第3想定 第11話

 担当しているシフトが終わり俺は自由時間を堪能していた。

 俺たちが作った展示物がどういう評価を受けているのか気になり、ちょっとだけクラスに戻っていた。

 出入口に設置しておいたゴミ削減の啓発チラシは少し減っている。しかしそこまで観客が来ているというわけではなかった。

 まぁこんな日までわざわざガラクタを見たいというやつはめったにいないだろうしな。

 さて、ちょっとしたサプライズをしかけておくか。

 俺は一旦教室を出て隣の棟の空き教室に向かい、展示に使用されなかったガラクタを運んできた。

 俺のサインが入った便器だ。

 そいつを展示物の中。

 教室のど真ん中に設置する。

 これでうちのクラスの展示物は話題になるだろう。きっと全校に散らばっている俺の隠れファンたちが我先にと鑑賞に来るはずだ。

 きっと高田たちも喜ぶはずだろう。

 一仕事を終えた俺は満足げに教室を出て再び自由時間を堪能する。

 家鴨ヶ丘高校の文化祭に参加しているのは学校の関係者だけではない。

 地域の人々に別の高校の生徒たち。

 宮崎県共通のルールらしいが、別の学校の文化祭に遊びに行く際は自分たちの学校の制服を着用する決まりとなっているのだ。

 あの黒い学ランは日向市内で最も偏差値が高い『自称進学校』の財光寺高等学校の制服だ。学力が高いことを鼻に掛けているかのような嫌みったらしい顔をしている。確かにあの高校からは東京大学に進学している生徒が過去にはいたらしい。しかし最近はそんな大きなニュースは聞いていない。

 おい、財光寺高校のやつ。

 この英文を訳してみろよ。

『I’m an idiot. But she is more an idiot.』

 これを翻訳することができれば東京大学に行けるぞ。

 俺は配点を大きく超える超模範的な回答をしたけどな。

 おや?

