第184話貧しい食卓

今日、母の家でいつもの様に晩ご飯を食べに行った。

これは、安否確認であり親戚からお母さんと毎日会ってちょうだいと言われているので、夕飯ぐらいは一緒に食べると言う決まりごとがある。

今夜のおかずは、ほうれん草を茹でて醤油をかけただけのモノだった。

母はお金が無いので節約しているのだが、余りにもかわいそうだから、一万円札を渡して出来合いのおかずでも買って来てよ、と言った。


明日は、嫁さんにお金を渡す日だが、僕の財布もかなりスカスカになってきた。

コロナ給付金も母に貸さないといけないし。

母がどれだけ、親戚に頼ってきたのか分かる気がする。

兎に角、収入より支出が多いのだ。

だから、母は働いている。頼むから、借金を返してから死んでくれ。

何で、障がい者の僕が借金してまで母にお金を渡さなきゃならんのだ!

今月末にコロナ給付金が振り込まれなければ、僕の生活も破綻する。

も~、考えたくない。寝よう寝よう。


本日の読み切りエッセイ、これまで!

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