生意気お嬢様を分からせて安泰になるはずが激重ヤンデレ化してペットにされた
遅いっ
あんた、遅すぎっ!
ねえ、この私を待たせるって言うことが一体どういうことか分かってるの?
はいじゃないわよっ、このグズ!
あんたをお情けで執事として雇ったのが間違いだったかしらね?
この名家の息女であるこの私の時間を1秒でも奪うということの重みが分かってないのね
例えば……はぁ、説教してあげるのにあんたのレベルにまで落としてあげなきゃいけないのが面倒だわ
あんたの時給の何十何百倍以上もの価値が私にはあるの
私の1秒を無駄にするということは、あんたが1年働いても返せるのかしら?
分かった?
分かったなら返事!
もう、全く……
は? 用事は何かですって?
あんたがこの私をイラつかせるから忘れてしまったわ
そうね、とどのつまり、なんにもなかったかもね♪
ん? なぁにそのカオ?
もしかしてあんた、この私に苛立ちを覚えているのかしら?
へぇ~……いい度胸じゃない
そんなことはない?
この私を騙そうだなんて、従者としてあり得ないわよ
全く、グズなうえにのろまで役にも立たないし、おまけにご主人様に嘘までつくような愚かなあんたを拾った私が情けない……
今日の罰は重いわよ? 覚悟しておきなさい♪ んふふっ♪
今日の罰はどうしようかしらねぇ……
そうだわ、私のベッドになってもらいましょうか♪
丁度、今のベッドにも飽きてきて眠れなくなってしまったの
だから、あんたには私の敷布団になって、一晩中私を支えておいてもらうわね
あ、当然一週間くらいは続けてもらうし、日中も寝る暇がないくらいたっぷりこき使うからそのつもりでいてね
……ほら、いつも通りかしこまりましたって言って地べたに顔面を押し付けなさいよ
そして、「お嬢様のおみ足で踏まれた床だぁ……」って興奮でもしていなさい、変態執事
どうせ、あんたはそんな気持ちわるぅいことを言って、私の自尊心を少しだけ満たすくらいしか能がないんだから
あぁ、勿論罵るわよw
だってそうしないと、あんたの行いを悦んでるみたいじゃないのw
……何? なんて言った?
辞めますぅ?
はっ! なんにもできない癖して辞めますとか、とうとう頭までやばくなっちゃったのかしら
良いお医者様にでも見せてあげましょうか? 勿論私のお抱えの医者だから、あんたの給料じゃ払い切れないけど♪
まぁ、そうなったら一生ただ働きしなさいな♪ ご飯だけはちゃんと食べさせてあげるから
//恍惚と
私の食べ残しだけどぉ♡
んふふっ、ふふふふふふふふっ♪
さ、冗談なんか言ってないでさっさと仕事に戻りなさい
あんたに医者に診てもらう時間なんてないですし
……本気で辞める?
はぁ……冗談はおよし
は? なによこれ? 辞表?
え、いや、ここまで凝ってるとか……
あは、は、面白い冗談ね
んふふ、面白かった、面白かったわ
もう十分だから、さっさと仕事に……
いや、さようならじゃないわよ
あんたがいなくなったらどうするつもりなの?
私の屋敷全般のこと、あんたに任せているのよ?
なのに急に辞められたら困るじゃない
え、もう引き継いである?
そ、そう……
あ、あっ! お父様には? あんたどうせ抜けてるから言ってないでしょう?
もう言ってある?
……あ、あんた、この屋敷に勤めていたから、外部に漏らしちゃいけない情報とかも一杯知っているでしょう……そんな危ないやつをここから逃が……出せるわけないでしょ
だから、あんたは辞めることができない……いいかしら
ちゃんと誓約書も書く?
…………
な、なんでよ……なんで辞めちゃうのぉ……
なんで私を見捨てようとするの……?
どうして……私、悪いこと、してないぃ……
最初だって、ただ呼んだだけなのは寂しかったから、だし……
私のベッドになってほしいのは、夜、一緒に寝て欲しいだけなの……
ねぇ、なんで? それだけなのに、なんで?
