ひだりがわ
一瞬も見たことがない映画『焼肉ロード』について空想レヴューです。初夢に出てきたのでそのまま書いてみました。
長期アニメシリーズの映画の一本として名前だけは知っていたのですが、とある方に「見ろ」と弟を誘拐されたの機に、この間見てきました。
結論から言うとかなりの衝撃作でした。正直、子供向けと思っていたらがっつりと裏切られました。
冒頭、健康食品セミナーからドップリとヴィーガンに洗脳される両親、以後野菜しか出てこない食卓に不満を漏らす園児な主人公、だったらと出されたハンバーグが臼だったという衝撃展開、からのオープニングに入る狂気、引き込まれました。
そこからいつも通り子供だけの集まり、ゲスト枠の老人から伝えられた洗脳を解除させるキーアイテム『伝説の焼き肉のタレ』が登場、宝の地図がドアップで出てきたシーンは止め絵ながらワクワクできました。
そして安定の冒険、高速バスの屋根に張り付いての移動や初めての万引き、道中であったくどい顔のトラック運転手さんがいい未してました。
追いかけてくる今作の敵組織の『ヴィ―ガングホー』も、見た目まんまの『寿司候爵』とか、三兄弟が合体した『団子団子ブラザーズ』や、後すぐに粛清されて畑の肥料になった『ベーコンエッグ仮面』独特のデザインセンスで真面目に悪役役やってるシュールさは健在でした。
そしてやっとたどり着いた食肉加工工場、連れ込まれた国産和牛が屠畜される中で水着ギャルにシリーズ恒例となってる納豆に何を入れるか訊ねるシーンは、あまりシリーズを見てない私にも懐かしさがありました。
ただ、予算の関係か、背景の牛などは実写をそのままにしているのにキャラはアニメのままのキャップは正直あまり良いとは思えませんでした。
そして終にタレを手に入れて、両親の元へと戻る主人公、だけども、ネタバレになりますが、公式ホームページにネタバレ書いてるらしいので書いてしまいますが、そのテレの入手こそが敵組織の目的だったのは普通に驚かされました。
明かされる組織の最終目標、野菜だけ食べた健康な肉を食量産するという商業主義的な目的は、今こうなっているのかと驚かされました。
これはメタ的な話ですが、確かここはどこか牛丼チェーンがスポンサーだったと記憶しているのですが、なのに作戦名が『国産ハーブ鳥使用大作戦』なのは、危ないとこ攻めてるなと。
そしてクライマックスに向けてのアクション、ドンパチ、爆発に家族愛、そしてハッピーエンドと、概ね満足出来ました。
ただ、あのパッケージにも成ってる三人で鳴きながら焼き肉を頬張るシーンが最後の最後、スタッフロールの最中に現れるのはどうかと、あれこそ動きのある中で見せるべきものだったのかなと。
それとゲスト声優、なんかコマーシャルやってたらしいですが、出てきたのが序盤、どうでもいい会話シーンだけ、あっという間にいなくなって、名前も覚えられないような子供で、その後出てこないのはもったいない使い方かなと(追伸、後でわかったのですが、敵組織の会議シーンでテーブルに乗ってたハンバーグ彼だったのだと、解放された弟に教えてもらいました。伏線としてはわかりにくかったかなぁと)。
それともう一つ、少子高齢化を意識してか、子供向けなのに高齢者への配慮が目立ちすぎて、逆に邪魔だったかなと。
字幕が大きい、音量が大きいのはいいのですが、登場人物が現れる度にその頭上に名前が表記されたり、十分おきぐらいにトイレ休憩挟んだり、かと思えばあの映画館だけかもしれませんが、いきなり灯りが点いたかと思えば財布探すために映画中断とか、やりすぎだったのかなと。
これはストーリーにも影響していて、登場人物の中で、生き残る善人は全部高齢者ばかり、それも圧倒的な無双で、こいつ一人で良いんじゃないかなと。後、日雇いで仕事がなく、仕方なく敵組織で働いてる雑魚たちに説教を垂れながらぶったっ切ってくのは、なんだかなーと。
そう言った細かなところを省いて行くと、総合して面白い映画だったと思います。
だからかもう次回作が決まっていて、今度は期待値が高いのだと、なんでも原作未踏上の大人気キャラクター『ぼく』が出るとか、知らないですが。
変な初夢見た方にはお勧めの一本です。
なんか適当に、発作的に書きました。今まで通り、深い意味などありません。
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