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  • 【本文】知事決裁への応援コメント

    読ませていただきました。

    稟議の起案用紙とラジオ体操の出席カードを対比にして、現実と雄三の幻想、あるいは心の中を丁寧に描いている作品だと思いました。
    描写も繊細で読み手に対する配慮が所々見受けられますね。
    個人的には信夫が雄三の持っていたラジオ体操の出席カードを取るシーンがグッときました。

    面白かったです!

    作者からの返信

    読んでいただいてありがとうございます。文体自体が幻想的なので好き嫌いが別れるところと思いますが、気に入っていただけて幸いです。

    そう、そこ、私もグッと来ます。雄三の束縛を解き放つ象徴です。

  • 【本文】知事決裁への応援コメント

    企画から参りました。
    想像以上に重く、そして感慨深い作品です。
    今や電子決裁が主流ですが、昔は持ち回りだったのでしょう。
    稟議の内容とそれを持ち回る雄三さんの心情、時折現状と幻想が入り交ざる描写が、秀逸でした。
    公務員を主人公にした作品は多くないと思いますが、この作品は短いながらも素晴らしいと思いました。

    夜中なのに読み始めたら止まらず、そして感動のあまりコメントを残さずにいられなくなったことをご容赦下さい。

    作者からの返信

    読んでいただきありがとうございます。「読み始めたら止まらず」最上の褒め言葉、嬉しく思います。

    私のいた県庁で電子決裁システムが最初に導入されたのは2006年頃で、本作執筆当時(1997年)はまさにこんな感じの持ち回りでした。入庁四年目で部の予算経理担当になり、多数の陰影が残る起案用紙を見たことが、着想のきっかけでした。長男が生まれたばかりで幸福の大きさと反比例するように(この子を喪ったらどうしよう)という漠然とした恐怖を覚えたこと、もともと幻想文学志向だったので現実と幻想の混融する文体を意図したことなどから、このような形になりました。執筆から26年、今はもうこういう作品は書けないなと思います。