 あのおしゃれな制服は鳴子川高等学校のものだ。

 自転車で片道30分ほどかかる隣町の門川町からわざわざうちの文化祭に遊びに来てくれるなんて……相当なヒマ人なんだな。

 高校生なんだから勉強しておけよ。

 俺は観客を観察しながら校内を練り歩く。

 クラスの模擬店で休憩を貰ったものの、舞香が別の友達に連れ出されてしまったのだ。俺たちはカップルなんだから優先させてくれよ。

 しかし先約が入っていたのであればしかたない。

 ただ俺は休憩時間が終わるまで校内を散歩するだけだ。

 それしかすることがない。

 孫にねだられて得体の知れない総菜を購入するお婆ちゃん。

 きっとあのわけのわからないやつは今晩の食卓に並ぶのだろう。

 手が込んだカットを施されたフライドポテトを食べながら談笑する他校の男子生徒に女子生徒。……恋人同士だな。

 爆発しちまえ。

 せっかくの休憩時間なのに嫌なものを見てしまった。

 どこかゆっくりできるところでジュースでも飲んで口を直すか。

 休憩時間は残りどれほどだろう。手首の内側に向けて装着した腕時計で残り時間を確認する。

 畜生。

 あの11分しか残ってねぇじゃねぇか。

 5分前に交代完了。それまでにエプロンを着たり消毒したりと準備時間が必要だ。それを考えるともう休憩時間は終わりだ。

「バカップルなんて粉砕されちまえ……」

 毒づきながらも俺はクラスの模擬店へと足を進める。

 さて、そこの校舎の角を曲がれば模擬店エリアだ。

 さぁ売りまくるぜ。

「ひあっ!?」

 校舎の角を曲がったところで誰かと鉢合わせした。

 衝突したわけではないが突然俺が現れたことで驚いたのだろう。

「……なんだ、坂本じゃないか」

 これで彼女が食パンの1枚でも加えていたら坂本ルートに突入していたんだけどなぁ。

 大人しい坂本とのラブラブシーン。それを物陰から妬ましく睨みつける舞香。

 そして衝動が抑えられなくなって【SOTARO IS DEAD】。

 どうやってもヤンデレルートに入っちまうじゃねぇか。

 もしかしたらあったかもしれない鮮血の未来を想像したらしく坂本は怯えている。

 俺は彼女の両肩をガシりと掴む。

「坂本、大丈夫だ。なにかあったら俺が守ってやる」

「ひいっ!」

 おいおい。

 大丈夫だって。

 秘密組織だから大っぴらにはできないけど、一応俺は特殊部隊に所属しているんだ。

 どんなことがあっても守ってやるさ。

「アンタに怯えてんのよ!」

 俺と坂本の熱いシーンに割って入ったのは栗野だった。

「なんだ栗ちゃん、嫉妬か?」

「そんなわけないでしょうが」

「栗ちゃんも俺のことが好きなんだろ?」

「うぇっ」

「なんなら抱きしめてやってもいいぞ?」

「気持ち悪い」

「キスのおまけ付きだ」

「……セクハラされたって舞香先輩に伝えておくから」

「お互いのためにやめてくれ」

 そんなことをしたら嫉妬に駆られた舞香がヤンデレ化して殺されるぞ。

 俺と栗ちゃんが一緒にな。

「チクられたくなかったら二度と――」

 何かを言いかけた栗ちゃんの声を遮って、遠くで女性の悲鳴がとどろいた。

 そして文化祭には似合わない数発の銃声。

 なにかの効果音じゃない。

 本物の銃声だ。

 俺は反射的に坂本の体を掴んで校舎の影に引っ張りこむ。

 すかさず取り残された栗野を引き込もうと彼女へと振り向く。

 しかし手遅れだった。

 彼女は胸を撃たれて背中から血しぶきが弾け飛んでいた。再び同じ場所から血が噴き出したかと思うと頭部が破裂してその場にばたりと倒れてしまった。

 こんな姿を坂本に見せるわけにはいかない。

 俺は彼女を胸にぎゅっと抱きしめ今後の作戦を考える。

 普段の坂本ならば照れ隠しで俺を突き放すような言動をするだろうが、この非常事態ではそれどころではなかったのだろう。

 いま隠れている校舎の壁は発砲地点からは遮蔽されている。さっきの銃声は明らかに5・56ミリ弾だった。あの程度の小口径ライフル弾ではコンクリートなんて貫通できない。いつも仕事で使っている銃弾だからよく分かる。ヤンデレだかテロリストだか知らないが、30ミリのガトリング砲アヴェンジャーでも持ってこられない限り撃ち抜かれることはないだろう。

