第33話 ダークエルフとエルフのシャーマン(20)
そう、火に包まれた集落内を慌てふためきながら絶叫あげ逃げる様子を凝視すれば、徐々に後退をしていたミノタウロスの戦士達も己の住み暮らす集落を守る為に耐え忍ぼうと言う気はなくなる。
だから我先にだよぉ。ミノタウロスの戦士達。彼、彼女達も、己の集落の酋長やその一族の者達と一緒で、覇気はもう低下、戦う気すら失せる。
と、いうか?
失せた状態へと堕ちるから。
「わぁあああ~」
「助けてくれぇえええ~」
「助けてぇえええ~」
「お願いだぁあああ~」
「お願い~」
「降伏~。降伏だぁあああ~」
「降伏するから許してぇえええ~」
「お願いだ~」
「お願い~」
「助けて~」
「武器を捨てる~」
「武器を捨てるから許しておくれよ~。お願いだよ~」
「うぎゃ、あああ~」
「ぎゃぁあああ~」と
刹那! 殺伐! 物々しく絶叫、断末魔を上げ悲惨な様子のミノタウロスの戦士達や、火の粉が上がる集落内を、絶叫を上げながら逃げ回るミノタウロスの老若男女、幼い子供達の様子、姿が見て確認がとれ始めるのだ。
この集落を纏める武と力の象徴である漢酋長と、その者の一族の者達。女、子供が逃げ回るのが、敵味方含めて確認ができるから。
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