【完結】 選択式小説 ドクター

望月ナナコ

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これは同じ星座の3人が紡ぐ物語。


(ねぇ、石神先生また国内初の難しい手術を成功させたらしいよ!)


(流石だよね~あんなに素敵なのに彼女いないなんて本当なのかな?)


(どうだろうね?ま、見た目はかっこいいけど結構無愛想じゃない?何か近寄りがたいっていうか。)


(確かに聞いたらちゃんと対応してくれるけど世間話とかはしたことないかも。)


(ミステリアスな感じがまたいいよね~)


うちの病院にはイケメンで周囲をザワザワさせるドクターが二人いる。


一人はこの石神先生。


毎日沢山の手術をこなすスーパードクター。颯爽と病院の中を歩くその姿に虜になってる患者さんやナースは多い。


(あ、仲村先生だ!)


(今日もとびきりのスマイルだね!目の保養になるわ~)


(仲村先生が怒ることなんてあるのかな?)


(ちょっと想像出来ないね!でもそれはそれで仲村先生だったらギャップ萌えかもね~)


もう一人はこの仲村先生。


いつもニコニコ温厚。ナースに冷たいドクターもいる中で仲村先生は患者さんにもナースにも優しく、先生に会いたいが為にわざわざ遠くから通院している患者さんも沢山いる。


ナースになって5年目、浮いた話も無く時間ばかりが経っていっている状態だけどこの責任ある仕事に対してはやりがいを感じていた。


まあ本音を言えば良きパートナーに恵まれることがあれば言う事なしではあるんだけど・・・こればっかりはご縁だからなあ・・・。


病院からの帰り道にある神社。いつもはスルーして帰るんだけどある日の帰りなんとなくお参りしてみた。


お願い事をするというよりは今健康で毎日を過ごせてる事に感謝してお賽銭を入れた。


この時はまさか私にも近々ご縁がおりてくるなんて想像もしていなかった。

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