【270万PV感謝】エンディング後の過ごし方

未知広かなん

序章・聖女邂逅編

第1話 救世の勇者の前と今


『異世界召喚』



そう聞いた時に皆は何を想像する?


こう…漫画とかアニメ的なイメージで行くと、愉快な仲間達と共に異世界情緒溢れる中で色々な出会いをして、地球で体験出来ないような生活を充実させる…そんな感じじゃないか?


剣と魔法で活躍する世界…確かにそれはその通り


冒険して、生活して、活躍して…俺が見たアニメもそんな感じだった


そう…異世界召喚だ


それが5年も昔に俺、神藤彼方ジンドウ カナタに襲い掛かったの名前だ


その時は僅か12歳、小学6年生という幼さにしてこの地球とは異なる世界…『アルスガルド』へと召喚された


そこは文字通りの異世界だった…剣と魔法があり、魔物が闊歩し、見たこともない動物と植物が生態系を築き上げる

月は大きな物と小さな物が2つ空に浮かび、エルフやドワーフ、獣人に魔族と様々な種族がいて、馬車が人を運ぶ…まさに異世界


まだランドセルを背負っていた頃、ちょうど登校の為のバスに乗ろうと1歩踏み出した足はバスの床を捉えること無く空を踏み…浮遊感と共に落下した


歩道とバスの間に足を滑らせた訳では無い


文字通り…したのだ


景色が一転し、そこは周囲全てが極彩色の目に悪い色と光に塗り潰された空間となっており、そこをパラシュートでも着けているかのように…いや、水の中を重しをつけて沈んでいくように緩やかな落下でふわふわと降りていき…


ある瞬間、突然目の前が白一色に埋め尽くされ、思わず瞳を焼く光に目を強く閉じ…次に瞼を開いた時に視界へ入ったのは、巨大な地下空間だった


そこは異世界アルスガルドのとある国の王宮地下に存在した空間…装飾が彫り込まれた太柱が広大な地下の空間を支え、電気ではなく魔法による光の球が数多浮かび闇を打ち消す…そして、まるで野球スタジアムのような巨大さの光輝く魔法陣のど真ん中


始めは何が置きたのか何も理解できなくて、ただ困惑し続けて…その場に居た豪奢な衣服を身に纏った人達が、俺に戦う理由を突き付けてきた


当時の俺も当然だが、世間的常識や大人との交渉なんかしたこともない…父と母に困ったら助けを求めるのが普通な子供だった


いきなり訳の分からない場所に連れてこられて、命を懸けた戦いに身を投じろ、と言うのだ


家に帰りたいと、泣き、恐れ、絶望し…それでも帰る唯一の希望は、自分を喚び出したという王宮の者達が言った『この世界を破壊しようとする魔神を倒さなければ帰れない』という…今にして思っても意味不明な根拠なしの言葉のみだった


目的が分かった俺は、その幼さ故にその目的に必要な事を…必死に戦うための術を習得した


最初に使ってみれば、あまりにも使い勝手が悪い自分に与えられた魔法の才能に四苦八苦しながら…でも、そうでなければ帰れない…という情報しか与えられていなかったのだから当然だった


王宮の中の空気も最悪だ…役人同士が怒鳴り合い、非常事態とドタバタ走り回り、まだ幼い俺でも焼けるような刺激の空気を感じてしまった程に壊れていた


幸いにも強さの才能があった


この世界に入る時に、恐らくあの極彩色の空間で俺の体は地球基準からアルスガルド基準に変化していたという


地球では何の才能もなかったがアルスガルドから見れば魔強さの才能があった、というわけだ。

この世界での俺は一線級どころか、世界の上澄みに位置出来る力があったらしい


お陰でなんとかなった  


戦いが運良く起こらず…そんなことは無く


敵が運良く逃げていった…そんな事もなく


殺さずに解決できた…そんな事は起こらない


敵対し害意ある人間まで含め、地球であれば普通に複数の中小国家の人数を皆殺しに出来る数の命をこの手で奪い去った


この世界の人間は長きに渡る絶望的な滅亡の瀬戸際に立たされ続けたことで己を優先し欲望に準じる輩が非常に多く存在していたのは事実だ


あまりにも利己的で自分勝手で…人を踏み躙り快楽とする、見方によれば敵よりも厄介な人間は、はっきり言ってかなり多かった


だが…もはやこの時、地球へ帰れる、という希望だけが体を突き動かし、その為ならば障害となる存在は人間だろうと問答無用で血祭りにあげた


しかし…鮮血と屍の創り上げた道の先で、どうにか魔神の元まで辿り着いた


何度、死を幻視したか…幾度、理不尽な強さに心が潰されたか…どれ程の苦痛と絶望の果てに、さらなる恐怖と狂気にこの身と心を漬け込んだか…


しかし……だがしかし、その全てを踏み越えてこれの討伐を達成した


この時、俺は14歳…アルスガルドに来て既に2年の歳月が優に過ぎ去っていた頃だった


魔神の正体はどのような存在だったのか、自分が戦っていた裏側の動き、過去に何があったのか…知りたいことも知りたくないことも、知ってしまったが…何にせよ、これで全てが終わった




最後の目標である魔神を打ち倒したのだから!








