婚約破棄と国外追放を宣言された公爵令嬢、直後に求婚される

紅 蓮也

序章

昔話 魔法が使えるようになったアルメシア王国

 二百年前のアルメシア王国は魔道具を作るのに必要な魔鉱石の採掘量が最も多い国だったが魔法が使える者が一人もいない国だった。


 アルメシア王国の当時の国王は、当時から大陸一の強国であったドツジャパ帝国となんとか友好関係を築き、アルメシア王国は魔鉱石が不足しているドツジャパ帝国に優先的に魔鉱石を輸出し、アルメシア国王の願いを聞き入れた当時の皇帝は見返りにドツジャパ帝国から家を継げない三男以上の令息や次女以上の令嬢をアルメシア王国に送った。


 そして令息や令嬢はアルメシア王国の王族や貴族と結婚し、子供が生まれ令息や令嬢だった者たちは子供に魔法を教え、代を重ねていった。

 なので今では王族や貴族は力に差はあるものの誰でも魔法が使えるようになった。


 因みにルシフェノール公爵家は当時の王弟殿下が祖であり王弟殿下がドツジャパ帝国の第二皇女を娶り始まった家である。

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