Solist

ステージの上にただ一人

スポットライトに照らされて

輝いていた相棒と

空気に溶けた僕の音


君と同じアルトサックス

君と一緒に音重ね

君と一緒に物語り

君とまた笑いたい


拍手喝采と拍動音

妙に重なっておかしいや

君との思い出その全て

衣装に隠したロケットの中


一人の音色は頼りない

二人の音色も頼りない

依存しあってもう何年?

どうして君はいなくなった?

君に頼って甘えていた

僕への罰? まさか悪戯イタズラ


広いステージに一度でも

君と立ってみたかった

思い出を捨てきれないこの僕は

いつまでたっても子供だね



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元題『Solo』

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