 銃声は未だに続いている。

 タイミングを図って物陰から向こうを確認する。

 うちの学校の生徒だった。

 女子生徒がライフルを乱射している。

「坂本、一人で逃げられるか?」

「は、はいっ!」

 この銃声や悲鳴が飛び交う緊迫した事態に緊張している様子だ。

「よし、どこかの学級に行って隠れてろ」

「わ、わかりました。私のクラスに隠れています」

「緊張しなくていいからな。もし身の危険を感じたら移動するんだぞ。もし誰かと合流したら一緒に逃げるんだ」

「はい」

「それともう1つ。絶対に俺に振り返らずに移動しろよ」

 頭部が吹き飛ばされた栗野の死体が隣に転がっているからな。

 俺は坂本の後頭部に回していた手をほどくと、彼女の逃走を促した。

 坂本は指示通りにこちらを振り返らず、小走りで校舎の中へと逃げて行く。

 さて、これからカレーを売りさばく予定だったが別の仕事が入ってしまった。

 再びタイミングをあわせて現場を覗き込む。

 巨大な銃床ストックと照準器兼用の大型キャリングハンドル。

 そして弾倉マガジンがグリップより後方に配置されているブルパップ方式。

 フランス陸軍で採用されていることで有名なFAMASファマスだ。

 ヤンデレはリロードの真っ最中。

 しかし正面から飛び込むわけにはいかない。

 俺に交戦できる銃器はない。それにヤンデレはこちらのほうを向いている。堂々と向かっていけば到達する前にハチの巣にされてしまうだろう。

 それに意外と距離がある。

 突撃を仕掛けるには少し遠すぎる。

 鎮圧目標だけでなく周囲の民間人の様子も観察する。彼らは我先にと現場から逃走を図っている。

 校門から脱出しようと人々が駆けていく。

 隠れるために校舎の中へと駆け込んでいく者。

 事件現場にはいくつかの死体が転がっている。

「?」

 ヤンデレの背後でひとつの人影が動いた。

 それは教員だった。

 どうやらヤンデレを取り押さえようとしているらしい。

 身を挺して生徒たちを守ろうとする責任感は立派だ。

 しかしあの接近方法ではダメだ。

 気配が消えていない。

 案の定、ヤンデレは背後から接近する教員に気づいて振り返った。

 彼はもう助からない。

 しかし俺にとってはチャンスだ。

 遮蔽していた校舎の壁から飛び出してヤンデレに接近する。

 素人みたいなことはしない。自身の気配を周囲に溶け込ませて移動する。

 振り返ったヤンデレの視界に入った教員に銃弾が叩きこまれた。

 勇敢に立ち向かった教員の悲鳴は俺にとって好都合だった。周りの空気をかき回し、俺の気配を隠してくれる。

 教員の絶命を確認したヤンデレは再びこちらを振り返ろうとする。

 隠密での接近はここまでだ。

 気配を丸出しで俺はヤンデレに向けて突撃する。近くまで接近していた俺の姿に驚いたのだろう。彼女は手にしたライフルを指向しようとする。

 しかし俺のほうが早かった。

 完全に銃口が向けられる前にそのライフルを捻るようにもぎ取った。そして彼女の顔面を片手で掴むと足を掛けてその場に張り倒した。

 コッキングハンドルを引いて弾丸を捨てて新しい弾丸を装填する。これは敵から銃火器を奪う格闘術の基本だ。マガジンが装着されていても何らかの事情で初弾がチェンバーに装填されていないかもしれない。格闘している瞬間に敵がトリガーを引いたけども不発弾だっただけかもしれない。いずれにせよチェンバーに弾薬が入っていたとしても、確実に発砲するためにそれを排出して新しい弾薬を装填するのだ。

 奪ったライフルをヤンデレへと指向する。

「!?」

「……宗太郎?」

 ライフルを乱射していたヤンデレは同じクラスの女子生徒。

 展示物の制作班でリーダーを務めていた高田だった。

「アンタはいったい何をやっているんだ?」

「宗太郎には関係ない」

「そういうわけにはいかないんだよなぁ」

 アンタはヤンデレ事件を起こした。

 そして俺はヤンデレ事件を解決するための特殊部隊に所属している。

 非番の日とはいえこんな状況に遭遇したら特殊部隊の隊員として対応に当たらなければならない。

「……私を撃つの?」

「さぁどうだろうな」

 彼女にライフルを突き付けているが別に発砲するつもりはない。

 俺たちが普段使用しているのは沈静弾。これはヤンデレに命中するとその狂気を一瞬だけ抑える効果がある弾薬だ。

 しかし俺が突き付けているこのライフルに装填されているのは沈静弾ではない。ヤンデレだろうが民間人だろうが、命中すればその肉体を粉砕するだけの能力がある。いまトリガーを絞れば、高田の頭部は吹き飛んでしまう。

