第3話 プロローグは多分? 熱いキスだった? (3)

 う~ん、まあ、余り期待感の無い様子……の、ようだね?


 期待をして損をした気分になる。と、言うか? 憂鬱、大変に面白くはない光景……。




 だって、男女の熱く激しいと、思われる吐息と嬌声のような声音の後に、気の抜けた女性の吐息と声が漏れてきたから。ある物……。怪しく、邪、官能的な男女の激しく荒々しい様子……。




 そう、十八歳未満は、観賞できないようなAV仕様の光景が目に映ると思っていたのに。


 只佇んでいる少年……。




 まあ、少年の姿は、己の足が地につかない状態で宙に浮きながら。自身の身体を硬直化させながら佇んでいるように見える、と、言うか?



 少年は己の目に映る何かを凝視しながら硬直化しているみたい。


 そう、彼の少女のような華奢な身体をハグ、優しく抱擁しながら宙ぶらりんにしている者。女性と彼はキスを交わしているだけの状態なのだ。


 こちらは、少年と女性がキス以上の関係──。好意をしていると思い。悟って。差し足忍び足で、二人の男女の優艶な様子を着たい大で覗きにきたのに、期待小だったから残念、無念な状態なのだ。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る