序章2
昔、昔、あるところに小さな街がありました。
その町はとても美しく湖のそばに建つ城は、それは、それはきれいで旅人たちの間では常にあこがれの的でした。
時は立ち、その街は大きくなり、一つの王国へと発展しました。
そんな活気あふれる街にそれは、それは美しい王子様がおりました。
王子様のもとには毎日のように婚礼の申し込みや招待状が届き、毎日のようにお見合いが開かれていました。
そんな退屈に飽き飽きとしていた王子様はいつしか城壁の外の世界を夢みるようになりました。
あくる日、王子様は秘密の通路を使い、こっそりとお城を抜け出しました。
城の外の世界はとても美しく、王子様はお城の外のあらゆるものに興味を示しました。
最初こそ追いかけまわしていた護衛たちやお城のメイドたちもいつしか追いかけるのをやめました。
王子の楽しみに水を差してはいけないと思ったのです。
やがて、街の人々と身分の差なく交流する王子の噂は広まり、果ては北の山脈から東の大帝国までありとあらゆるところへともたらされました。
あるとき、そんな王子様の噂を聞きつけた東の大帝国のお姫様がお城へとやってきました。
王子との見合い話のためでした。
しかし、その日、王子と姫の初めての顔合わせとなる日に王子の姿はお城にはありませんでした。
いつものように城壁の外で過ごし、町の子供たちと遊んでいたのです。
怒ったお姫様はその日のうちに城の呪術師に魔女の遺産といわれる呪いの秘薬をもたせ、王国へとさしむけました。
それから幾日か後、王子様は体調を崩し、お城の外には出られなくなりました。
高い熱が出たのです。
王は王子様の病を治そうと国中の医者と祈祷師を集め、王子様の病を治すよう命じました。
しかし、どんな医者のどんな腕をもってしても、王子様の病がなおることはありませんでした。
街の人々は王子を心配し、花を手向け、祈りました。
民の間で王子様が不治の病にかかっているという噂が流れたのです。
噂の広がるのは早く、その噂は城にも及びました。
そこで家臣たちは王に有能な国外の賢者の招集を求めました。国外の有能な知恵や呪術で王子を救おうと考えたのです。
王はさっそく国外から優秀な祈祷師たちと医者、学者、魔術師、様々な専門家たちを集め、王子の救世主となる人物を探すと同時に再び、王子の治療を試みました。
しかし、いくら人員を増やしても王子の容態は悪化するばかり王様は頭を悩ませてしまいました。
やがて民たちはその病気ををこの大陸に古くから信じられている、魔女の伝説からとってこう呼びました。
魔女の呪いと…。
ボーンボーン
柱時計の音が私を現実に引き戻す。。
時計は12時を回っていた。
「もうこんな時間か?この先気になるし。もうちょっと余韻に浸ってたかったんだけど…。しょうがない、続きは明日、だね。」
私はページをめくる手を止め、本を閉じると部屋の電気を消した。
☆新人賞用に作っていたのですが、落っこちてしまったので(>_<)投稿してみました。一章、一章が長いので、電車とかで読むのは不向きかも…。お星様をいっぱいくれると、うれしいです。
☆評判が良ければ、次の作品も投稿する予定です。
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