第2話

ある日の昼下がり。ゲームヲタク仲間であり、親友でもある男友達のユーヤと飯を食い終わってひと段落してたある時。

胸、の話題になった。

男なら誰しも話のネタに一度はなるであろうこのネタは。

永遠のテーマと言っても過言ではないように

思う。


「なぁ、シンジ。おまえはどうなんだよ。

大きい方がいいか、それとも小さい方がいいか...??」


「そんなの、ちっぱいの方がいいに決まってるじゃないか...」


「いやー、それはダメだろ。

女としての魅力に乏しいんじゃないか。

やっぱり大きい方が、俺たち男に持ってない物はでかいに越したことないだろ...?」


「いや、それ、おまえが知らないだけで。

俺の母さんは、あり過ぎる故に万年、肩こり

に悩まされているんだぞ。やっぱここは

お椀型位がちょうどいいと思うんだ。

出かけりゃいいってもんじゃないだろ...」


「ちなみに、俺のばあちゃんは垂れてしまってズボンを履くときに気をつけてないとはさんじまって風呂上がりにたまに痛がってる」


「マジか...。シンジの家系は代々大きい家系なんだな...」


「とにかく俺はちっぱい派。

いま、ここで、叫んだっていい!!

どーせ誰も聞いてないだろうし」


「ちっぱいは正義だー!」



風が強くなってきたこの時。


俺は思いきし叫んでやった。

普段、大声を出すことのない俺は。

少なからずこの屋上で、でかい声を出すことがストレス発散になってる感が否めない。


「俺はでかい方がいいー!!」


ユーヤは負けじと叫んでた。


ま、人それぞれ好みが違うからな。

俺と意見が対立するのも当然のこと。

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