恐ろしさのシェフ
私は莉里。
遠藤 莉里。
この頃ダイエットサプリにハマっている
この前に見つけたこれ
---飲めば一瞬のように軽くなる!脂肪?そんなのどこ行った?直ぐに痩せたい貴方へお勧め!---
こういう記事だ
これを見つけてからよく飲むようにしている
するとあら不思議
身体中の肉という肉が全て
無くなってしまったじゃないの!
私はこれを飲み続けるに限るわ
そうしてスリムボディを維持し続けるのよ
水着も何にも怖くない
いいわ
じゃあ、もう暫く寝ていようかな
あ、その前にご飯を食べよう
と思って今、レストランにいるの
店内の環境も綺麗
ビュッフェを頼みましょう
あ!早速おっけいかあ
では、行こう
わあ!そこらじゅうにずらりと並んでいるわ、食べ物!
あれもこれも美味しそう
私はあれこれを取っていく
そして終わって
席に戻ろうとした
すると後ろから誰かに掴まれた
!?
振り向くとそこには誰もいなかった
なあんだ
じゃないわよね
何だったの?今の!
誰かに後ろから掴まれちゃったわ
それが振り向いたら誰もいないだなんて
あの掴まれた時の感触
何だかひやっとしていた様だった
冷たかった
これってもしかして
そう思った私はビュッフェを食べながら調べごとをすることにした
席へ戻って
機器を使って調べ物をする
こういうのに詳しい人
確か
--ヨイガ スバル--
確かこの名前だったはずだ
検索をかける
すると出てきた
東京都.....
あぁ、少し遠い感じだ
いいだろう
行こうではないか
あ!記事を見ると電話番号もある
先ずはビュッフェを楽しんでから
私はお料理をなるべく沢山、堪能する
お肉に新鮮なお野菜
パスタ、パン、おにぎり
炭水化物もゆっくり味わって食べる
やはりこうでなくちゃね
何かをする前はこうでなくちゃ
このパスタのソース美味しい!
パスタとうまく絡み合ってるわね
パンもカリッとしていて、バターがたっぷり塗られていて、美味しい。
おにぎりもお米にいい感じにお塩が効いていて美味しい.....
お野菜も新鮮でトマトもキャベツもビスケットも何もかも美味しい!お肉も濃厚で油がよく出ていて塩胡椒もよく効いているわ。
そうして堪能をする
すると食べ終わったところまできた
「ご馳走様でした!」
私は両手をバチンと合わせて席を離れる
お会計は前払いなので既にしているので
そのままお店を出る
そうしていざ、行く
ヨイガ スバルさんのところへ
乗り物は無いので都内を走る乗り物に乗るしか無い
私は乗り物を待つ
予定では、あと6分後に着く
いい感じ、かな
その間、これから行くところを調べながら待つことにした
「彼は有能である。容姿だけでは無い。」
「霊体生物を生み出すこともできるようだ。彼に任せておけば後は確実に安心だと言える。」
「美を追い求めていた私も彼には恋をしている。彼は優秀。私は幽霊だけど。」
「優秀。信頼は置いていい。丁寧にしてくれる。」
感想を見てみると良いことばかりが書いてあった。若干おかしなコメントもあるが。
そうして見ていると乗り物が来た
私はそれに乗る
そして席に着く
すると乗り物は発進した
乗り物が動く快感がある
何だか秘密基地へ向かっているみたい
楽しい
私はコメントをある程度見終わった後
うつらうつらと眠くなってきてしまった
どこまで行くかの設定はしてあるし
眠ることにした
ーーーーーーーー
ーーーーーー
ーーーー
ーー
んっ
ふあああああ
まだ着いてはいないみたい
乗り物はまだ動き続ける
私が降りる駅まであとどのくらいかな
私は持ってきていたアルコール薬を飲むことにした
するといい感じに気持ちが良くなってくる
顔も火照る
ここで一つ、想像する
私が豪華な家を買ったとしたら
どんな人が一緒に住んでくれるかな?
私のことを素敵な女性として見てくれるかな
うん。いいなあ。楽しいなあ。
そうしてみんなでおやつを分けて食べて
って、いいよね
いいじゃん。
そういう社交サービスもあるのが私だ
私のいいところを思い出せてよかったわ
やはり自分に帰ることは大切ね
コーラも良さそうだよ。サービスするの。
帰ったらいろいろやってみせようっと。
このまま想像のままで終わるのもいいしね
猫も入れて
あ、いいねそれ
可愛いじゃん
お菓子にはテレビで赤ずきんトドルを見てもいいかな
物語も楽しいけど、アレクさん目当てなのだごめんなさい。
国王様もかっこいいよね
あれ?
国王様って
見たことあるはずなのに
記憶が抜けている
何度も話題として出されるし
そのお姿も見たことあるはずなのに
何でかしら
いつも記憶から抜けている
何も見ていなかったかの様に
うーん
ここは不思議なのよね
まあ、それはそうとして
国王様も私の家に来たらいいのに
みんなでパーティ楽しそうだよ
いいなあそういう世界
平和な世界を考えると気分が良くなる気持ちだよ
物入れは綺麗に模様が飾ってあるのがいいかな
何色がいいかな
ラメ入りは少しでいいかな
ツヤのある優しいピンク色良さそうだね
黒もいいなあシックで
入れる小物もデザインに考えられたものを欲しいなあ
うん。それがいいかもしれないなあ
あっ!
ーーー駅!ここだわ。降りなきゃ。
私は席を立ち
出口から乗り物を出た
えーっと 確か
ここからどう行くのかしら
マップを見る
ふむふむ
なるほど
ここからあそこへ行けばいいのね
おっけい
私は向かう
マップのとうりに向かう
進み続ける
するとあるお屋敷の様な建物が見えてきた
あれかしら
和風の建物だ
写真によると、ここで間違いなかった
そして私はインターホンを鳴らす
すると中から「はい。只今。」と美しい女性の声が聞こえてきた。
するとしばらくすると
玄関のドアが開かれ
中から長身の和服を着た美しい女性が現れた
綺麗。見惚れる。女の私でも。
「こんにちは。あらまあ、良くないオーラをお持ちで。しかしお客さんのお気持ちがとても明るいので、大丈夫ですよ。フフ。」
その声と笑顔は大変美しかった
そして、良い雰囲気だった
「では、今からご案内をさせていただきます。こちらです。着いてきて下さいな。」
私「はい!」
私は女の人に着いていく
お屋敷の中は大変綺麗だ
全てが整えられている
お庭の自然も綺麗だ
水たまりのようなところも
そうして女の人がとあるお部屋の前で止まった
「こちらです」
笑顔で手で指し示してくれた
私はお礼を言って中に入る
そこにはさっきの女の人にも勿論負けないくらいの美しい雰囲気を持つ男の人がいた
というより、美青年だ
となりには黒くて丸い生物の様なのもいる
あれがもしかしてコメントで見た霊体的生物だろうか
「こんにちは。ようこそいらっしゃいました。お嬢さん。先ずは、こちらにお座りになれ。」
生物「きゅーーー!!」
男の人に言われて前の座布団に座った
生物は目の前の植物を眺めながら何か声を出している
「あぁ。それだと貴方の足が悲鳴をあげるでしょう。普通に楽にしていたらいい。」
私はそのとうりにした。
両足を伸ばして楽な体勢になった
「それでいいぞ。黒、茶を持て。」
生物「はーい!スバルさまーっ」
生物はドアから出てどこかへ行った
今あの生物、この男の人のことをスバルって
ということは
この人が、スバルさんなの.....?
「言い忘れていたな。俺が、ヨイガ スバルだ。」
やっぱり!
