第110話 可愛い王様の嫉妬と怒り!(2)

 だって彼女、エルフな大人の女性(ひと)、女神さまは、黒装束を身に纏う小柄ではあるのだが。


 この漆黒の闇に覆われた空間──。夜空に浮かぶ、月や星々の光りも雲に覆われた暗闇……。



 そう、遠目ではあるのだが、エルフな女神さまの美しい宝石のような碧眼の瞳に映る赤々と燃える炎の灯火、明かりぐらいしか見えないこの暗闇の中ででさえも、異種族の女性は、自身の真っ赤な瞳を光らせることが可能な女性──。


 そう、先程の話しで、二国の美少年王へと、何処かの誰かさん達二人の不穏な動き……。



 と、いうよりも?


 このままでは、私(わたくし)の王子さま、あなたの妃の一人であるアイカの馬鹿が、浮気、NTRを敗者のウォン(漢)にされてしまう。しまう可能性……。



 いや、されることになります。なるようですよ。


 だから私の可愛い王子さま、さてさて、あの女王アイカ(馬鹿な淫乱女)とウォン(敗北者・情けない男)のことをどうしまよう? どのように処分、殺してしまいましょうか? と、問いかけた。


 二国の美少年王健太の草、間者であり。師、軍師……女、妾、側室の一人であるゴブリンの大人の女性の配下、臣下の者である。あるようなのだ。


 と、なれば?


 美少年王の師、軍師と呼べる女性(人物)と同じぐらいの背丈、身の上に、彼女の瞳も美少年王の愛人、側室さまと同じ闇の中でも真昼の如く視力が利き、素早く動き回ることが可能な【ゴブリン】の女性若しくは、【インプ】の女性若しくは、少女なのだろか? と、思ってしまうのだが。

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