第8話 星華のお願い

「少し反論しても良いですか?」

「もちろんいいよ」


「先ほど、真田君、一人でいるより二人の方が良いて言ってたけど・・・、

 それは私も同じ。

 プラスして私がいる事でお金を使わせてしまって申し訳ないと思ってるの」

星山さん、なんかすごく落ち込んでる。


「今日使ったお金だけ考えても、そんな事ないよ。

 だって、僕は普段、お弁当を作らない。

 作った方が安いから作った事もあるけど、めんどくさいんだよね。

 材料費の方が安いから、星山さんが作ってくれた事で逆に安上がりだったんだ。

 だから、本当に気にしなくて良いよ」


「でも・・・」

「いいの、いいの。

 そんなの気にしない。

 僕も二人の生活を楽しんだんだから・・・」


「ありがとう。本当にありがとう」

「こちらこそありがとう。

 楽しかったよ」


星山さんにちょっと笑顔がでてきた。

かわいいなぁ。


ちょっと雑談をする・・・。


星山さんが何か、決意をしたように言った。

「すごく、厚かましいお願いをしても良いですか?」

「なぁに?」

「また、親とはうまくいかないかもしれません。

 その時は、家政婦として、置いてもらえませんか?」

「別に僕は構わないけど・・・。

 一応、僕は男だよ。

 全然、男らしくはないけど・・・。

 そこまでの信頼はおけないと思うけど・・・」

「いえ。ずっと見ていて、優しいです。

 家政婦として置いてもらえたらって思って・・・。

 真田君の優しさにつけこんで、迷惑かもしれませんが・・・」


「全然、迷惑ではないけど・・・。

 ほかの人にバレた時、星山さんの評判が下がるよ。

 たぶん」

「そんなの気にしません。

 真田君には、できる限りご迷惑をかけないようにしますので・・・」


星山さんが、こんなに真剣に言うんだから、別に問題ないよね・・・。


「いいよ。

 好きにして。

 当分は彼女もできないと思うし・・・」

「ありがとう」


星山さんの家に着いた。


「今日もありがとう」


僕と別れた。


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この作品は、2022年4月以前の作品であり、成年の定義は20歳になります。


真田信繁

高校3年生

趣味は本とアニメ、ドライブ。典型的な陰キャ

高校2年生の夏、事故で両親を亡くす

祖母以外に親族はいない

親の職業柄、お金の管理能力は超高校級

親が亡くなった時に買ったロト7で人生が変わる

高校生ながら、家を買う

幼馴染の田中めぐみに告白してつきあい始めるが、奥手・・・

半同棲をするも、浮気され、子供ができて別れる

めぐみプロデュースのイメチェンでかっこよくなるが、別れて元の姿に・・・

高校3年生になってすぐに免許を取り車を買う

家出した星山さんを家に招待する


預金残高:11億1千万円(1,000万円未満は切り捨て)

愛車:K-OPEN(軽自動車のスポーツカー)



星山星華

高校3年生

今年から転校してきてクラスメイト、人気ランキング2位の美人

陽キャグループに属し、学校では多くの人と話しているが

お友達はいないらしく、親と喧嘩して家出し、真田君の家に泊めてもらう

料理が上手



田中めぐみ

元同級生

信繁の幼馴染

勉強も学年でも1桁の優等生

運動神経は悪いが、学校の人気投票で1位で容姿でかわいい

ボン・キュ・ボンでスタイルも良い

陽キャでよく告白もされるという噂だが、彼氏はいなかった

信繁の事がずっと好きだったらしい

今回、めでたく彼カノの関係に・・・そして半同棲を・・・

晴彦と浮気をしてしまい、子供ができて信繁と別れ、退学する



清田晴彦

元同級生

高校2年生ながらプロ注目の野球部のエース

かなりチャラい

めぐみのセックス相手

この件でめぐみの父と殴り合いになり噂に・・・

学校を退学する


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