第27話 3人で
久しぶりである。
「いやー。まじ、久しぶりやなぁ」
「やっと3人で飲める日が来たね」
「マルセリーノさん、ありがとうございます」
「アホか、お前はこれからやろが、礼を言うんは早過ぎるわ」
「マルちゃん、ありがとう」
「いやー、そんなん、ええねんて、大したことしてないねんし」
私、市木清田は、やはりマルセリーノさんの美咲と私への対応の違いに疑問を感じています。
「で、子供らは帰って来えへんねんな?」
「そうだよ、二人ともお友達の家にお泊まりだから」
「まぁ。家に居ても会話などないですし」
「お前は父親としての自覚があるんか? このボケ!」
「マルちゃん。大丈夫だよ、私達これからだもの」
「美咲ちゃん、こいつを、家族を、頑張ってや」
私、市木清田は、この対応の違いに戸惑い以上のものを感じます。
「いやー然し、美咲ちゃんもいつの間にか二児の母親になってんねんもんなぁ」
「うん、女の子と男の子の二人でお年頃だし、成長を見守るだけだよ」
「ちゃうな、ここにでかい子供が一人居るやんけ。子供は全部で3人や」
「あははは、そんなことないよ。清田さんも頑張ってくれてるしね」
私、市木清田は・・・。
「お前、そんな隅に移動して何をボーっとしとんねん。こっち来て会話に加わってもええねんで?」
私、市木清田は・・・。
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