第166話大学生が嫌い

マンション一階は、コジャレたイタリアンバーである。いつも、透明なガラス越しにお洒落な若い男女がワインを飲んでいる姿が見える。グラスまでカッコいい。

僕はボジョレー・ヌーボーを紙コップで飲んで、友達にまるでグレープジュース飲んでるみたい!と言われた。

僕はワインの味が分からない。

僕が住んでいる所は、大学生街。大学のキャンパスがあるのだ。

だから、大学生の客が多いと聞く。

現在はまん延防止で短縮営業だが、昨夜も8時頃奇声を上げるバカな大学生集団がいた。

これが、通常営業なら夜中の12時に奇声を上げるバカがいるのだ。


いつも、ひいきにしている店には出来るだけ座敷スペースから離れたテーブル席に座る。

数少ない飲み屋にやはり、バカどもは集まる。ファーストドリンクを決めるのが長い。そして、乾杯が終わるとギャーギャーわめき出す。

やんぬるかな。だから、大学生は嫌いなんだ。

しかし、24年前の事を思い出す。

飲みサークルで、白木屋なんぞで奇声を上げて飲んでたなぁ~。店員に何回も注意された。今、思えば時代は変わるが大学生は昔から変わらないね、飲み会は。

僕はフラッシュバックして、過去の自分を恨む。

だから、普通の酔っ払い客より、大学生の方に嫌悪感を抱くのだ。

学生諸君!気持ちは分かるがもう少し静かに飲んでね。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る