第107話 その後? (1)

「スウ……。スゥ……」と。


 そう、寝息。僕の膝の上を見たら。確認をしたらわかる通りだ。


 僕の妻。妻であるエルが、泣きつかれたのだろうか? 僕の膝を枕代わりにして眠り姫……。


 僕が幼少期に読んだ。見た。童話の眠り姫と言っても過言ではない容姿。僕のエルは金髪碧眼のエルフな女性だからまさに眠り姫の如く睡眠をしているから。僕は妻を、エルを見ていても本当に可愛い。綺麗だと真剣に思うから。僕の心は、先程までの荒々しいと、悲痛な気持ちとはおさらばして、己の心、気持ちが緩み。和むのだよ。


 だから僕の膝の上で、小さな寝息を立て漏らし、睡眠をしているエルの頭や髪を優しく。愛おしく思いながら僕は、妻の美しい金髪の髪を優しく撫で、触れている最中なのだ、なのだと言いたいところで、『グゥ~!』だ。『グゥ~!』と、僕のお腹の虫が、ついついと『お腹が空いた!』、『腹が空いたぞ!』と、不満を漏らしてくる。告げてくるのだ。





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