第481話不義理

思い出したくもないバカが友人を介して、

「羽弦君に不義理をしてから、会いにくい」

とメッセージを送ってきたのは2ヶ月前。

懲役に12年もいた男だが、考えが甘く、世の中をなめて、付け焼き刃の法律の知識で恫喝する。法学部出身の僕から言えば、そんなんで引っ掛かるバカがいるものか!と思っていたが、実際は相手に敵わなくてバカだと思った。

生活保護をそいつが受けている時は、なにかと面倒をみた。

そして、酒の席で僕を口汚く罵り、僕はそいつと距離を置き、音信不通になった。

全科何犯もあるヤツに説教された。バカが。


こういう不義理を僕は許さない。

心の器が小さいと思われるかもしれないが、皆の前で、「お前は中卒のオレより頭が悪い。歴史、法律、何かオレと勝負するか?」と、言われた。

ならば、犯罪とは何ですか?と聞くと刑法違反だ!とそいつは答えた。バカだ!

犯罪とは構成要件に該当する違法、有責な行為と知らないのだ。

所詮、口だけのバカなのだ。


だから、僕は友達を作らないようにしたのだ。


本日の読み切りエッセイ、これまで!

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