第7話

俺に差し出されたピンクの傘。


「びしょ濡れですよ...。シンジ先輩」

そういえば、俺。

黒い傘持ってたけど、ヒナタの家に置いてきた。

すっかり忘れて来た。怒りで。

コートのフード被ってたからマジで忘れてた。


「傘、持ってないんですか?

もし良かったら、家まで一緒に行きません?」


「あ...うん」


シンヤの妹だった。

マヒロって名前の女。

一重だけど、可愛い顔した黒髪の清楚系美人だ。地味目なツインテール。

元カノのヒナタは派手だけど。

ヒナタとは違うこう、なんだ地味だけど、洗練された

美しさがあるっていうか...。





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