GM用情報(GM以外閲覧不可)

プレイヤー①:軍事長官

知識:1D6≧3で成功。

洞察:1D6≧2で成功。

説得:1D6≧3で成功。

器用:1D6≧4で成功。

アイテム:エナドリ(精神値を1回復できる)×2

飴×2

年齢:20歳前後。

主義:勢力拡大主義。この異空間で勢力を拡大したい。必要なら丸山が生産ラインを作った武器工場を流用し武器を量産することによる異空間民族との武力闘争も厭わない。異空間から元いた世界に戻ることは望まない。

独自アイテム:護身用自動拳銃(装弾数15発)。1ターンに2回、1D6≧2で使える。使うときは個チャでGMに申請。


プレイヤー②:文芸長官

知識:1D6≧3で成功。

洞察:1D6≧5で成功。

説得:1D6≧2で成功。

器用:1D6≧2で成功。

アイテム:エナドリ(精神値を1回復できる)×3

飴×2

年齢:22歳前後。文芸部の元副部長。

主義:穏健主義。この異空間で穏やかに過ごしたい。異空間民族との衝突は避け、協力関係を維持したい。異空間から元いた世界に戻ることは積極的には望まないがグレーゾーン。

独自アイテム:防弾チョッキ。1D6≧4で弾に耐えられる。使うときは個チャでGMに申請。

独自スキル:「演説」。演説ができる。実際に演説をするかどうかは自由だが、1D6≧5で他のメンバー全員を動かすことができる。


プレイヤー③:総統補佐官

知識:1D6≧5で成功。

洞察:1D6≧2で成功。

説得:1D6≧3で成功。

器用:1D6≧2で成功。

年齢:18歳。

主義:丸山主義。丸山を誰よりもそばで見てきた自分が文芸党を継いで、安定した政治を行いたい。武力闘争を行えるような武器工場を作った丸山の目的が、異空間の狭間から襲来が予測される敵・スティレトゥと戦うことであると知っており、スティレトゥと戦うという決定をこの会議で下させることを目的としている。丸山と通じており、会議がスティレトゥとの戦い、もしくは帰還方法を伝えるということを決議する方向とは別の方向へ行った場合には会議の全員を異空間の狭間にワープさせろと言われている。

独自アイテム:ワープ機関の設計図およびボストンバッグ型試作ワープ機関。1D6≧5で室外もしくは異空間の狭間へのワープが可能。ワープの転送上限は5人。使うときは個チャでGMに申請。


プレイヤー④:技師長

知識:1D6≧4で成功。

洞察:1D6≧2で成功。

説得:1D6≧3で成功。

器用:1D6≧3で成功。

アイテム:エナドリ(精神値を1回復できる)×2

年齢:50歳。元々理科の教員だった。

主義:丸山主義。丸山を誰よりもそばで見てきた補佐官がリテラトゥーアを継いで、安定した政治を行ってほしい。武力闘争を行えるような武器工場を作った丸山の目的が、異空間の狭間から襲来が予測される敵・スティレトゥと戦うことであると知っており、スティレトゥと戦うという決定をこの会議で下させることを目的としている。丸山と通じており、会議がスティレトゥとの戦い、もしくは帰還方法を伝えるということを決議する方向とは別の方向へ行った場合には会議の全員を異空間の狭間にワープさせるので、実際にスティレトゥと戦ってみせろと言われている。

独自アイテム:兵器工場で秘密裏に製造している兵器「イェーガーファウスト」。体力が10以下になったスティレトゥに対しとどめを刺せる。


プレイヤー⑤:衛生長官

知識:1D6≧2で成功。

洞察:1D6≧2で成功。

説得:1D6≧5で成功。

器用:1D6≧3で成功。

年齢:30歳。第一高校の元生徒。

主義:帰還主義。異空間から元の世界に帰りたい。

独自アイテム:三点バースト式ライフル銃(スコープつき)。1D6≧5で使える。使う際はGMに申請。


隠避

PL1:1D6≧2

PL2:1D6≧4

PL3:1D6≧4

PL4:1D6≧3

PL5:1D6≧2


全プレイヤーは拳銃(装弾数5発)を持つ。


前口上

「文化文章主義第一高文芸党、通称リテラトゥーアは謎の力で外部と遮蔽され異空間に転移した第一高および第一地区臨時政府において与党となっている、ほぼ唯一と言っていい政治組織です。リテラトゥーアの総統は丸山といい、演説を得意とし民衆に語りかける力を持った政治家でした。異空間の原住民族とも言語が通じたため、彼らとも良好な関係を築いています。皆さんは丸山が主催する党首脳会に呼ばれたリテラトゥーアの幹部です。丸山はこのところ病床に伏しており、末期のガンだと診断されています。丸山は席に着いた皆さんにこう言いました。

