(二)
「麻取がなぜ、ここに?」
北浅草警察署の会議室で山城純雄が尋ねた。
「実はウチの管内にホシがいるとのことで、捜査協力がきた。それで合同捜査になったというわけだ」
北浅草署のベテランである小倉敏郎が答えた。そしてその後背に控える男性と女性をそれぞれ厚生労働省麻薬取締局の桃山英吉と玉水裕子だと紹介してくれた。
「しかし、それだけだと私たちが呼ばれる理由にはならないのでは?」
一緒に北浅草署に来た城陽典孝がそう指摘すると、北浅草署の若手で小倉敏郎の部下でもある青谷健太がA4の資料を山城と城陽に渡した。
(続く)
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