そう思えるほど、この世界で呑気な過ごし方はしていなかった


王宮の思惑、不穏な動き、各国の情勢…魔神の元に至るまでの様々な要因…それは魔神とそれに付き従う存在とは別の、自分を喚び出した者達を原因とする不穏と不信


魔神は消えようとも、人の悪意は消えなかった


言ってしまえば、彼らからすると勇者など用済みなのだろう。むしろ大きな力を持つだけに扱いに困る存在でもあったのではないだろうか…


旅を終えて帰った王宮のとある場所…そこで溜め込んだ悪意への怒りが…全てを爆発させた


何もかもどうでもいい、この世界は自分しか信じてはいけない、目の前の敵は…全員消さなければならない

その信念と真理の元に…王国の何もかもを敵に回す行為を選択したのだ





俺は殆どこの世界へ愛想を尽かしていた


それこそ、帰れる可能性がなければこの世界などどうなってもいいと、そう思っていたほどに


12歳という幼少から戦いに身を置いていた俺は魔物と自分の命を狙う者達から身を守るために…殺して回ったのだ


地球の日本で、呑気に小学校に行き、その日の宿題に一喜一憂し、友人と校庭で遊び回る事を全力で考えていた…ただの小学6年生が、だ


感情が死に絶えていくのが、自分でも分かった


何も感じなくなっていき、命を奪うことに抵抗もなくなり、動じることもなくなり…


殺戮マシーンのように目につく害意を抹殺し続けた


目に映るのは外敵と血と屍の山、目にしたくもない敵意と悪意と強欲と傲慢、それが自分に向けられる…


何もかもが、汚い、穢れている


俺にはこの世界で自分に近づく存在全てが疑わしく、何もかもが汚れて見えた


死ぬかもしれないような戦いに集中していた頃の方がマシだと思った程だ…敵を殺していくだけで前に進めるのだから


一緒に戦っていた奴もいたが…何のために俺には着いてきているのか分からず、顔を知らない俺の後を付け回してその辺で戦い始めたりする…今思っても彼らを信じてはいなかった


だから……姿を消したのだ


あらゆるモノの前から…全ての関係を断ち切る為に


自分という存在を、この世界から消すかのようにして

 

ーーそれから3年後の、現在




俺は今…


























「あ、ティーポットを取って下さいカナタ。お茶、飲みますか?」


「…っ…おいしいっ……何のお肉だっけ……カナタ…?…今度一緒に獲りに行こ…?」


「ほれ、カナタ。郵便が届いていたぞ…お、来週に持ち寄り市場か…そう言えば調味料が少し減って来ておったな」



3人の少女とめっちゃ普通に過ごしていた




ーーー




彼女達と出会ったのは魔神を討伐し、王国に見切りを付けて、ただひたすら王国から離れ自分の存在をこの世から薄れさせるように旅をしていた時の事だ


魔神とその一派が使役する魔物が世界中を跋扈しており、魔神を打ち倒しても尚、それらが消えることはなく、未だに脅威として残っている


飼い主が消えれば、ペットは野生化する


それと同じだ…魔物は己の欲求を、生存欲を満たす為だけに行動を開始した


その辺のだいたいの魔物は獣と同じ程度の知能しか無い…操り手が居なければ凶悪な獣のようなものだった


そんな魔物に滅ぼされた大きな村があった


そこは多種族が暮らす交流の栄えた場所だったのだろう


魔族、エルフ、ドワーフ、獣人…そんな多くの種族が集まっており…そしてその屍を並べていた


原型を残した死体は殆ど無く、皆が魔物に食い散らかされ、流れた血すら舐め取られたような惨劇


無事な建物はどこにも存在せず、子供が積み木の家を張り倒したように、殆どの建造物はぐしゃり、と破壊され尽くしていたのだ


この村による余程激しい抵抗があったのだろう、魔物の死体までが地面を埋め尽くすように転がり臓物と腐った血が悪臭を放つ…この世界ではこれまでよく見られるような、地獄の一景色