「………………」

 一瞬考えたのちに俺は銃口を外す。

 そして地面に倒れている彼女に左手を差し出した。

「俺はただ話を聞かせてほしいだけだ」

「だから宗太郎には関係ない」

 事情を話すことを拒絶しながらも彼女は素直に俺の手を掴んだ。

 さて、この強情なクラスメイトの口をどうやって割ろうか。

 彼女を引っ張り起こしながらも今後の方針を考える。

 作戦は順調に進んでいた。

 しかし邪魔が入った。

「お前ら何をやってるんだ!」

 遠くから複数人の生徒指導部の教員が怒号を飛ばしながらやってきた。しかも彼が顧問を務める空手道部の部員を応援として引き連れて。

 ちくしょう。

 ヤンデレ鎮圧は中断。まずは邪魔者を消さないとならない。

 俺は突撃してくる先頭の教員の胸を照準。

 無力化したことを確認すると次に近い教員の胸を再び照準。

 なんなら頭部に1発ずつお見舞いすることも可能だが接近してくる相手が多すぎるし距離も近い。それにFAMASで実弾射撃をするのは初めてだった。全ての敵対勢力を銃器で排除するのもいいが、素早く照準できる胸部を狙撃して確実に敵兵力を削ることを優先したほうがいいだろう。

 2人の教員を射殺した。

 残りの敵対勢力と近接する。

 もはや銃撃よりも徒手格闘のほうが有利だ。

 掴みかかってきた部員の腕を掴み、肘鉄を打ち込んで彼の肘を逆方向にへし折った。

 さらに攻撃してきた別の部員の腕をライフルで捌いて地面に張り倒す。至近距離から彼の顔面に向けて発砲。眼球が破裂して地面に血しぶきが飛び散った。

 最後の部員は拳を突き出してきた。それを見切ってかわし、威力が落ちたところをライフルで再び弾き、そのまま1回転して彼の頭部に向かってかかとを打ち込む。空手で言うところの上段後ろ回し蹴りだ。彼は部活で何度も受け止めていた技かもしれないけどもそれは安全を確保された状況で行われるスポーツに過ぎない。戦場で敵の肉体を生死問わずに破壊することを目的に開発された近接格闘術の蹴りを受けたのは初めてのことだろう。