……扱いがひどすぎる?
な、え、どこが……?
グズとか、まぬけ、とか……?
え、だって、あんた、怒った表情じゃないし、イヤそうにもしてなかったじゃない……
それは、我慢してたから……?
分かった、分かったわ
これからは言わない、もう少し優しくしてあげる
だから、ここに残って? ね?
……謝らないでよ
明日には出てくって……かっ、考え直してよ、お願いッ!
もう我儘言わない、あなたにも優しくする、絶対するっ!
だから……これからも傍に、いて?
え、えへへ、ね、あなただって、拾ってあげた恩を忘れたわけじゃないでしょ?
へへ、へ、ね……恩返しに、今回は許して、ね?
……もう、今までに返した……さよ、なら……?
ねぇ、待ってっ、待ってよぉ、待ってぇ……っ!
う、うぅっ、なんで、どうしてよぉ……
私の傍に、ずっと、永遠に、いてよぉ……
//場面転換
あら、目が覚めたかしら?
おはよ、私の大切な執事さん♪
こんな夜中にどうしたのかって……あなたに用事があったのよ
あら、気付いた? あなたの両手と足、切っちゃったの♪
んふふっ♪ 可愛い♪
ねぇ、あなた、私の執事を辞めたいんでしょ?
ならいいわ、希望通り、辞めさせてあげる
もうあなたはお仕事をしなくていい、私のお世話も屋敷の運営も全部しなくていいの
その代わり、あなたはこれから一生、私のペットとして生きてちょうだいね♪
ほら、四つん這いでかろうじて動けるでしょう?
これからは首輪も付けてあげるから、毎日お散歩して、私があなたのお世話もして、毎晩一緒に寝ましょうね♪
ふざけるな?
ンふふっ、ふふふフフフフフフふふふふふふふふっ♪
ねぇ……なんで、私があなたを拾ってあげたか分かる?
あなたに一目惚れしちゃったからなの♡
あなたのことが好きで好きで堪らなくなった、あなたを私のモノにしたかった、私だけのモノに……!
だから、他のメイドに1秒でも会っているのが許せない、私の元から少しでもいないと体が震えてきちゃうの、あなたが私の近くにいないだけで発狂しそう……!
だから……あなたが辞めるって出て行った後、凄く、すごぉく反省した……
//甘く囁き
あなたを甘やかしすぎたって
罵倒したり罵るんじゃダメだって、あなたを本当に私のモノにはできないんだって
これなら、あなたは私のモノ、ですわよね♡
違う?
……違うわけないじゃない
ほら、逃げてみなさいよ
私の元から逃げて、屋敷から出て助けを求めてみなさいよ
できないでしょう?
それが証拠……もう、あなたは私の物……
//低音囁き
逃げられると思わないことね
でも良かったじゃない♪
これからはとことん優しくしてあげるわ、お世話もしてあげる
これからはなぁんにもお仕事しなくていいの、早起きも無し
毎日ずっと私の傍にいて、私を満たしてくれるだけでいいの
前と変わらない?
いいえ、もう意地悪なんてしない……
ちゃんと甘やかして、愛してあげる
あなたはただそれを全部受け止めて、同じように私に返してくれさえすればいいの
もう忙しいことも辛いことも何にもない……
//低音囁き
これでも、受け入れられないのかしら
当たり前? そう……
//病み
なら、あなたが受け入れてくれるまで、躾けてあげなくちゃ
あなたのご主人様は誰で、あなたは誰を愛するべきで、媚びるべきで、愛想を振りまくべきか……
うふふっ♪ 最初からこうしておけばよかったんだわ♪
だってこうした方があなたと離れずに済むし、あなたが逃げるなんて言い出さずに済んだんだもの♡
ねぇ……今、私、すっごく幸せ……
//低音囁き
逃げようとするあなたを一生閉じ込めることができて、幸せなの
安心して? 調教して、洗脳して、私のモノでいられることが幸せに感じるペットにしてあげるから、苦痛なんてすぐになくなるわ♪
楽しみね……んふふっ、フフフフフフふふふふふふふふっ♡
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