第11話:魔導士散る
「ふっふっふ、玄武を倒したか? しかし奴は
「究極魔法【四の字固め】!!」
四天王の一人、青龍が守る門を魔導士のおっさんが究極魔法で対峙する。
「
青龍は技を喰らってバンバンと床を叩いている。
っていうか、それ魔法なの?
女もののタイツで網タイツ姿の青龍に「四の字固め」をかけている。
どう考えても
「凄まじい魔力のぶつかり合いだ! これでは
「
「えっ? これって魔力どうしのぶつかり合いなの?」
一応、この魔導士かなりのモノらしいけど
もしかして魔道の素人であるあたしにはわからない魔力のぶつかり合いが起こっているの!?
「くぅうぅぅ、おのれ網タイツ! 伝線しにくいからと言って強引に【四の字固め】返しを仕掛けて来るとはのっ! このままでは儂のタイツがよれて伝線してしまう!!」
「ぬかせ、ああっ! 網タイツのマス目がずれちゃったじゃないか!! 奇麗にしとかないと魔王様に大目玉喰らうんだぞ!?」
……これって魔力のぶつかり合いなの?
「す、すげぇ、タイツの破損をさせないために双方
「うむ、しかしこのままでは……」
「ここは儂に任せて先に行くんじゃ!」
「し、しかし!」
「貴殿を残して先へなど行けぬぞ!!」
「儂にかまうな、魔王を、魔王を倒すのじゃぁ! って、そこ駄目っ、伝線しちゃうぅっ!!」
「「くっ、す、すまん!」」
そう言ってあたしを置いて二人はバックに
えーと……
ちらっと魔導士を見るけど青龍とまだ絡み合って
あたしは見なかったことにして二人の後を追うのだった。
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