【プリンセス・ケーキ】ラストターン

現在の得点

マーマンチーム 19点

騎馬民族チーム 25点

王国チーム 28点

エルフチーム 14点


「王国チーム以外は姫を獲得しています!!

さぁ、 最後のターンで」

「あははははははははははははは!!!」


突如笑いながら立ち上がるリチャード。


「り、 リチャード様・・・? 一体何を・・・」

「・・・・・」


困惑する一同をよそに理璃を殴ろうとするリチャード。

だが警備員に遮られる。


「あはははははははは・・・は・・・」


ぶくぶくと泡を吹いて倒れるリチャード。


「り、 リチャード様!?」

「こ、 これは一体・・・如何言う・・・」

「毒だ!!」


アンリが叫ぶ。


「ど、 毒!?」

「さっきの20点のケーキに毒が入っていた!! それしか考えられない!! 違うか!?」

「正確には大麻ですね、 薬物の一種です

マイク・スイーツ特性の大麻入りケーキのスペースケーキです!!

普段はもっとゆっくり食べるべきなのですが

今回一気に食べて貰いました!!」

「何だと!? じゃ、 じゃあ食べただけで危険じゃないか!!」


ハーンが怒声をあげる。


「嫌なら食べなければ良いんじゃ無いですか?」

「・・・ね、 ねぇ・・・ちょっと待って・・・これ、 わ、 私・・・」


涙を流しながら震えるミカ。


「さぁ!! 最終ターンです!! ケーキカモン!!」



1羊羹 5

2羊羹 5

3チョコレートケーキ 2

4ガナッシュ 2

5ガナッシュ 2

6羊羹 5

7ガナッシュ 2

8チョコレートケーキ 2

9チョコレートケーキ 2

10チョコレートケーキ 2姫

11スペースケーキ 20


「それでは王国のリチャードさんが脱落したのでアンリさん、 3等分でどうぞ!!」

「ねぇ・・・ちょっと・・・」


ミアを無視してアンリはこう分けた。


1羊羹 5

2羊羹 5

3チョコレートケーキ 2

4ガナッシュ 2


5ガナッシュ 2

6羊羹 5

7ガナッシュ 2

8チョコレートケーキ 2

9チョコレートケーキ 2

10チョコレートケーキ 2姫


11スペースケーキ 20


「ではストラゲウさん!! 選択をどうぞ!!」

「ちょっと考えるぞ」


ストラゲウは一旦考えた。


ケーキは

1羊羹 5

2羊羹 5

3チョコレートケーキ 2

4ガナッシュ 2

の合計14点


5ガナッシュ 2

6羊羹 5

7ガナッシュ 2

8チョコレートケーキ 2

9チョコレートケーキ 2

10チョコレートケーキ 2姫

の合計10点


11スペースケーキ 20

の20点


そして点数は

マーマンチーム 19点

騎馬民族チーム 25点

エルフチーム 14点


もしも自分が14点のセットを選べば

マーマンチーム 19→33点

騎馬民族チーム 25→45or35点

エルフチーム 14→34or24点


10点ならば

マーマンチーム 19→29点

騎馬民族チーム 25→45or39点

エルフチーム 14→34or29点


20点は

マーマンチームは39点

騎馬民族チーム 25→35or39点

エルフチーム 14→28or24点


20点を選べば勝利は確実、 だがしかし・・・


「・・・・・」


大麻の入ったケーキを食すのは余りにも酷・・・


「一つ聞きたい、 食べ終わって最下位が同点だった場合はどうなる?」

「じゃんけんですね」


運に任せる訳には行かない、 だがしかし大麻ケーキは食べたくない。


「・・・・・これを選ぶ!!」


ストラゲウの選択したのは

1羊羹 5

2羊羹 5

3チョコレートケーキ 2

4ガナッシュ 2


羊羹2個は辛いが、 ここはこれで良いだろう。

騎馬民族チームが20点のスペースケーキを取ってくれれば問題は無い。


「ならばこれを選ぼう」


ハーンが選択したのは

5ガナッシュ 2

6羊羹 5

7ガナッシュ 2

8チョコレートケーキ 2

9チョコレートケーキ 2

10チョコレートケーキ 2姫


「くっ・・・」


苦虫を噛み潰した顔になるストラゲウ。

必然的にアンリは残ったスペースケーキを取る。


このパターンはストラゲウの想定していたパターン

マーマンチーム 19→33点

騎馬民族チーム 25→35点

エルフチーム 14→34点

に当てはまる。


「では食べるかどうかの選択をどうぞ!!」

「食べる」

「食べる」

「・・・・・食べる」


当然食べる選択になる。


「だが食べ切れなければ俺の勝ち!!」

「なぁ・・・一つ聞きたいんだが良いか魚野郎」

「・・・あん?」


かちゃり、 とスペースケーキを食べながら尋ねるアリア。


「アンタは魚なのか? それとも人なのか?」

「・・・・・ふん、 俺の世界は殆ど海に沈んだ世界だからな

人間が魚みたいになった、 と聞いている

実際俺の世界では人間は神話の生き物だったからな」

「それは興味深いな・・・ケーキとか料理とかしないのか?」

「しねぇな」

「そうか・・・所で・・・これは言い難い事だが・・・」

「何だよ」

「言って良いのかどうか分からないが・・・・・言おうか・・・」

「何なんだよ・・・一体・・・」

「・・・・・・・・・・・・・・・・・」

「もったいぶるな!!」

「時間」

「は?」

「時間、 残り時間少ないよ」

「・・・・・」


かちゃり、 とフォークを置くアンリ。

完食したのだ。


「・・・・・・・・」


ストラゲウは時計を見る、 残り時間30秒。


「うおおおおおおおおおおおおおお!! やべえええええええええええええ!!」

「ぬおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」


半ば自棄の様に食べるハーン。

食べる、 と言うか飲んでいるに近い。

皿を傾けて一気に。


「な、 何だ今の・・・」

「うぷっ・・・」


口を押えるハーン。

吐けっ!! 吐けっ!! と念じるストラゲウ。

しかし耐える!!

ハーンの真似をして自分もケーキを飲み込もうとする。

だが当然ながらそんな事は出来なかった。


「うぐ・・・!!」


チョコレートケーキのみ口に含めたがそれが限界だった。


「終了です!! 上位二組はエルフチームと騎馬民族チーム!!

マーマンのストラゲウさんはここで死んで貰います!!」

「くっ、 くそ!!」


逃げようとするが頭上から落ちて来た巨大なたらいに頭を潰される。

(SE:大爆笑)


「さて!! 最後に姫を獲得できなかった王国チームの姫は落下です」

「い、 いやあああああああああああああああああああああああああああああ!!」


ミカが座った椅子のベルトが外され傾く、 そしてミカが落下し頭がザクロの様に弾け飛んだ。


「綺麗に弾けましたね!! それでは生き残った5人に拍手ー!!」


死亡者

王国チーム

リチャード ミカ

視聴者チーム

山田 佐藤

マーマンチーム

ストラゲウ

計5人


生存者

騎馬民族チーム

ハーン カーン

エルフチーム

アンリ ミ―

マーマンチーム

モサン

計5人

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