それを聞いて安心した気持ちになった
私「あの、スバルさん。私に今、何かおかしなものが取り憑いているかな?」
スバル「憑いている。シェフの霊だが、今は居ない。ただ、オーラだけが残ってる。」
私「シェフの、霊。オーラだけ」
スバル「あぁ。そうだ。オーラと言うのはな、その霊の思念だ。貴方に憑いているものは悪いものだ。」
私「そんな」
スバル「安心しろ。助ける。その為には、まずその霊に憑かれたらしき場所へ行かないとならない。貴方も。」
私「憑かれた場所.... 多分あのレストランよ」
スバル「そこか。なるほど。そこでならシェフの霊に取り憑かれていても無理もないな。ならば、明日か明後日に行くぞ。」
私「ちょっと待って。今ここでお祓いをして仕舞えばいいのでは?」
スバル「それは出来るが、それだとまた憑かれるぞ。」
スバル「相手は地縛霊なんだが、今回の場合は貴方が直接行って自分が憑かれるべきではないということを証明しなければならない。」
私「えぇ。あの幽霊が私に取り憑いてそれを見ればいいのに。」
スバル「何故か相手はそれを否定しているんだ。恐らくだが、まだ自分が死んだことに気が付いていないのだと思う。」
私「なるほどね。早く分からせてあげなきゃ、だね。」
スバル「そのとうりだ。その為に、明日か明後日にそのレストランへ行くぞ。」
私「明日か明後日....。明後日がいいかな。私、とても疲れちゃった。」
スバル「あぁ。いいぞ。明後日に行こう。今日と明日らゆっくり休め。」
私「ええ。ありがとうスバルさん。では私、一旦帰るね。」
スバル「何を言っているんだ?そうしてしまったら貴方は再び憑かれてしまうかもしれないのだぞ。オーラが拙い。ここにいろ。泊まっていけ。」
私「ええっ?!泊まるの?」
スバル「当然だ。そのまま帰ってはいけない。」
私「なるほど、ね。」
するとドアから何者かが入ってきた
生物「お待たせいたしましたーー!お茶でーーす!」
その高くて愛らしい声で私達にお茶を運んできてくれた
スバル「まあ、今は茶を飲んでいけ」
私「え、えぇ。そうするわ。」
お言葉に甘えてお茶を飲む
あっ美味しい!
スバル「美味いだろ?いいお茶を取り揃えている。」
私「うん!いいと思うなあ。」
生物「美味しいでしょー?また欲しくなったら言ってね!」
笑顔になる
では、お言葉に甘えて明後日まで、ここに泊まらせてもらおう
私はここで明後日まで過ごすのだ
生活の道具
どうしよう
それを懸念して
つい、あの黒色の球状の生物に話しかけてしまった
生物「うん。それなら問題無いよー!僕達がやっておくからねー。」
私「あの.... 実は私今 生理中で」
生物「せいり....?....あぁ!うんうん。問題無いよー。おトイレの入れ物も、吸収するものもちゃーんとあるからねー!」
するとスバルさんがこちらに来た
スバル「よく対応できたね。黒。」
生物「えへへ!」
撫でられている生物のその姿はモチモチとしていて柔らかそうで愛らしい
私「ありがとうございます。とても。スバルさん、その生き物は霊体の生物かしら」
スバル「そうだ。これは俺の霊力で作り出した生物だ。名前を黒という。」
黒「宜しくね、莉里さーん!」
愛らしい
高くて愛らしい声だ
丸くて柔らかくて
虜になっちゃいそう
スバル「ようし。黒。よくやった。そろそろ行くぞ。莉里さん。何かあったらいつでも声をかけてくれ。」
莉里「え、ええ!」
親切に
ご丁寧に
本当にありがたい
私はこれから案内された自室へ向かった
良いところだ
綺麗な内観である
お布団もある
お茶も
何て素敵な和の部屋なの
私は疲れたので
取り敢えずそのベッドで寝ることにした
すると体と寝床がくっつく
眠たいと体が言っているのが分かる
私は吸い込まれる様に寝る
ーーーーーーー
ーーーーー
ーーー
ーー
そして起きると辺りは暗くなっていた
時間を確認すると丁度深夜に差し掛かろうとしていたところだった
すっかり生理の吸収のものがいっぱいいっぱいになっていた
取り替えに行きにトイレへ行く
トイレってどこかしら
この広いお屋敷
どこにあるのかも分からない
トイレ
私は命じられたお部屋へ行くが
中を見ても誰もいなかった
諦めて踵を返そうとした時
スバル「何をしているんだ?寝ぼけて」
そう言われた
驚いて振り返るとスバルさんが片手に鍋を持っていた
スバル「よく眠れたか?食事を持ってきたんだ。」
私「スバルさん!あのね、おトイレどこかしら」
スバル「すまないな。案内する。こちらだ。」
スバルさんは案内をする
するとトイレに着いた
私「ありがとうございます」
私は用を済ませた
そして出てくる
あぁー
さっぱりした
スバル「お嬢さん、腹は減ってはいないか?飯が出来ている。」
私「あ!いただきますー。」
お言葉に甘えた
すると食事室へ案内された
ドアを開くと
黒さんが既に座っていた
お茶をすりつぶしているようだ
黒「あ!スバルさま。美味しそーう!」
スバル「美味いぞ。沢山食ってくれ。」
黒「いただきまーす。莉里さんもいっぱい食べてね!」
私「いただきますー。」
お料理はどれも美味しそうだった
実際、美味しかった
天に昇りそうだった
黒「おいしーい!スバルさんさすがー。」
スバル「沢山食って栄養つけろ。」
私既に栄養満点だよ
しかし美味しい
男の人の作るのもおいしいのよね
黒「美味しいよねー。美味しいよっ。」
私「流石大人の男の人の作るのは違うよね。」
黒「あー、莉里さん。あのね、スバルさまは15歳なんだよ。」
私はそれに驚いた
じゅっ
じゅうご?!
