第4話

「クソが...!」っていう汚いセリフを吐いて、

俺はドアをドン!と叩いた。

それだけでは不十分なほどの怒りがあったが。それよりもショックの方が大きかった。

美少女でもあり、幼馴染でもあり、彼女、であった、が。今はもう元カノ。だから、プレゼントはあげない。折角、セレクトショップでどーしよーかな。ヒナタは何が似合うかな?と心躍らせて選んで買ったクリスマスプレゼント。女の店員さんにも聞いて、

どれもらったら嬉しいですかね?

「これとか、かな?」店員が推したのは勿論高いやつだった。

迷ったが、結局それにした。

予算オーバーだが、ヒナタの喜ぶ顔を想像して、ま、いっか。と思って購入した自分。

あのときの自分が馬鹿に見えた。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る