第112話 可愛い王様の嫉妬と怒り!(4)

 でも? エルフな麗しい女神さまこと……。



 そう彼女が、此の国の女王アイカが歯痒くて、歯痒くて仕方がない。


 もう、それこそ? 他人の目も気にせずに、己の爪を噛みながら、己の心の中で憎悪を燃やし募らせるほど。殺したくて仕方がない女性……。



 此の国の女王アイカの真の敵であり。ライバルでもある。本来ならば二国の女王、皇后と言っても過言ではない。ジャポネの女王シルフィーなのだが……。



 黒装束を身に纏う女性? 少女? まあ、どちらかわからない間者の女は何故か? ジャポネの女王シルフィーへと報告、告げ口をヒソヒソと囁く。囁いているのだが。


 彼女の容姿をじっくり拝見──。


 よくよく確認をしてみれば、黒装束の女性の背には、小さな羽、翼がないようだから。【インプ】ではなく。


 先程から何処かのおバカさん達二人の淡く、甘く、燃え上がる優艶な恋の炎を少年王へと包み隠さず密告、報告、告げ口をした謝礼、褒美を口実に。美少年王へと官能的にしな垂れかかり甘え、彼の顔や肢体を己の艶やかな唇と舌を優艶に使用しながら快楽を求め、貪り。堪能している【ゴブリン】の軍師、間者さまと同じ種族の女性のようだよ。只今ジャポネの女王シルフィーへと『ヒソヒソ』と、密告をしている彼女の方もね。

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