相当な子供で驚いた
とても大人っぽい
感心である
頼りになりやすい
スバル「何を俺の方を見ているんだ」
私「ううん。何でも無いよ。」
スバル「食ったら夜散歩にでも行くか?起きたばかりで眠れないだろうし。」
素敵な提案
私「ええ。乗るわ。」
黒「のったのったー!」
みんなは意気が合った
ご飯も美味しい
先ずは食べよう
スバルさんの作るお料理ってとても美味しい。
15歳の子にしては大人っぽいし
いいじゃない
そしてご飯を平らげ
夜散歩の準備をする
そして顔を洗ってみる
綺麗にさっぱりした
流石私。綺麗。
そういう想いが気力を出させてくれるのよね
そしてスバルさん達が待つ玄関へ行く
あ!待っていてくれてる
私「スバルさーん!」
スバル「待っていたぞ。莉里。」
あ!名前で呼んでくれた
私「これから行くのよね?あのレストランに。」
スバル「そうだぞ.....って、違うわ。夜散歩だ。」
私「ちょっとカマをかけてみただけよ。」
スバル「分かってる。さあ、行くぞ。」
そうして私達はスバルさん達と一緒に夜散歩へ向かう
楽しい楽しい夜散歩の始まりだ
このイケメンくんと
見るほどかっこいいなあ
スバルくんかっこいいわ
スバル「何を俺の顔を見ている」
私「ええ?なんでもないよー」
進んでいく
黒「スバル様ー。お散歩って、どこに行くのー?」
スバル「そうだな....。最近できたあそこにでも行くか。」
黒「最近できた?あ!あそこかあ!うん。いいねー。莉里さん良かったね!楽しいよー。」
私「楽しいの?そうなんだね。いいなあー。」
私達は進む
途中の植物が綺麗で香りがいい
そして風が心地いい
どこからお家から漂ってくる料理の香りもいい香りだ
空を何気に見上げると月が綺麗だった
しかも満月
あら綺麗
癒される
ふと、隣の黒くんも満月を見た
私の感じを察知したようだった
黒「綺麗だねええええ」
スバル「そういえば、今日は満月か。綺麗だな。」
みんな上を見上げる
黒くんは丸くてまるで満月みたいで可愛い
それを言っちゃうのは失礼そうな気がしてやめた
スバル「そういえば黒、お前って満月みたいだな。」
黒「ええーっ?あそこまで僕黄色くないよー。」
スバル「いいや。そうではない。丸さがだ。」
スバルくんが言ってしまった
黒「もーう!ぼく、丸くないもーーん!ムキムキの筋肉質だもーん。」
すると黒くんは筋肉をムキムキッと自分の体を固くした
ほんの少し梅干しのようになっただけだった
何だか可愛い
スバル「ハッ。そのようなものでムキムキだなんて言うものではないぞ。いいじゃないか。お前は丸さが良いんだ。」
黒「よくないもーーん!むーっ。」
黒くんはほっぺたを膨らませた
かわいい
スバル「全く。お前は冗談が通じないよな。」
黒「通じるもんっ。」
和気藹々とした二人のやりとりは和む
私達はそのようにして進む
通りの建物
ゲーム店も
会社も
お店も
全てが良い風景を
醸し出していた
私達は感性に浸れる
この夜の風景
色とりどりの光だらけで素敵だわ
黒くんがさっきからにゃうにゃう言っている
ふと、スバルくんの方を見ると
彼の美しい顔が光と影とグラデーションをしていて素晴らしかった
思わず見惚れそうだ
一つ一つの顔のパーツがしっかりとしていて
美形なのよねえ
見惚れながら進む
そのように和気藹々としながら進む
素敵なスバルさん
そうしているとやがてある場所に着いた
スバル「ここだ。着いたぞ。」
「ウサノバルンピ」
何だこの名前は
よく看板を見てみるとピンク色のウサギのキャラクターがあった
何あれ?
そしてここはどこ?
どういったところかしら
スバル「ここは楽しいぞ。」
黒「うん!楽しいんだよー。」
二人がそう言うので私は行くことにした
入園料はスバルくんが払ってくれた
つまりここは遊園地ってことかな?
黒くんは無料なのは当然だった
人じゃないもの
見えなくすることもできるし
私達には見えるけどね
そして入った私達
見渡す限りが楽しそうな遊園地だった
人々も多い
黒「うわーい!ねえ莉里さん、スバルさん、なんの乗り物に乗るー?」
スバル「俺は何でもいいよ。」
私「私はあれで!あの、椅子がどんどん跳ねるように下に下がっていくの」
黒「あ、いいねー」
スバル「良いぞ。何でも乗り放題のコースにしてあるから、好きなのに乗れ。俺も付き合うわ。」
黒「スバル様乗り物好きなんだねー。」
スバル「そうだと良いな。お前たちがどうにかならないか心配なんだ。」
黒「なるほどねー。」
私達は乗り物の前に着き
いざ、前の止めを開けて乗る
すると合図の音が鳴り
乗り物が動く
上へ動いた
ヒューーーンッ
そして乗り物の機械の一番上で止まった
すると下に降りた
ヒュンッ
ヒュンッ
ヒュンッ
少しづつ、下に急に降りるような感じだ
この遊園地の遊戯はどこの遊園地にでもあるような感じで楽しい
まるでカエルが飛ぶように降りていくのだ
そして一番下まで降りる
するとまた一番上まで上がり
またヒュンッヒュンッと下がる
これを数回繰り返す
そして楽しかったー
やっぱり遊びものはこうでなくちゃね!
黒くんは楽しそうだ
スバルくんは笑顔だ 優しい笑顔
それが良かった
雰囲気的に楽しいじゃん
さて、お次は何にしようかな?
ジェットコースター乗ろうかな
私「ジェットコースター良さそうだね!」
黒「あ!確かに。」
スバル「いいな。行くぞ。」
私達は行く
ジェットコースター前に着く
そして乗り物の目の前にまで行き
乗る
するとコースターが動いた
ゆっくり動いていく
ガタガタと音を出す
まるで昔風だ
いいじゃん。
そして一番上でまで着いたと思ったら
徐々に乗り物が下へ向き
急降下!
きゃーーーーー!
コースターは素早く進む
どんどん進んでいく
どんどん進んでいく
素早く
上がったり下がったり
それを何度か繰り返していく
すると乗り物は終わる
楽しかったー!
スバルくんも黒くんも楽しそうだった
さてお次は何にしようかな
黒「お次は屋台でポップコーンにしようよー!」
スバル「あぁ。いいな、黒。確かにそれがいい。よくやったぞ。」
ん?
よくやったとは
何だろうか
よく分からないけど
行くことにした
屋台だ
着き、ポップコーンを頼む
ぽんぽん、と弾ける音がして
しばらくすると来た
それをみんなで食べる
気になったのが、二人の顔が何やら怪訝そうだ
何だろうか
何を懸念しているのだろうか
二人はポップコーンを摘みながら
ある方向を見ている
私も見てみる
屋台の厨房を見ているようだった
私も見てみるが
何も無いように見えている
二人は怪訝そうに見ている
何か私には見えない何かがいるのだろうか?
2人は怪訝そうに見た後
再びポップコーンに向き直り
お互いに何かを頷きながら食べなおった
それでも若干、厨房の方をたまに見ているようだった
私「何か見えるの?」
スバル「.........。やはりかとおもってな。」
私「やはりか?」
黒「あの厨房の中に、いるの。」
私7いるって、何が?もしかしてあの私が取り憑かれているかもしれない?」
スバル「その可能性が高い。お前に取り憑いてきた霊体は1人だけでは無い可能性がある、」
私「うん。そうよ。......ええっ!?そうなの?」
黒「この人で終わりかもしれないけどね。」
スバル「俺がお前を見た時にハッキリと姿を感じたのは一体だ。だが、まだ何かがいるような気がしていたんだ。」
私「えぇ!?何でそれを言ってくれなかったの?」
スバル「言うとお前にとって悪いような気がしたからだ。ここに来たのもそれを確認するのが第一の目的だ。」
私「えぇ、私は別に驚かないわよ。それならちゃんと言ってよね。私は受け入れるわ。」
スバル「そう、か。それなら良かったな。お前は一々感情が一喜一憂する様に見えているからな。前向きなのは感じているが。」
私「あー、うん。前向きだよ。何かいるって、具体的に何がいるのか、分かるの?」
黒「犬かな。そして蛇や猿。」
私「人じゃないのね?では、それらは悪い存在なのかしら」
スバル「あぁ。悪い存在だね。」
私「っ!」
スバル「ほうら。そういう風に驚くんじゃないか.....」
私「いいえ!驚いてないわ。悪いものがあそこにいるのね?それらも私に取り憑いている?」
スバル「そういうことだ。だからこそあそこにいる」
屋台の厨房
黒「恨めしそうにこちらを見ているから、そうだよ。」
私「うーん。そんなに憑いてるなんて。」
スバル「気にするな。明るいのがあなたの良いところだ。」
黒「後で祓ってあげるからねー。」
私「気にしていたら憑かれないとい言うしね。」
スバル「よく分かるじゃないか。そういうことだ。」
黒「あれらの悪影響を受けちゃダメだよー。」
私「えぇ。気をつけるわ。にしても、何で屋台に。」
黒「シェフの幽霊に調理をされてしまったんじゃないかな。」
私「犬を調理するだなんて信じられないね、世界にはそういう国もあるらしいけど。」
スバル「非道的に感じるね。まあ、そろそろ行くか。次の乗り物に。」
私「うん!いいね....。あのさスバルくん。何でこんな楽しいところに私が取り憑かれていた幽霊がいると思っていたの?」
スバル「あれらがこのような場所に何か思い入れがあったからなのだろう。」
黒「例えば、どこかの遊園地の屋台で料理にされちゃったとかかなー?」
私「まぁ、それは残酷ね....。」
スバル「仮定の話だがな。」
私「動物が殺されてしまうなんて。しかも、人が食べるために。」
スバル「その感情を成仏させる為にも、乗り物へ行こうぜ。」
私「えぇ。行くわ。」
黒「楽しもうよー。」
私達は再び次の乗り物へ行くことにした
次は大風船フライトというものだ
私達で決めた
そこへ行き
乗り物、巨大風船の目の前に着いた
その上にみんなで乗る
すると風船がどんどん膨らんでいく
すると私達も上へ上へと上がる
すると風船が最大まで膨らみ
ボヒュウウウウウウウウウ
と音を立てて風船の中の空気が抜ける
その空気に乗って私達は飛ぶ
前方へ飛ぶのだ
上へではない
私「きゃーーーーーっ!」
すると向こうに着陸地点があったので
そこに落ちる
ふわふわだった
ボフッ
みんなも落ちる
気持ちよかったー!