そこに蔓延る魔物の残党、と言うにはあまりに数が多い大群を一掃し、静寂がこの場に戻って来たその時に…


村の中央に隠されたような地面に繋がる扉のような食糧庫の中からほんの僅かに嗚咽が聞こえていたのが最初だった


地面に扉を着けたような食糧庫は村の生命線であり、頑丈でかつ見つかりにくい構造となっていた

だからこそ、生き残れたのだろう


その先の気配を感じ取って蓋を開ければ3人の少女が身を寄せあって声を殺して泣いていた


恐怖に押し潰されそうな顔で、涙でくしゃくしゃになった表情で互いを抱き合うようにしてただひたすらに耐え忍んでいたのだ


何かを話しかけられたがあまり覚えていない…でも、その時はただの気まぐれで



「着いてくる?」



と尋ねただけだった


今思えば…こんな怪しい通りすがりの子供に着いてくる筈もないと思うのだが…何を考えたのか、彼女達は頷き合うと黙って俺に着いてきた


それが3人との出会い


心と感情の全部が死に絶えかけ、殺戮のために動く兵器と成り果てようとしていた俺を再び暖かい『人』へと戻してくれた運命との邂逅


この瞬間、たった1つの出会いこそが…神藤彼方の『魔神討伐物語』のエンディング後の1ページ目だった




ーーー




「カナタ、今度のお祭りに皆で行きませんか?カナタも勿論空いているでしょうし、放っておいたらいつまでも街に出ないですよね?」



時は陽の光が窓から柔らかな暖かさを届けてくる時間…そんな絶好の昼寝タイミングでソファーにスライムのようにダレていたカナタに話しかけたのは、別のソファに腰掛けた深紅色の髪を肩に触れない長さのセミショートにしたエルフの少女だった


シオン・エーデライト


15歳の少女であり、理知的で落ち着いた目付きにかけた眼鏡の似合う…大人びた雰囲気を纏った凛とした空気の美少女。異世界に溢れる長いぴん、と違った長い耳はエルフの証


地球で比べれば同年代の少女よりも背も高めで、何と言っても体つきはとっっってもメリハリのあるボディライン


文学少女のように文学的で知的な雰囲気を漂わせながらも色気を漂わせるドが付く美少女である


落ち着いた口調も相まって年齢よりも大人びて見えるくらいだ





「……食べ歩き…楽しみ……カナタも…行くよね…?……あんまり外でないのはダメっ……」



そこに、カナタが寝転がるソファの背もたれの外側から、ひょっこりともう一人の少女が体を乗り出して姿を表した


便乗したのは瑠璃色の髪をショートカットにした獣人の少女


マウラ・クラーガス


こちらも15歳であり、瑠璃色の髪と同じ毛色の猫の耳が頭にぴょこり、と出ており履いている短めのパンツの腰後ろからはにゅるりん、と靭やかな猫尻尾が空で泳いでいる

時折猫耳がぴくぴくと動くのは小動物的でとても可愛らしい


言葉数が少なく、表情の変化が薄いながらも、その瞳は共に出掛ける事を夢見て輝いており、そんな彼女は少し低めの身長にしなやかさを感じさせるスレンダーな体つきながら、しっかりと女性的な肉感に育った美しい肢体の美少女である


健康的な肉体美と揺れる猫尻尾が妙に艶やかさを醸す彼女も超が付く美少女だ





「その通り、たまには外に出ぬか?どうにもカナタは外出時は単独ばかりだ。我らと共に、街に繰り出すのも良いとは思わんか?」


キッチンからスリッパをぺたぺたと鳴らし、掛けていたエプロンを外しながら近寄ってきたのは少し古風な話し方で話に乗ってくる銀髪を腰に届くまで伸ばした…真っ赤な瞳とエルフより短いが尖った耳が特徴的な魔族の少女


ペルトゥラス・クラリウス


親しい3人からはペトラの愛称で呼ばれる彼女も年齢は15歳 


3人は同い年なのだ


強気で堂々たる態度と目付きは男でなくとも惚れ入りそうな程の意思の強さを秘めており、纏う雰囲気は明らかに15歳とは思えない程成熟さを垣間見せる

そして…これ以上無いほどのバランスのスタイルは出るところは主張し、引くところはしっかりと締まった女性的な美しさの輪郭は「どう神が悪戯をらしそこまで整うのか」という程に神がかっている


魔族特有の真っ赤な眼と、エルフより短い少し尖った耳がそこに妖艶さをプラスしているスーパーと付く美少女だ


これだけの男の欲望と女の夢を詰め込んだ3点盛りの花から声をかけられた男は…



「えぇ…いや、それラヴァン王国だろ?嫌だって、あそこは近づきたくない…俺、基本的にそのへん寄り付きたくないからこんなトコに住んでるのに」



表情を、丸で苦いものでも口に詰めたように歪めて、寝転がったまま起用に首をブンブンと横に振りながらざっくりと拒否したこの男


背は175cmちょい程と高めにさっぱりと短くした髪は特に癖や整えている訳でもない

体は鍛えているのかなかなかに筋肉質であり、女性によっては『かっこいい』と言われることもあろう容姿…イケメンと言うよりは普通に近いだろうか?