「お集まりの諸君に、残念な知らせがある。私は昨日、余命二ヶ月と診断された。そろそろ諸君との楽しい党生活も、終わりが近づいている。だから、私は隠していた本当のことを言おうと思う。私のことを信じてついてきてくれた諸君には悪いが、私はあえてこの異空間から出る方法を隠していた。ひとえに、この異空間が楽しかったからだ。すまなかった。異空間から出る方法は、君たちに伝えるべきだろうか。そして、公表すべきだろうか。君たちの判断でどうするか決定してくれ」

そう言うと、丸山はよろめきながら会議室から出て行きました。皆さんには2分間時間が与えられますので、自分のプレゼンをする準備をしてください。(これは自分の主義主張と合っていなくても構いません)

プレイヤー番号①の方からお願いします。

(プレゼンが終わったら)

では皆さんは、それぞれ自分の主義に合わない人の中から説得する人を一人指名してください。説得された人は、対抗して説得することで説得される事態を回避することができます。また、説得を隠避と同時に使えば、成功した時点で相手に対抗する隙を与えず説得することができます。

さて、皆さんはここで多数決をするか、あるいはもう一度話し合って評決を決めてください。

情報(ロールなしで伝える)

・この世界に来てから3年が経っている

・この世界でも通信機はある

・元の世界との通信はできない

・原住民族は高い技術を持つ

・原住民族には軍事技術はない

・原住民族対し丸山率いる第一地区臨時政府は食料のタネ(三倍体でタネができない)を輸出、見返りに資源や優れた機械などを受け取っている

・異空間は野菜に感染する病気のせいで食糧難であるが、第一地区臨時政府が持つ野菜や米のタネはその病原体に(病原体とは別の世界のものだから)絶対に感染しない

・リテラトゥーアでは軍事長官が軍事を、文芸長官が外交および伝達など庶務を、総統補佐官が丸山の相談役および護衛隊の指揮官を、技師長が労働などの割り振りや工場の建造、開発計画の立案を、衛生長官が医療と食糧供給を担当している

原住民族の情報(知識ロール成功で)

・原住民族の伝説では、かつて原住民族は300年戦争という戦いをしており、その敵は怪物であった。ある日怪物に対して当時の原住民族で技術者をしていた一人の若い女が作った強力な兵器が炸裂したとき、怪物はどこかへ消え去ったという

・伝説から500年もの時が過ぎている

・怪物は短剣のような光の弾を撃って攻撃してくるらしい

①評決が「丸山主義で動く(帰還問わず)」に決まったら

皆さんは評決の内容を丸山に報告しに行きます。が、突然ドアが消滅、皆さんは謎の空間に出ました。丸山の声が通信機から聞こえてきます。

「諸君、私はもう一つ隠していたんだ。私たちリテラトゥーアは異空間の狭間に生息する敵、スティレトゥと戦わなければならない。スティレトゥは異空間の原住民族たちの伝説にある化け物で、キューブ状の兵器に乗っている。そして、短剣のような光の弾で攻撃する。スティレトゥとは短剣という意味だ。スティレトゥについて偵察ロボット隊が確認したところ、一つのセクターには一機の兵器しかいないはずだが、あと数ヶ月で確実に我々とこの異空間の原住民族の村を襲うはずだ。原住民族含め、スティレトゥに対抗する兵器を持つのは我々だけだ。そろそろスティレトゥが気づくだろう。攻撃を受けたらとにかく避けろ。銃を撃てば壊れはする。とどめを刺せる武器も君たちの中の一人が持っているが、おそらくすぐに当てても効果は薄い。最後に当てるんだ」

皆さんは前方から近づいてくるキューブ状の機械について、洞察を振ってください。

洞察

・成功

①敵の体力は20.5

②5以上ダメージを与えればとどめを刺せる

・失敗

精神値マイナス1


皆さんの手元には拳銃(装弾数5発)があるはずです。それをスティレトゥの兵器に向けて撃ってください。器用成功で命中します。独自アイテムを使っても構いません。独自アイテムの開示も許可します。

一発ごとに体力1減少。

ライフルを持つ者が出てこなかったとき

丸山は言います。

「この中に、許可なく強力な武器を持ち込んだ者がいる。とどめを刺せる武器は私が許可したが、どうやら書類鞄の中に三点バーストの対物スナイパーライフル(3連射できるタイプのスナイパーライフル)を持っている者がいるようだ。この際それをとがめたりはしない。名乗り出たまえ」