空を飛ぶって素敵ねー!
黒「良かったよねー!」
スバル「フフッ。こういうのがいいな。」
そして私達は次のアトラクションへ行く
スバル「次は観覧車だ。」
私「いいねえ!行こう。」
そして私達は観覧車へ行く
そこは楽しい
私達は観覧車の目の前に着く
そして観覧車に乗る
するとどんどん上がっていく
この風景が良いのだ
2人も楽しそうだ
しかもここ以外の夜景も見える
綺麗だ
スバル「いいな。綺麗な夜景だな。」
黒「綺麗だよねー。ぼくはここでお酒を飲みたいなあー。」
スバル「お前にはまだ早いぞ。黒。」
私「私ならいいけどね。」
黒「ちぇーーー。」
というより、そもそも黒くんって何歳なんだろう
あからさまに分からない
そうして観覧車を楽しむ
楽しい時間だ
終わりになり
降りる
私「あぁー良かったー。」
スバル「こういうのもいいよな。」
黒「ねえねえ、次、どこいくー?」
そうして私達は楽しい時間を過ごした
とても楽しい時間だった
そして遊園地を出て
帰る
その帰り道はすっかり灯りも消えかけていて
それが空の星々を灯し
美しい
私「ねえスバルさん。私、夜のお散歩がこんなにも素敵なものだなんて思わなかったわ。できればまた、来たいな。」
スバル「いいな。それ。またいつでも連れて行ってやるぞー。」
スバルさんは受け入れてくれた
黒「ぼくも行きたいー!」
スバル「あぁ。お前も行こう。」
黒「うわーい!」
私達はお屋敷へ戻る
私「あのさあ。遊ぶというよりは幽霊調査が目的だったの?」
スバル「そうだぜ。ただ、その正体が知れたから遠慮なく遊んだんだ。楽しかっただろ?」
私「うん!楽しかったわ。」
黒「楽しかったよねー。スバルさんも僕もお化け屋敷は全然平気だったからよかったけど、莉里さんは大変そうだったね。」
私「んええ?そこは放っておいてよー。」
スバル「船の乗り物が良かったな。」
私「それね、楽しかったよね。」
私「街の明かりがなくて夜空のみで綺麗。」
スバル「神秘的だよな。好きなんだ。こういうの。」
私「スバルくん」
そう言うスバルくんは素敵な見た目をしていた
黒「僕も好きだよー。きらきらしているよねー。」
スバル「あぁ。綺麗だ。」
そうして相合としながら屋敷へ帰る
進む
進む
進む
そして着く
黒「ただーいまー!」
屋敷の中はすっかり暗かった
何も光がないほどに
スバル「暗いな。よし。俺に着いて来い。」
それはまるで
「この屋敷の中には得体の知れない何者かがいるかもしれないから俺のそばを離れるな」と言っているように聞こえた
そこでふと思った
ゆっくり進みながら話しかける
私「スバルくん。今少し話せるかしら。」
スバル「いいぞ。何だ?」
小声だ
私「私に憑いている霊はウサノバルンピの屋台でいたので全部?」
スバルくんは足を止めた
そして何かを考える
そして足を再び進める
「ついて来い。」と言われた
そして答える
スバル「あぁ。全部だ。ただ、シェフの悪霊が少し厄介なんだ。」
私「厄介っていうのは」
スバル「色んな感情を纏っているように見える。」
私「なるほど。」
黒「惑わされないように気をつけなきゃねー。」
進む
進む
進む
そしてスバルくんが足を止める
スバル「ここだ」
緊張が走る
そこは廊下の突き当たりを右に少し行ったところだ
さらに行けば客間だ
スバルはその廊下の横の植物ばかりのところを指し示している
スバルは数珠をその中のどこかに向かって投げた
すると悲鳴の声が聞こえてきた
するとその中から上に何かが飛び出してきた
見ると両腕が合計6本ある何かだった
真っ黒い
スバルくんが数珠をそれに向かって投げた
すると数珠が空の周りを囲む
そして思い切り締め上げる
するとそれは押しつぶされ
悲鳴を上げ
消えた
終わったようだ
黒「どこかから迷子になって迷い込んできた悪霊だったみたいだねー。」
スバル「あぁ。この俺様の屋敷に入るとはいい度胸だ。」
私達はまた進む
事は終わったようだ
すると屋敷の中にほんのりとした電灯がついた
そして私達は客間に入る
そしてすっかり眠くなっていたので
寝る
いい夜だったな
隣に黒くんが寝ている
丸くてかわいかった
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーーーー
ーーー
ーー
目が覚めた
翌日のようだ
辺りは太陽の光だ
私は朝ごはんを食べに行く
前に、また女性特有のあれでいっぱいになっていたので
取り替える
そして朝ごはんへ行く
食事の部屋だ
すると黒くんがいた
黒「あ!おはよう莉里さーん!今スバル様がおご飯を作ってくれてるよー。」
私「いいね!スバルくんの作るご飯は美味しいから。」
黒「美味しいよねー。」
黒くんと楽しくお話をしている
するとスバルくんがお料理を持ってきてくれた
スバル「あぁ莉里。おはよう。飯ができたぞ。食え。」
そして目の前に置かれる
私「わあ!美味しそう!」
スバル「だろ?俺の手作りだからな。」
スバルくんはお嫁さんより上手に作るかも
って思ったなあ
私達はいただきますをして食べる
うん。今回も全部美味しい!
あれもこれも
美味しい。
黒くんも全部食べてる
スバルさんも食べている
そして自分で自分の料理に良いと言っている
流石
私は全部食べ終えた
そして手を合わせてご馳走様をしたわ
今日は何をしようかしら
明日行くのよね
ずっとスバルさんの顔を見ているのも良いなあ
黒くんをふにふにしているのもいいなあ
私はスバルさんを見ることにした
みんなで食べ終わって食事の部屋を出る
そしてスバルくんについていく
相変わらず綺麗だ
よく見ると筋肉質じゃないか
いいね
いま食べたものが絶賛スバルくんの体の中で
栄養になっているのね
まあ、素敵ね
ぐふふ
スバルくん
君は美しい
その体
大きいね
君の中の細胞たちが神のために動いているのよ
いいねえ
あっ
食洗部屋に着いた
そして食器を洗にかけるスバルさん
いいねえ
見惚れるなあ
綺麗
スバルさんが部屋を出ようとこちらに向き直った
スバル「何をしているんだ?」
私「ううん。なんでもー。」
スバル「俺を見るのは良いが、あまり過ぎるなよ。」
私「うん。」
ゆ、許してくれた!?