 スポーツにはルールがあるが戦場にはそんなものはない。相手に怪我をさせようが殺害しようが、最後に生き残っていた奴が勝者だ。

 ヘッドギアを着けていない側頭部に鍛え抜かれたプロのハイキックを食らった彼はひとたまりもなかった。地面に伏して動かなくなっていた。

 確かに殺害した手応えがあったけども念のために彼の顔面を撃ち抜いてトドメを刺す。

 敵対勢力を全て無力化したと同時に耳の奥でアラートが鳴り響いた。

「……遅いんだよ」

 周囲の状況を確認する

 生徒指導部の教師や空手部員と交戦していたらいつの間にか高田がいなくなっていた。

 周りは数人の死体。

 それと関節が外れてその激痛に叫んでいるやつが一人だけ。彼の後頭部に銃口を突き付けて痛みから解放してやった。

 あまりの連絡の遅さに悪態をつきながら音楽プレーヤーに繋がれたイヤホンを片耳に突っ込んだ。

 そのすぐ後に手に持っていたライフルが消滅した。

 ヤンデレが使用する凶器はヤンデレの狂気が具現化したものだ。あのライフルは狂気の発生源である高田が遠くに離れたことで消滅したのだろう。

 いや、そんな呑気なことを言っている場合じゃない。

 高田がどこかに行ったということは、また別のどこかで被害がでている可能性があるということだ。

『宗太郎。家鴨ヶ丘高校にてヤンデレワールドを探知した』

「知ってる」

『もうヤンデレと戦っているのか?』

「戦っていたけど野次馬の相手をしている間に逃げられた」

『了解。校内に機動隊の隊員がいるはずだ。機動隊本部から指令が出ている頃だろう』

「鬼塚のことだろ?」

 アイツはあんまり頼りにならないんだよなぁ。

 夏休みの前にこの学校でヤンデレ事件が起きたとき、偵察に出たと思ったらアイツは捕虜になっていたからな。

 まったく困ったものだ。

 隠密作戦だというのに教員に見つかるどころか連行されるとは。

 一応、精鋭部隊なのだからそんなマヌケなことは勘弁してもらいたい。

『それと家鴨ヶ丘高校は文化祭が行われているという情報が入っている』

「ああ、校外から来ていた民間人からも犠牲者が出ている」

 右手に拳銃が出現した。

 基地から転送されてきたUSPだ。

 きちんとサプレッサーも装備されている。

 この状況下では隠密行動をする必要はないだろう。

 プルチェックで薬室に弾丸が装填されていないことを確認し、より取り回しを良くするためにサプレッサーをひねって取りはずす。

「姪乃浜、日向警察署から警官を送ってくれ。民間人の避難が必要だ」

『既に県警に通報が入っている。今頃は出動準備中だろう』

 日向警察署は家鴨ヶ丘高校の近所にある。

 警察署を出て左に曲がり、国道を横断して直進すれば高校だ。

 サイレンを鳴らして突っ走れば30秒もかからないだろう。

「俺がいることも伝えておいてくれよ」

『もちろんだ』

 普段はアサルトスーツで活動しているから一瞬で識別できるが今日は普通の制服姿だ。民間人と誤認されてもおかしくはない。

 しかし問題はそこではない。民間人と誤認された俺が銃器を持っていたらヤンデレと勘違いされてしまう。最悪の場合は銃撃を受けるかもしれない。

 今回のヤンデレ鎮圧作戦の主力は俺だ。俺が倒されたら作戦遂行が困難になってしまう。その最悪の場合に陥りかけた場合はその前に排除することになるが、作戦に必要とはいえ味方を撃つなんてあまり気持ちのいいことではない。

「ヤンデレの凶器は5・56ミリのアサルトライフル」

『M4か?』

「いや、フランスの軍隊ラッパクローレンだ。STANAGマグが装着されていた。G2モデルだ」

『マニアックなものが出てきたな』

「これはこれで意外と有名なんだぞ?」

 ブルパップ方式の代表ともいえるFAMASはこの独特な形状が記憶に残るようでさまざまなアニメやゲームに登場している。

 ちなみに日本最大手のエアソフトガンメーカーが最初に発売した電動ガンもこれだった。

 もっと話すと姉ちゃんが好きな某ステルスゲームの第3作で武装蜂起したアメリカ軍特殊部隊がこの銃を使用していた。このゲームが開発された当時はインターネットが発達していなかったことで銃器の資料を手に入れることが難しかったためにこの電動ガンを参考にしたらしい。ゲームには他にMk23、PSG1、デザートイーグルなどの銃器が登場するが、どれも当時の某エアソフトガンメーカーが発売していたものばかりだ。

『今回の作戦で宗太郎が使える武器は拳銃だけだ。必要に応じてヤンデレからライフルを奪い取れ。FAMASも使えるな?』

「少なくともイギリスのL85よりはマシだ」

 アレなんて100発に1発は動作不良ジャムるからな。あまりにも信頼性が低いために特殊部隊SASでは使っていないらしい。

 FAMASは機関部が耳のすぐ近くにあるため作動音が聴覚に悪影響を与える。戦場において聴覚の低下は敵の接近に気づくのが遅れるから命取りだ。

学校の中のような屋内での閉所戦闘CQBでは右撃ち左撃ちの切り替えスイッチが必要になる。このFAMASは全長が短いから閉所での取り回しはしやすいけども、右撃ちを想定して開発されているから左撃ちをするとイジェクションポートが顔面のすぐ横に来てしまう。つまりアツアツの空薬莢が顔面に直撃することになってしまうのだ。

 しかしそれらの弱点を抜きにしたとしても確実に動作するというのは大きな強みだ。銃の性能には命中精度とか耐久性とかさまざまな項目があるけども、そもそも銃口から弾頭が飛び出してくれなければなんの意味もない。

『よし。今回は多くの民間人がいる中でのヤンデレ鎮圧作戦だ。民間人の避難は機動隊と宮崎県警が担当する。宗太郎はヤンデレの鎮圧を最優先に活動せよ』

「了解。作戦を続行する」

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