理由は分かる。しかし、甘い物が嫌いな人もいるから一概には正しいとは言えない。そしてまた指の筋トレをしている私である。そして普段の私の一人称は私ではないとだけ言っておこうと思う。報告である。今日のお風呂はどうしようか。入浴剤を入れようか入れまいかとても悩む。そして明日の朝一で再びパチンコに行こうかどうか。明日勝てば5連勝になるので、行くかどうか。いや行くだろう。勝っている時は負けるまで行くのが今までの私の常であったのだから。幸い明日は11月並みの暖かさとの事で、天気的にも快晴に恵まれ素晴らしい日になりそうである。そういえば、昔ウサギを飼っていた事を急に今思い出した。いや、それはなぜ思い出したかを理解した。それは昨日鼻セレブというティッシュを買いはしなかったが見かけたのである。そこには兎とアザラシの顔が印刷されていたのだ。それで兎を飼っていた事を思い出したのである。ウサギは警戒すると足をどんどんと蹴り、音を出す。そしてジャンプをしながらおしっこをまき散らす。ウサギによって毛の質感はまちまちで、同じ親から生まれたのに毛の質感が全く違う兎がいた。ざらざらの兎と、サラサラの兎がいた。親も生まれた時に子を選別していて、ざらざらの兎には乳を与えようとはしなかった。だから見かねた私が無理やり兎の乳を飲まさせたのを記憶している。そのウサギは最後まで私にとても懐いた。ざらざらだったが、餌をあげる時にゲージに指を当て、カランカランと当てると私に近づき、ゲージ越しに頭を、具体的には鼻先だけだが、出し、頭を撫でられようとした。私はそれが可愛くて良く、撫でたものである。だが、もっと世話をする事が出来たのではないかと後悔もしている。冬の寒い中、外で飼っていたのだから。穴を掘って逃げ出さない様に穴を殆ど掘れないように地面の少し下に板を引いていて脱走防止をしていたのだ。しかし冬に穴の中で寒さをしのぐ兎からすればそれは拷問に近かったのかもしれない。それは後になって分かった事だが。しかし7,8年は生きたであろう。長生きはした。だがたまにしかお散歩もさせてあげられなくて、可哀そうな事をしたものだ。ウサギを飼った事で学べたことも沢山ある。しかし大変だったことも沢山ある。誰かに預ける訳にも行かず、旅行などは行けないのだから。だから生き物を飼う者には責任感が伴う。きちんと面倒を見る事が出来ないのであれば買わない方が良い。それは兎にとっても自分にとってもだ。私は兎を可愛く思い、買いたい気持ちはあるが、しかしやはり責任感が伴う以上は簡単には買う事が出来ないという思いの元、現状に至るのである。
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