大変
スバルさんの美形を見まくれる
ずーーっとスバルさんの跡をついていく
どこへ行くのかな
風に流れるその和服、素敵ね
足長いね
君って頭もいいよね
その燃える瞳の色、綺麗だね
髪の毛の色、綺麗だね
むへへ
その体いいね
君はゲームとかするの?
格闘ゲームとか
しそうだよね
お札を使って
あ
どこかへお出かけかしら
玄関に向かっている
お出かけのようね
玄関を出る
私も出る
何処かへ行くスバルさん
昼間はまた違った感じの雰囲気
明るくて
賑やかで
そのままスバルさんをつける
その足の動き、綺麗だね
足が素敵ね、長くて
いつも和服なのね
ああ綺麗
筋肉質いいわあ
男の人って感じ
そのさりげなく見える血管も素敵よ
あら!
何で毛が一本もないのかしら?
不思議ね
その太ももも綺麗ね
筋肉質だわ
首も素敵ね
もしこの世の王様がスバルさんだったら
ああなんて素敵なの
みんながスバルさんに従う
その歩き方
王様みたいだね
ほら、みんなも見ているでしょ?スバルさんのこと
街ゆく人々はスバルさんを見て惚れていた
次に私を見てゾッとしている
いいよそのくらい
スバルさんをストーカーできればいいんだもーんっ
あ、スバルさんの腰がある
ねえ、スバルさんもするの?
うんち
何だかスバルさんのって薔薇の香りがしそうだよね
分かる
うんっ?
顔が少し見える
その輪郭どうしたの?
彫刻みたいじゃん
髪の毛は?
あっ
綺麗に靡いてるじゃん
何でそんなに一本一本繊細でサラサラしてるの?
あっ
お店の中に入った
私も入る
おっと中から美味しそうな匂いが
ここで何を買うのかな
スバル「............おい。莉里。」
私「えっ!?」
スバル「そろそろやめてくれ。どう考えても不躾なんだよ、それ。」
私「えっ!?別にいいじゃない。」
スバル「やめにしろ。変だわ。」
そう言われて仕方なくやめにした
スバル「全く。本当に人の目が分からないんだな。」
私「うん。分からないよ。分かっていてもだよ。」
スバル「そうか。まぁ、気をつけるようにしろよ。不審者に見えるからな。」
私「うんっ。ここで何買うの?」
スバル「今日の夕飯の食材だ。後、ちょっとな。」
黒「ちょっとだよねー。」
後ろから声がしてびっくりした
黒くんだった
いつの間に?
私「いつからそこにいたの?」
黒「莉里さんがスバルさんの後ろを付けていた時からだよー。最初からね。」
最初からって
全く気付かなかった
私も同じく後ろからつけられていたってこと?
黒「うん。そうだよー。」
まあ
私も同じ罠にハマっていたんだ
待てよ?私は今スカートを履いている
黒くんは丸くて飛んでいる
ということは
キャーッ!
いや、そうだと決まった訳じゃないんだ
考えるのをやめることにした
私「じゃあ、これからお買い物に行くのね?」
スバル「そうだぜ。折角お前達も来たんだ。何か欲しいものがあったら買っていけ。」
私達はお言葉に甘えた
私「ねえそういえば黒くん。」
黒「にゃんだーい?」
私「どうしてついてきたの?」
黒「面白そうだったからだよー!それだけだよー。」
私は言葉が出なかった
お買い物の最中は店の中は色んなものを見れて楽しい
あれこれ色んなのがある
果物も安い
その他の体洗用品も安い
家具もある
さすがお店だ
感心するねえ
デザートコーナーもある
あ!このマフィン可愛い!
上に虹色のクリームが乗っている
これ美味しそう!
黒くんが向こうからやってきた
黒「くんくん。ここら辺、あまーーい香りがするなあーー。何だかいい匂いだなあーー。」
黒くんが鼻をくんくんさせながらこちらに来る
黒「あっ!莉里さんちゃおー。あっ、お菓子コーナーだ。美味しそうー。」
黒くんはデザートコーナーを見る
私「私はこのマフィンを買ったわ。」
黒「あ!それ美味しそうだねー!ぼくも買うー。」
黒は私と同じマフィンを選んだ
黒「後は何にしようかなあー」
黒はデザートコーナーを見ている
私は他に欲しいものはジュースだった
飲み物コーナーへ行き
飲み物を見る
今の気分的に乳飲料系が欲しいなあ
乳飲料を探す
「飲めば骨太!濃厚チョコレート牛乳!」というのがあった
それを選ぶ
美味しそうだ
私はそれを選ぶ
これで、私が欲しいものは今のところはないかなあ。
あれももうすぐ終るし
うん。これでいいかな。
私はスバルさんの元へ行く
相変わらず美形だ
スバルさんは買い物を続けている
あれこれ買っている
お金持ちなんだなあ
あれこれ
あれこれ
すると黒くんが向こうからやってきた
黒「にゃーーー!」
そしてスバルの元へ来た
スバルは黒の頭を撫で撫でする
「えへへ!」という黒
スバル「ようし。みんな欲しいものは買ったか?では、そろそろ行くぞ。」
スバルはお会計を済ませ
店を出て
帰る私達
黒「むふふー!楽しかったね!お買い物。」
スバル「お前は買いすぎだがな。」
黒「えへへー!だって色んなものがあったんだもーん。」
私「分かりみが深い。」
太陽の位置的に昼過ぎのようだ
私はどのくらいスバルさんをストーキングしていたのだろう
朝から出たのに
黒「そういえばスバルさま、ちょっとしたものを買うって言っていたけど、何を買っていたのー?」
スバル「あぁ。それはこれだ。」
スバルさんが手に出したのはタバコだった
私「えっ!?スバルくん、遂に不良に目をつけたのー?」
スバル「違う。これが今回の出来事を解決する鍵だ。恐らくな。」
黒「そうなんだね!良かった。スバル様が変な風になっていなくて。」
私「そもそもどうやって買えたの?スバルさん未成年じゃない。」
スバル「俺の見た目だ。」
なるほど。
黒「スバル様おっきいもんねー!」
スバル「そこで俺は20歳を超えていると言ったんだ。そしたら無事に購入できた。」
私「そんな違法なー。私に言ってくれれば私が買ってあげたのにー。」
スバル「いいや。俺で良かったよ。俺がやるのが一番早い。これから帰って明日にする事を整えておく。」
私「むーー。」
そこで黒くんが「ふんっ!」と体に力を入れた。すると黒の筋肉がムキムキになって梅干しみたいになった。自分の力を感じてみたいようだった。
私達は帰る
お屋敷へ
それまでの昼間の街並みをお散歩をしながら帰る
賑やかでいい風景だ
色んなお店がたくさんある
電波の匂いもする
活気的だ
香水の香りもする
街行く人々は綺麗な人ばかり
色んな人がいる
お母さん、赤ちゃん、女の人、カップル
その風景に癒されていた
黒くんがその中でお尻をフリフリしていたり
体を縦に長く横に短くしたりしていた
乗り気だったのだろう