該当者は名乗り出てください。三点バーストはロール成功で敵の体力が3減少します。ただし失敗すると位置がバレてしまいます。

三点バーストのロールが失敗したら

スティレトゥの兵器は衛生長官に向けて砲撃しました。衛生長官は死亡、プレイヤーロストです。

敵の体力が11以上なら

敵が反撃してきました。皆さんはサイコロを振ってください。サイコロの出目で命中したかどうか判定します。

4以上:避けることに成功。体力変化なし

3以下:敵の攻撃が当たる。体力マイナス5

全滅したら

スティレトゥの兵器は皆さんに更なる攻撃を加え、去って行きました。バッドエンド

一人でも残っていたら

敵にさらに攻撃をかけることができる。

三点バーストのロールが失敗したら

スティレトゥの兵器が衛生長官に向けて攻撃してきました。サイコロを振って、出た目の数だけ体力減少です。

敵の体力が10より下がったら

丸山が通信を送ってきていた無線機が壊れました。敵が反撃してきたようです。

イェーガーファウストを使ったら(ロールなし)

スティレトゥの兵器が破壊されました。皆さんの勝利です。

皆さんは党本部へと戻りました。党本部では丸山が待っていました。丸山は皆さんに激励の言葉をかけます。

「諸君、よくやってくれた。諸君にならリテラトゥーアを任せてもよさそうだ。ちなみに原住民に攻撃をかけた場合、おそらくだが彼らは我々を外敵とみなしスティレトゥ同様この世界から駆逐するべくあらゆる努力をするだろうな」

※衛生長官が死んでいたら以下の分も続ける:

「そういえば衛星長官は私に遺書を渡していてな。『自分が死んだら開けてください』とのことだ。軍事長官、君についてだ。軍事長官は異民族を駆逐しようとしていた……と書いてある。というわけで君はあとで執務室に来てくれたまえ。以上だ、今日はよく休んでくれたまえ」

ハッピーエンド

②評決が「帰還主義に従う」に決まったら

皆さんは評決の内容を丸山に報告しに行きました。丸山はベッドから起き上がりました。

「そうか。では、私は今から諸君らに現在の地球の姿を見せようと思う」

丸山はそう言うと、執務室のカーテンを閉めてテレビをつけ、荒廃した街を見せました。第一高校は朽ち、人の姿すら見当たりません。

「これが今の地球だ。第一高校に住み着いていたゴキブリを地球に戻した。これはそのゴキブリに搭載した有線カメラが捉えた光景だ。あちらの世界では、我々が転移した直後に大規模な生物形象崩壊が起きたと思われる。生物形象崩壊というのは、いわば生物が無に帰す現象だ。転移によって発生した強大なエネルギーが引き起こしたのだろう。我々はこの世界に移され、未来にまかれた人類のタネなのだ。もし帰りたいなら、死んでくれたまえ。死ぬときに失った部位は地球に戻れば不随になるが、血液は抜いても復元する。よって失血死で死ねば、現世に戻っても生きていられる。これを聞いた上で、どうするか決めてくれてもいい」

全員が帰ったら

皆さんは、崩壊した街の中を永遠に彷徨うのでした。バッドエンド

一人でも残ったら

帰らなかった人以外バッドエンド。帰らなかった人はこれからの方針を決め、異世界を牛耳っていくのでした。

③評決が「勢力拡大主義に従う」に決まったら

丸山は悲しそうな顔をして、勢力拡大主義を認可しました。原住民族に対する侵攻が開始され、いくつもの家が焼かれていきます。しかし滅びた国では、原住民族の技術の情報はどこにも見当たりませんでした。さらに国を滅ぼされた原住民族は抵抗を重ね、ついには強力な戦車や航空兵器などを完成。第一地区臨時政府はついに一人残さず滅亡してしまいました。バッドエンド

④評決がその他帰還を望まないものになる、もしくは決まらなかったら

一発の銃声が響きました。その音は丸山の部屋から聞こえました。ここで皆さんは洞察を振ることができます。

洞察成功で出る情報

・丸山の部屋から護衛隊の騒ぐ声がする

皆さんは丸山の部屋へ向かいました。そこでは、丸山が壁に銃で穴を開けていました。丸山は言います。

「諸君、私は君たちを呼ぶために壁に穴を開けた。諸君らの中には、帰ることを熱烈に望む者がいる。この異空間で原住民族から受けた恩を仇で返そうという者がいる。私を信じる者がいる。私のために動こうという者がいる。あるいは、異民族との衝突を避けるためなら手段を問わないという者がいる。君たちが統一した意見を持っていないということは、とても大切なことだ。だが、それで人を不幸にしろとは一言も言っていない!だがそれを君達は望む。ならば、私は君たちの中で頭角を現すものによる独裁に頼ろうと思う。好きなだけ戦え。闘争しろ。護衛隊、下がれ。もう私は知らん。好きなときに銃を抜けばいい」

皆さんは拳銃を誰かに向けることができます。誰に向けるか決めてください。命中するかは器用で決まります。隠避を同時に成功させることで気づかれずに撃つこともできます。独自アイテムも使えます。

(生き残った者がいたら)

生き残った方は(二人以上いるならじゃんけんで勝った方は)独裁を行おうとしましたが、異空間の狭間から襲来した敵に第一地区臨時政府は滅ぼされました。バッドエンドです。

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