黄昏街道

昼と夜の その間

現世と異界の その間

黄昏時の見慣れた街は

いつもと変わらず動いてる


赤と藍のグラデーション

美しい西空 見つめて回想

最近全く話していない

君の声が もう懐かしい


すれ違う人 重ならない心

当たり前か そういうものか

スクランブルする 交差点

当たる人など いるわけなく


ずっとずっと すれ違い

ずっとずっと 目をそらす

ずっとずっと すれ違い

ずっとずっと 言葉なく


そうして歩いているうちに

孤独な自分を錯覚する

「帰る家があるのにね」

脳内音声は冷たく笑う


太陽沈んで 灯るあかり

月が照らす街の中

冷え切った風に縮こまり

街中一人 帰り道

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