彼こそが神藤 彼方、17歳


彼はあからさまな3人の少女達からのデートの誘いを、非っ常に「うげ」と厄介そうに叩き切っていた



「カナタはどこに行くと言っても同じことを言いますから。ですが今回は通じませんよ?引き摺ってでも連れていきます。というか、こうでもしないと来てくれませんよね?」


「おい」


「…見てカナタ…圧縮した綿で編んだロープ…これなら…カナタ、縛られたって痛くない……引き摺ったら危ないけど…カナタなら大丈夫……」


「おい…」


「あぁ、因みに出発用の収納魔法に食糧は詰めるだけ詰めたからな。カナタよ、この家に食事は殆ど無いぞ?あー、王国に行けば美味い飯がそこら中で良い匂いを撒いておるだろうなー?」


「…」


物凄い手の回され方である


食い物で逃げ道をしっかり潰し、連行するためのロープを手で弄びながら、何が何でも彼を連れてお出掛けする鋼の意思が、3人の少女から感じられる程に


半眼になって思わず漏れる苦情すらも無くなるくらいに用意周到…いったい何が彼女達を突き動かしているのだろうか…?



「何をそんなに連れていこうとしてんだ、3人揃って…。俺が居なくても、金なら渡してあるだろ?移動も転移で一発、俺なんか要らないっての」


「そういう問題ではありません。まったく…」


「……カナタ…おバカ…」


「呆れた男よな…鈍感なのか、わざとなのか…」



そんな彼に溜め息をつく3人の少女…まるで「この男、まーたそんな事言ってるよ…」と口を揃えて言うかのような様子にカナタも「えぇ…?」と困惑を隠せない


しかし結局、彼を連れての外出に成功したのは猫の獣人マウラは「しゅぴん、しゅぴん」と縮めて伸ばすを繰り返していた妙に柔らかそうな素材のロープの迫力が強かったからだ


流石のカナタとて、ぐるぐるに簀巻きにされたまま人の往来極まるお祭りの街の中を引き摺って連れて行かれるわけにはいかないのである


しぶしぶ、と外着に着替えるカナタの後ろで「計画通り…!」と3人揃ってハイタッチを決める姿を、彼は見ていないのであったが…


こうして、3人の少女はまんまとカナタを立ち上がらせ、ウキウキと最寄りの国…ラヴァン王国王都へと向かうのであった




ーーー




「………ラヴァン王国は勇者祭の真っ最中……多分すっごい混んでるかも……」


「異界の勇者が魔神を討伐した日だからのぅ。うぅむ、勇者か…物語でしか聞かんがまさに絵物語の登場人物よな」


「はい。元は勇者が来た日のお祝いだったそうですが……毎年盛り上がっていると聞いていたので是非行ってみたかったんです」


「ま、ラヴァン王国最大の祭りの1つだからのぅ。しっかし勇者か……大戦が終わった所までは話に聞いているが、よく考えるとあとの話は聞いたことがないな…」


「勇者の話は飽きるほど読みましたけれど…どの物語にも『その後の勇者の動向』は記されていません。…正体不明の勇者…どうしているのでしょうね」


家を出る最中、部屋着から外用の服に袖を通しながら3人の会話に耳をピクリと動かすカナタ


勇者……それは異世界から召喚され、この世界を守るべく魔神討伐の大役を背負う世界の英雄にして救世主


これまでと幾度と召喚された勇者達が人類を守る為に戦い続け、人類の破滅と滅亡を寸前にて食い止めてきた。5年前に召喚された今代の勇者が見事に魔神を打ち倒してより3年の月日が流れたものの……そんな世界の救世主の姿を知る者は、実はこの世界に存在しない


かの勇者の活躍は凄まじく、魔物に踏み躙られ絶望とされた人類の領域を尽く奪い返し、人の集まる場所に迫る魔物を片端から殲滅する…あまりの強さに、同じ戦場に立てる者がほぼ居ないとされる程


だが、彼の姿は一切が知られていない…その動向も、今は何をしているのかもその全てが謎に包まれているのだった


世界を救った救世主にして英雄……勇者は今、どこで何をしているのか?


何故、そんな大物の行方が誰にも分からない状態なのか?







「さぁ…どうしてるんだろうな?」

 





『カナタ・アース』


この世界で名乗る事にしたその名前は故郷の星から名を借りた偽名


『神藤』という名を隠し、人里離れた場所に暮らす……一人の男なのだから



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