第6話お巡りさん、ここです

 そんな奴隷たちの不安や疑問等いちいち今からする事を説明して払拭させる事よりも、その身で体験させた方が早い為、無視して体力を回復させる【エリアヒール】と状態異常を回復させる【バッドステータス回復】の魔術を範囲術式で奴隷全員へとかける。


 その効果は劇的で【エリアヒール】により身体の欠損部分は無くなり、【バッドステータス回復】の魔術により死病で緑色や青色に近い顔色の奴隷達には血色が戻り元の健康的な肌の色へと変化していく。


 しかし、流石に欠損部分までは回復しないだろうと思っていたのだがそんな事も無く、欠損した手足がにょきっと生えてくる光景は少し気持ち悪かったのだが、気持ち悪さ以外については魔術の効果には大満足である。


 そして俺は予想通り上手く奴隷たちを回復させられた事を確認すると土魔術でプールを作り、水魔術でお湯を一気に注いでいく。


「何ぼけっとしている? その臭い体をどうにかしろ」

「あ……っ」


 そういいながら俺はすぐ近くにいた十二歳ぐらいだろうか?小学生高学年程の奴隷の手首をつかみ強引に立たせると有無を言わせず服を脱がす。


「…………………………お、お前らも早く脱げ」


 するとその奴隷の股間にはあるはずのご神体はなく、奴隷が彼ではなく彼女であることを告げてくる。


 やってしまったと思った時には時すでに遅し。


 この場だけ見ればただのド変態であり、もしここが日本であるのならば髪がぼさぼさで短く、みな骨と皮だけの身体で生気のない目をしている者ばかりである為この子が男の子であると勝手に勘違いしてしまったといったところで言い訳にすらならないだろう。


 そもそもの話、男性がいるかも知れないこの場で女の子を全裸にさせた俺は鬼畜だろうか?客観的に見ておれだって俺自身が鬼畜に思えるわ。


 いや、男の子であったとしても欠損奴隷だったお姉さんたちがいる場所で全裸にさせるのは鬼の所業であると気づく。


 しかしながらここで動揺してしまえばご主人様というメンツが初日からぶっ壊れてしまう為赤信号、みんなで渡れば怖くない精神でごまかすしかないと自分に言い聞かせ、何とか俺は全員脱ぐようにと命令を絞り出す。


 そして俺は気づく。


 全員ご神体が無いことに。


 お巡りさん、ここです。


 私がやりました。


「あ、あの…………、ぬ、脱ぎ終わりました」


 そして俺は自分自身の鬼畜さに現実逃避をしていると、この中で最年長であろう高校生程の背丈の女性が全員脱ぎ終わった事を告げてくれる。


「では先ずは全員このプールに入って、身体と髪の毛を水洗いしろ」

「「「は、はいっ、ご主人様っ」」」


 なんとかテンパっているのを表情に出さずに身体を水洗いするように命令できたと思う。


 それにしても七名もの異性の裸を目の前にしてエロは微塵も感じることはなく、骨と皮だけの身体を見てむしろ怒りと共に庇護欲を掻き立てられてしまう程だ。



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