そうしていながら私達はお屋敷に帰ってきた
スバル「ただいま。我が家。」
黒「ただいまー!」
私「ただいま。お屋敷さん。」
私達は帰ってきた
中へ入り
みんなで集うお部屋へ入った
みんなで和気藹々とする
黒「ぼくこれー!」
黒くんはチーズたっぷりパスタと虹色のクリームのマフィンを取り出した
そういえばお昼なんだ
スバルさんは何かを考え込んでいるようだった
何だろう
黒くんは楽しそうにむしゃむしゃ食べる
私「ねえスバルさん。何を考えているの」
スバル「明日の事だ。あのシェフはタバコに対して思い入れがある様なんだ。」
私「何の思い入れかしら」
スバル「恐らく、自分が吸っていたか或いは苦しい思い出があるかだ」
私「ふうん。なら私がタバコをいっぺん吸ってみるのは」
スバル「それはダメだ。それで何か悪影響があったら困るからな。」
私「あ、確かに。攻撃されちゃうか死なされちゃうかかな」
スバル「まぁ、そうだといったところか。明日にタバコを持って行こう。」
私「えぇ。さて、どうなるかしらね。」
スバル「楽しみだ。この俺はさなら解決できる。」
黒くんはパスタを食べ終わってマフィンに目をつけた
黒「このマフィン、クリームが虹色で綺麗だねー!」
それは確かにいえた
スバル「変わった色だな。よく見せてみろ。」
黒「はーい!」
黒くんはスバルに見せる
スバル「虹色だな。色の部分によって味が異なっていそうだ。味わって食べてみるといいと思う。」
黒「でしょー!ぼくもそう思う!いっただっきまーす!」
黒くんはクリームの黄色い部分を舐める
黒「あ!檸檬みたいな味がするよー!」
檸檬か
美味しそうだ
私も食べようかな
私もマフィンを出してクリームの部分を舐める
青の部分を舐めてみた
ハワイの味だ
美味しい
スバル「クリームによって色々な味が楽しめるの、良いな。」
私達は色んなクリームを舐める
色んな味だ
紫芋、さくらんぼ、バニラ、梨、黒蜜、色んな味が楽しめる
スバル「お前達の食べている顔は和むな。」
真顔でこちらを見ているスバルくん
スバルくんは食べないのだろうか
スバル「俺はもう少し後で食う。お前達は先に食べ終わっていてくれ。」
スバルくんは機器で調べ物をしている
私達は食べる
黒くんは食べ終わったようだ
黒「あー美味しかったー!このマフィンも良かったねー。」
私「美味しかったよね。色んな味だったね。」
黒「うん!色んな味で、僕ほっぺた幸せだったよー!」
私「確かにね。」
笑顔の黒くんは可愛い
私「ねえ、黒くん。良かったらでいいから、一緒に囲碁をやらないかしら。」
黒「うん!いいよー。それじゃあ、囲碁のお部屋で待ってるね!」
黒くんはこの部屋を出た
私も囲碁をしにその部屋へ行く
案内はしてもらった
というのは
囲碁の白黒が何やら感覚的に感じるものがあるのだ
こちらに来た時から囲碁の部屋の中で感じていた
普段は全くないものだ
ということは
何かありそうだ
探究心の多い私は囲碁をする
ここだ
襖を開ける
すると黒くんが既にいた
囲碁の黒球を持って自分の口の中に入れるフリをして遊んでいるようだ
お菓子だとでも思っているのか
まあ確かにさっきのマフィンの中に黒色の嚙める飴玉が入っていたから分からなくもないが
黒「あ!莉里さーん。囲碁の準備はできてるよー。」
私「うん。今やるね。」
私は黒くんの前の席に座った
黒「そもそも莉里さん、囲碁のやり方を知っているの?」
私「ううん。知らないのよー。」
黒「あぁやっぱり。うん。いいよ。僕が教えるよー。」
そう言って黒くんは黒色の球を手に取る
黒「僕が黒を使うから、莉里さんは白を使ってね。名前のとうりで分かりやすいでしょ?ふふっ!」
私はそれ以上にその黒球を見ていた
その黒球を見ると視界に靄が現れるのだ
これは何だろう
あまりの気分の悪さに少し体が倒れそうに揺れた
黒「あれ?莉里さん。大丈夫?何だか、表情が良くない感じだよー?」
私「うん。あのね黒くん。お話聞ける?」
黒「うん!いいよー。どうしたの?」
私「何か、この囲碁の黒球を見ると視界に靄がかかるの。何故か」
黒「この黒球を見ると?視界に靄が......?それってもしかして......」
黒くんの表情が徐々に青ざめていくのが分かった
黒色で青が見えなくてもよく伝わる
黒「莉里さん。その靄って、視界の周り中にかかっているような感じ?真ん中は何気なく見える感じ?」
私「うん。そうよ。」
黒「あぁ!まずい!」
黒くんは頭を抱える
黒「莉里さん!急いでスバル様のところに行こうー!今食べているはずだから、食事のお部屋にいるはず!」
黒くんは私を引っ張るようにした
私の腕を掴んで食事の間へ連れて行く
その力は強かった
普段の黒くんの手は何気に触っているような感じの感触なのだが
今のこの力は強かった
振り解けない程
そして食事の部屋へ行き
着く
すると直ぐに襖を開けて私達が入る
するとスバルくんが食事をしていた
食べる顔もかっこいい
黒「スバルさま!大変なんだよ、莉里さん、囲碁の黒球を見ると視界に靄がかかっちゃうって!」
スバルは顔を落とした
何かを考え込んでいる
スバル「.......そうか。囲碁の黒球が」
黒「うん。今すぐにお祓いしなくちゃ!」
スバル「そのようだ。莉里さん。案内するからついてきてくれ。」
そう言われて私はスバルさんに案内をされる
黒くんも一緒だ
案内をされる
進む
進む
着いたようだ
お屋敷の中だけど、かなり進んだような気がする
襖を開けて中に入る
そこは様々な道具がある部屋だった
スバルさんは部屋の奥にどこかから何かを取り出し、下にひいた
それは図形が書いてある
スバル「ここに座れ。直ぐに終わる。」
スバルさんは図形の真ん中を指した
私はそこに座る
スバル「今から祓いものをする。直ぐに終わるから少し待っていてくれ.」
黒くんは私の手を握る
その力は優しかった
黒「今から助けるから、ちょっと待っててねー。」
その一言に安心をする
すると部屋のどこかで何かを用意していたスバルさんは準備が整ったみたいだ
スバル「今から祓うぞ。」
そう言ってスバルさんは私の周りの四隅に何かを置いた
そして筒の中から水を少し私の上に撒いた
そして数珠を持って何かを念じた
すると何だか眠くなってきた
すると私の中から何かが蠢くような気がする
私の中に何者かがいるみたいだ
それがどんどん感じるのが大きくなって
私の上まできた
苦しい
出たがってないような感じだ
私は苦しいから出て欲しい
スバル「出ろ。」
するとそれが出た
それを見てみる
シェフの人だった
この人だろうか?
