第68話 アイカの不満(14)

「やめて~。ウォン~。お願いだから~」と。


 女王アイカは、元己の恋人、婚約者、主、夫若しくは、此の国の漢王に近い存在であった彼に対してあっさりと拒否をしてみせる。みせるのだ。


 そうウォンは、元己の所有物だったアイカ(物)から涙を流しながらだが。彼はあっさりと拒否されてしまうのだ。


 それも女王アイカは? ウォンに対して嫌々、不快感を募らせたように、己の両腕を使用して、彼のオークの漢戦士らしい厚い胸を。己の女王らしい傲慢、豊満な胸、乳房に触れ、重なり合わないように、自身の両腕で掌を使用。突っ張りながら拒む。拒んで見せるのだ。


 女王アイカは元カレ、婚約者。主、夫、此の国の漢王だったと言っても過言ではなかった彼女の大事な、大事だったウォン(彼)へとね。嫌なのだと言葉と態度で示して見せる。

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