いつかの夜

深々と更け行く夜

夜空には星が

ダイヤモンドのように輝いて

綺麗だねと

笑ったあなたは

冷たくなったわたしの手を

ポケットに突っ込んで

寒い、寒いと言った

わたしね

その時

あなたのポケットに

心を置いて帰ったの

ずっと傍に居たかったけど

傍に居たいと言えなかった

何故だろうね

言えなかったんだ

だから

せめて心だけでも

見つけて欲しかったのかな


シンデレラの物語の

ガラスの靴のように

わたしの心も

見つけて欲しかったのかな

あなたのポケットに押し込んだ

わたしの心は

通り過ぎた

いつかの夜

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