その服は汚れている
スバル「ようし。ここはお前の居場所じゃない。元ある世界へ帰れ。」
するとシェフは悶えていようとするも
スバルの力に負けたのか
天に向かって消えていき
成仏をしていった
私「良かった。私に取り憑いていたシェフの幽霊が消えたのね。」
スバル「いいや。」
私「えっ?」
スバル「確かにあれもシェフの幽霊だった。しかしシェフの幽霊は合計で2体だったんだ。その1人を成仏させた。」
私「私に憑いていた幽霊はまだいたの?」
スバル「......。あの本体のシェフの霊がな、別のシェフの幽霊を送りこんでいたみたいだった。」
私「ええーー。それ、感じられなかったの」
スバル「霊気的にはシェフの幽霊一色だったと思っていた。同じシェフだからだったのだろうか。」
私「なるほどねー。」
黒「うーん。スバル様、その霊は色んな感情があるって言っていたよね」
スバル「!」
スバルは何かを考えたようだ
スバル「それだ。あれは雰囲気を変えられる。莉里に憑いている霊気が途中から変わったような気がしたが、あれは本体が別のに同調していたからか。」
スバルさんは何かを言っている
黒「別のに?本体が。じゃあ、別のシェフの幽霊は後から憑いたんだねー。」
スバル「そういうことだ。本体につられたか。」
二人は納得をしている
私「私に憑いている霊は一人とれたのね」
黒「そうだよー!それ、シェフの幽霊のお仲間さん。」
スバル「多分な。」
私「なるほどね。明日に全てが取れるといいな。」
スバル「とってみせるさ。まさか俺様の屋敷に上手く入り込めるとは。俺もまだまだだろうか。」
黒「ううん。スバル様はよくやったよー。」
スバルはふっと笑んだ
スバル「では、戻ろう。俺は昼飯の途中だ。」
私達は戻る
黒「莉里さん。もうふらふらもないはずだよー。囲碁するー?」
私「うん。しようかな。」
楽しみだ
そしてまた囲碁の部屋へ行き
囲碁の黒球を見る
今度は何も起こらない
普通道理だ
良かった
黒「取れてるからねー。じゃあ続き!僕が黒ねっ。莉里さんは白ー。」
そうして私は囲碁を教えてもらいながら遊んだ
すると日が暮れかけていた
黒「あ!楽しかったねー。莉里さん駒の動かし方、覚えるの大変そうだったね。ふふ!」
私「えぇ。大変だったわ。やった事ないからねえ。何だかお腹空いてきちゃったな。」
黒「やっぱり遊んだ後はお腹が空くよねー。うん。僕がお昼間に買ってきたお菓子あるよ。それ食べよう。」
私「えぇ。」
私達は囲碁の部屋を出る
食事の間に置いてあるお菓子を食べに行く
襖を開ける
そこにある
黒「たーべよっと!」
私「私もー。」
私達はお菓子を食べる
黒くんが手渡しでくれた
私「んんまーい!」
黒「でしょー?」
平らげちゃいそう
スバルさんが青い顔で来た
スバル「あぁお前たち。ここにいたのか。急だが伝える。今すぐ行くぞ。」
私「えっ!?それってどういうこと?明日じゃなくて、今から行くの?」
スバル「そうだ。あの成仏させたシェフの霊で分かったんだ。このまま悠長に朝まで待っている訳にはいかない。また、憑かれるぞ。」
私「ええー!そんな」
黒「大変なんだね」
スバル「あぁ。恐らくだが、シェフだということは、恐らくまだいる。それがいつか莉里に取り憑く可能性を考えられる。その訳にはいかない。」
私「うんっ!」
私は嬉しくなった
黒「そうとなったら早速だね。莉里さん。必ず助けるよー。これから行こう。そのレストランに。」
私「おっけい。案内をするね。」
スバル「いや。いい。俺が分かる。その霊気からだ。」
私「なるほど!早くて助かるよ。」
黒くんはどこかに行った
準備だろう
スバル「ようし。では準備を終え次第、玄関前に来い。」
私「はーい!」
私達は準備に入る
トイレへ行く
そして脱いでみると
それほどでもなかった
終わってきたのだ
この間、辛かった
ありがとう。体さん。
そして一応のために新しいのに付け替え
準備に入る
あんまりない
これで良かった
そのまま玄関へ行く
スバルさんと黒さんがいた
スバル「準備はできたか。なら、行くぞ。」
私達は玄関を出る
スバルさんは乗り物を用意していた
それに乗る
運転するのはスバルくんのようだ
スバル「行くぞ。」
乗り物は動いた
東京都内の街並みを行く
暫く動いていると見知ったところに出てきた
そこは私が行ったレストランの近くの道だ
さすがスバルくん
乗り物は動く動く
すると遂にあのレストランに着いた
再びこのレストランにやってきた
外は既に暗くなってきているから一層不気味さが増す
ここだ
黒「豪華そうなレストランだなあー。」
スバル「今回は食わないぞ。」
黒くんはしゅんとした
スバル「これから中に入るぞ。この中だ。莉里に取り憑いている悪霊がいる本体は。」
私達は頷いて入る
すると「いらっしゃいませ!」と出迎えられた
スバル「悪いが食っている暇は無くてな、中のビュッフェコーナーに通して欲しい。」
すると「それは無理です。中に入るにはまず、お料理を食べていただく環境でなくては。」と言われた
スバルさんはそれに何かをした
それに手を置いて、何かをおまじないしているみたいだった
するとそれは「いいですよ。こちらです。」と言い、私達を連れて行く
中のビュッフェコーナーだ
スバル「後で食いに行ってやるから今はすまないな。」
そして中に案内された
そこはビュッフェコーナーだった
そうだ。私はここで憑かれたんだ。
色んな料理がある
するとスバルは既に何かを感じていた
頭に手を置いて、何かを感じ取っているようだった
スバル「なるほどな。よしそろそろだ。来い。」
すると突然、中のライトが消えた
みんなは困惑する
するとスバルくんの声が聞こえた
スバル「そこだ」
そして何かをしているようだ
暫くして
急に腕を引っ張られるような感覚にあった
何!?
それはどこかへ連れて行かれているようだ
すると扉の開く音がして
中に入らされたようだ
するとまたビュッフェコーナーにライトが灯ったようだ
だがこちらはついていない
ドアが閉まっているからだ
すると声がした
スバル「俺だよ。」
すると明かりが灯った
スバルくんが力でつけている
私「スバルくんかあ。良かった。」
黒「ねー。良かったよねー。」
スバル「ここはレストラン内の深いところだ。客では入れないところだ。」
私「ふむふむ。」
スバル「さっきのあのビュッフェコーナーな、シェフ本体の霊の気配がしていたんだ。それと同時に、複数のシェフの霊、そして動物の霊を感じたんだ。」
黒「なるほどー。莉里さん、さっきは何も無かった?あの真っ暗だった時。」
私「ええ。さっきは何も無かったわよ。」
スバル「あぁ。そのようだ。これからこの中を進んでいくぞ。そしたら幽霊と出くわすだろうが、その度に俺が成仏させていく。」
スバルくんは頼もしい
黒「僕も手伝うよー!」
スバル「あぁ。助かる。」
そして私達は中を進む
その中を見てその異様さに驚いた
周り中に顔色の悪いげっそりとしたシェフや檻に入れられた動物みたいなのもいる
待てよ?
私「ねえスバルくん。どうして彼ら私達を認識していないのかしら。」
黒「スバル様の魔法、みたいなものだよー。」
なるほど。それでか。
安心して散策できる
スバル「ただ、幽霊には見つかってしまうけどな。感覚で。」
すると目の前にシェフの幽霊が現れた
スバル「こうやって。」
スバルさんは札を取り出し
何かを念じた
ると札は炎を纏い
シェフの幽霊を囲んだ
するとそれは何かを叫んで上へと成仏をした
スバル「こんな感じで俺たちがやって行くから安心しろ。」
私「ええ!スバルくん。」
再び私達は進む
物騒なレストラン内である
匂いもおかしい
進み
進み
進む
するとシェフの幽霊が再び現れ
スバルくんがそれを成仏させる
というのが何度も続いた
そうして着いたのが動物の死体部屋だ
スバル「この中だ。」
私達は意を決して中に入ろうとした
何とセキュリティがかかっているのだ
これでは中に入れない
スバル「これでは中に入れないな。黒。頼みがある。」
黒「うん!いいよ。なに?」
スバル「このレストラン内のオーナーの部屋の中からセキュリティを解くのを手に入れてきてくれ。」
黒「あいよー!」
すると黒くんはどこかへ行った
スバル「俺たちは暫くここにいよう。そして黒の帰りを待とう。幽霊はほとんど成仏させたからいない。」
私「ええ。」
私達は暫くここいることにした
そして夜も深いので、眠ることにした
ーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
ーーーーーーー
ーーーーー
ーーーー
ーー
黒はオーナーの部屋へ向かっていた
黒「えーっと、ここはこうなっているから、ここかあー!」
進んでいる
曲がったり進んだりして
すると無事に着いた
黒「ここかあー!」
「オーナー室」とあった
黒は中に入ろうとした
黒「あー!ここもセキュリティがかかってるよー。」
そして黒は意識を集中させて声を変えた
元々高い声がさらに高い声になった
そして「オーナー!オーナー!至急、オーナー室の中に来て下さい。」と言った
そして黒は笑う
すると暫くするとオーナーらしき人が来た
そしてオーナー室の扉を開ける
すると中に入れた
オーナー「あれっ?確か呼ばれたはずだったんだが.....」
そう言って「気のせいか」と言い、オーナー室を出たまたセキュリティを掛けたが今度はこちらから出る場合はそれが無いので良い。」
そして黒はあの死体部屋へ入るためのセキュリティを探した
あそこ
ここと
探す
黒「あった!これだよ多分。」
それは「死体部屋:935869」とあった
そして黒は急いでオーナー室を出
スバル達の元に戻った
黒「スバル様ー!莉里さーん。」
黒が来た
私「んっ」
私は目を覚ました
スバル「その顔、上手く行ったみたいだな。」
黒「うん!これ。」
黒はセキュリティをスバルに見せた後、セキュリティにその番号「935869」を入れる
するとセキュリティが解けた
スバル「よくやったぞ、黒!」
黒「えへへー!」
スバルは黒の頭をなでなでする
そして中に入る
入れた
そこに動物の死体が大量にある
黒「うぅ。体の中をくり抜かれちゃってるよー。」
そのとうりだ
色んな動物達が中をくり抜かれてしまっているのだ
しかしそれ以上に何もいない
スバル「まだだ。あの扉の先だ。」
前の方の扉を指した
あそこか
私達はその扉を開ける
今度は普通に開いた
入る
そこにそれがいた
手に巨大な包丁を持っており
それは血まみれだった
これが
スバル「あれが、お前に取り憑いていた本体だ。」
私「あれが」
スバル「そうだぜ。全く。懲りないよな。シェフって。流石は料理を主とするだけある。余程莉里を調理したいのだろうね。」
私「私を食べても何も美味しくないわよ。」
スバル「そう言ってる場合か。こいつを成仏させる。」
黒くんも身構えている
黒「莉里さん、下がってて。」
私は後ろに下がる
スバルさんが札を出し
火をつける
そしてシェフ本体に投げる
するとその火を弾き飛ばした
スバル「やはりか。では、これでどうだ。」
スバルさんは懐から短剣を取り出し
何かを念じた
すると短剣が光を灯した
するとその短剣が雷を灯した
それをそのまま本体に向かって行き
思い切り刺した
すると雷が本体の身体中を襲う
本体は悲鳴を上げた
その声は低くて轟いた
そして短剣を抜く
しかしまだそれはいる
よろよろとしながらいる
黒が手を口の中に入れて巨大なお札を出した
それをシェフの幽霊に投げつける
するとそれは身動きが取れなくなった
スバル「では、これでとどめを刺してみせる。」
そう言ってスバルは両手を中央に丸を作るように翳す
そこから炎が現れた
とんでもなく赤く、轟々しい炎だ
同時に懐から煙草のケースを取り出し
燃やした
それをそれに向かって投げる
するとそれは焼かれる
そうして炎は徐々に消え
何も無くなった
跡形もなく
スバル「ようし。無事に終えたぞ。」
黒「今回は僕も頑張ったもーん!」
スバル「あぁ。よく頑張ったよ。黒。」
スバルは黒の頭を撫でる
これで事態は解決か
私「終わった、の?」
スバル「いや、あと一つだ。」
そしてスバルは後ろの死体部屋へ戻る
そしてそこで念じる
私達も後から来る
すると死体部屋の中じゅうからほんのりした光が出て
上に上がった
それは成仏をしたようだった
スバル「ここら中の怨念も成仏させておいた。莉里に憑いていたあの蛇、猿、犬もだ。」
私「そうなのね!それじゃあ」
スバル「あぁ、これで終わりだ。」
私達は歓声を上げた
そして店深いところを出る
その途中で店内の様子が見えていたのだが
活気に溢れていたようだった
顔色が悪かったあのシェフもすっかり顔色が良くなっていたのだ
お客さんも賑やかだ
スバル「お前たち。料理を食う腹は空いているか?」
私「うん!空いているよ!」
黒「ぼくもー!」
スバル「ようし。それじゃあ今からここで食うか?」
黒「あ!やったー!うんうん食べる食べるー。」
私「うん!食べるわ。」
そして私達はここでビュッフェバイキングを注文した
スバルくんの奢りなのだとか
子供なのになんて大人?!
そして私達はお腹いっぱい食べる
黒くんは口中にソースやチーズやら砂糖やらつけていて可愛かった
スバルくんは相変わらず大人な食べ方をしている
私「そういえばスバルくん。どうしてあのシェフ本体に煙草を投げたの」
スバル「あの幽霊はな、煙草が苦手なんだよ。」
私「煙草が、苦手」
スバル「あぁ。元々は好きだったんだが、大火傷をして苦手になったんだ。死因はそれだ。」
私「火事だったのね」
スバル「そうだ。他の職員も巻き添えになってしまった」
黒「それがあのシェフの幽霊さん達だったんだね、、、」
スバル「あのシェフは元々おかしな感性をしていたんだ。取ってくる食材も人の好まないものばかりだ」
まあ、確かに、、、、、
スバル「誰かが殺害を企てたのだと思う」
黒「それってもしかして、、、、」
スバル「仮定での話だ。あのシェフなら誰かから恨まれていてもおかしくないと思う」
黒「変わった感性過ぎるよね、、」
私「誰かがあのシェフへ訳あり煙草を渡したってこと?」
スバル「そういうことだ。それは職員の誰かだよ。」
黒「変わった人だからなあー。」
なるほど。
変な感性というのも考えものね
生まれてきたことは良いけど
それでおかしな感性、か
考えさせられる
考えられないなあ
感性は自由でなきゃ
スバル「そもそもあのシェフは元から捻くれていたから殺されてもおかしくないがな。莉里に取り憑いたのも単なる遊びだ。」
莉里「誰でも良かったのね。助かったので、気にしてない」
そしてお腹いっぱいになってお店を出る
ご馳走様!
そして私達はお屋敷へ帰ることにした
辺り夜更けそのものだった
ちょっと待って
私「ねえスバルくん。私、今日までだよね。お屋敷にいるの。」
スバル「あぁ。そういえばそうなことも言ったな。」
私「言ったなって」
スバル「お前はもう暫く屋敷にいてもいいぞ。疲れただろ。帰りたいなら帰ってもいいが。」
私はまたあのお屋敷で美味しいスバルくんの料理や可愛い黒くんといられるならもう暫くお屋敷にいたいと思った
私「うん!もう暫くいさせてねー。私、二人のこと好きだし。スバルくんはかっこいいし、黒くんは可愛いし。」
スバル「そうか。ならいろ。じゃあ、早速だが今日の昼飯や夕飯の買い出しにでも行くか。」
黒「うん!行くー!」
私「あれ?そういえばかっこいいと言えば国王様。」
黒「国王様のお顔は誰も見たことがないよー。」
スバルは国王の顔は見た者は全員記憶が消されることを知っていたが
それを言っては莉里へ良くない影響を与えそうな気がしたので
言わなかった
そして私達はもう暫く一緒の生活をした
その間にとても楽しい思い出ができて良かった
END
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